中華液タブでAdobe Flash CS3を使う。ほぼ快適だがHUION Kamvas Pro13での致命的問題

Flash CS3 スプラッシュ
Flash CS3 を中国製の液晶ペンタブレット HUION Kamvas Pro13 で2週間使い続けて相性を検証しました。

Flash CS4~CS6での検証結果はコチラ

Adobe CS3 インストール画面
CS4~6と一緒に検証したかったのですが、Adobe CS3シリーズのライセンス認証サービス終了に伴う、再インストール作業もろもろに手間が掛かったのでCS3は後回しになっていました。

CS3ライセンス再取得の流れについてはコチラ

さて、Flash CS3とKamvas Pro13との相性。

10日間使い続けて全く落ちず、CS4以降と比べてもかなり快適に使えました。なによりCS3は起動も速く軽いのが良いです。

「もしかしたら、これパーフェクトかも!?」と大きく期待しました。

しかし、その後、謎のハングアップに遭遇。再現する条件を突き止めてみたら、これがなかなかのクセ者だったのです…。

CS4~CS6の記事と重複しますが、まずは私のPC環境を書いておきます。

環境

液晶ペンタブレット: HUION Kamvas Pro13

※PC側にHDMI端子が無いため、PC本体のUSB3.0端子から、USB-HDMI変換ケーブル(USB-RGB3/H I-O DATA製)で接続

PC: Lenovo S510 Mini-Tower(デスクトップ)
OS: Windows10 Home(64 bit)
CPU: Core i5-6500
RAM: 16GB
メインモニタ:EIZO EV2334

※メインモニタはPCのDisplayPortから変換器を挟んでDVI-I接続

ソフト:Adobe Flash CS3 professional

※この環境以外では動作確認できていないため、液タブ以外に原因がある可能性も完全には否定できません。そもそも古いソフトなのでWindows10との相性も完璧ではなく、接続には変換器もいくつか挟んでいるので、総合的な環境が及ぼした可能性もあることをあらかじめご了承ください。

マルチモニタ設定「拡張」でも大丈夫

これがFlash CS3での一番大きな収穫でした。

液タブを使うにあたって、マルチディスプレイのモードは「複製」「拡張」から選ぶことになりますが、CS4以降は「拡張」だと動作不安定で頻繁に固まりました。

メインディスプレイに参考資料を表示させながら、手元で描ける拡張モードが使える。

これだけでもCS3を再インストールした甲斐がありました。

ツールパネルも大丈夫

ペンツール、鉛筆ツールなどが、左端にタテに並んでいるツールパネル。

CS4の場合、この一部を液タブのペンでタッチしたときにうまく動きませんでしたが、CS3は全て問題ナシ。

矩形ツール・カラーピッカー等、サブメニューが現れるメニューもまったく問題ありません。快適です。

ブラシツールの筆圧問題は相変わらず

ブラシツールの筆圧問題はCS4以降同様、CS3でも発生しました。
ブラシツールの筆圧
赤い矢印の方向にブラシ(筆圧ON)で線を引いてみた図。
(画像はCS4ですが、CS3でも同様の現象が出ます)

最初にタッチした地点で筆圧最大と判定されるらしく、モヤシのような線が大量発生してしまいます。

何本かに一本はまともな線が描けます。

ただ、気のせいかもしれませんが、CS3では発生頻度は少しマシになっていたように感じました。気のせいかもしれませんが…。

鬼門はライブラリパネル

筆圧以外は順風満帆に見えたCS3ですが、ここでガツンと落とされることになります。

ライブラリパネルです。
ライブラリプレビューエリアをペンで通ると固まる
ムービークリップ等のシンボルをリスト化してくれるライブラリパネル。

Flashでは要といっても過言ではないパネルです。

が、10日間も気が付かなかったのは、Flashを単なるイラスト描画ツールとして使用していたから。シンボルを作る必要が無かったからなんですね。(アニメーション・ゲームを作っていたFlash全盛期の私なら速攻気付いたはず…)

さて、ライブラリパネルの何が悪いのかというと、シンボル画像をプレビューしてくれる窓。ここにペンでカーソルを通過させるだけで瞬時に固まるのです。

恐ろしいのはペンで画面に触れなくても、浮かせている状態(ホバー)でカーソルが侵入するだけでアウトです。落ちます。

サンプルライブラリでも落ちます。ライブラリ内が空っぽでもアウト。また、ドックから切り離したフローティング状態でも落ちます。
Flash CS3 応答していません
その後、Flashを強制終了させれば Windows10自体は普通に使えますが(ブラウザ閲覧等も大丈夫)、Flashをはじめとしたグラフィックアプリ全般(Photoshop、Illustrator、クリスタ等)が起動できなくなるので、OS再起動が必要になります。厄介ですね。

対策としては苦肉の策ですが、マウスを使えばまったく落ちません

さらに、
ライブラリプレビューエリアを閉じていれば問題ナシ
プレビュー窓は縮めて見えなくすることが出来ます。

この状態ならペンを何往復させても落ちませんでした。

ただ、精神的にはビクビクなので、普段はライブラリパネル自体を閉じておいたほうが無難でしょう。

ついでにCS4・CS5.5・CS6でも確認しました。これら3バージョンならライブラリパネルをペンで通過しても大丈夫でした。

一長一短。なかなか上手くいかないモノですね…。

【追記2019/3/1】
1バージョン前の Flash 8 でも試してみました。やはりライブラリのプレビュー窓をペンで通過させるとクラッシュ。ただ、落ちた後もアプリ再起動は可能で、OS再起動を必要としない分、CS3以降よりマシかも?

おわりに

Flash CS3ならKamvas Pro13でも問題無く使えるぜ!

と確信しかけた矢先のライブラリ落ち発覚は本当にショックでした。

アニメ・ゲーム制作をガッツリ行う場合、ライブラリパネルは切っても切り離せないので、意識してマウスに持ち換えたりちょっとピリピリしながら使う必要があるのが難点ですね。

が、少なくとも、シンボルを使わないイラスト制作(マンガ等)だけであれば、Flash CS3は本当に安定して使えました。

起動は2秒、セーブも爆速と快適そのもの。CS3素晴らしい…。

実際に一本の仕事をほぼノーストレスで仕上げられたので、しばらくはCS3でKamvas Pro13と付き合っていこうと思います。

万一、アニメの仕事をわんさとこなす必要が訪れてしまったり、モヤシ現象にガマン出来なくなったら、覚悟を決めて WacomのCintiq 16に乗り換えるかもしれません。

(Cintiq 16ならFlashも大丈夫!というネットの声を見つけられないので確実性は不明ですが…)

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