「0 SIM(ゼロシム)」は格安SIMの中でも最安中の最安。
なんといっても最低維持費が 0円/月!
不安が無かったわけでは無いけれど「0円」の魅力に負けて、4年間連れ添ったIIJmioから思い切って乗り換え。(データ通信+SMSで契約)
メインスマホのSIMとして使い始めてから2ヶ月が経ちました。
結論から言うとヒジョーに良いです!自分の使い方にこの上なくマッチング。
ただ、格安SIMに不慣れな人がメインとして使うには向かないな、と感じました。
じゃあどんな人に向いてるのか?
- Wi-Fi環境(自宅・職場)で過ごす時間が多い人
- 屋外でヘビーな使い方(動画視聴・アプリDLなど)をしない人
- 日々の使用容量をちゃんと把握・コントロールできる人
この3つの条件にほぼ当てはまる人。
言い換えればいかにケチを極められるか。
格安SIM自体が節約家・倹約家向きと言えますが、0 SIMは節約をさらに突き詰めてケチを極められる人向けのワンランク上のドケチSIMなのです!(←ホメ言葉)
私の使用体験と合わせて、上の3つの条件を見ていきたいと思います。
0 SIMって?
本題に入る前に、知らない人のために0SIMを大ざっぱに説明します。
ご存じの方は読み飛ばしてください。
0 SIMはSo-netが運営する格安SIMで、最低維持費が 0円/月。
ただし、0円キープにはデータ通信の使用量を月500MB未満に抑える必要があります。
500MBを超えたら100MBごとに100円の追加料金を取られます。たとえば1GBまでなら500円。この程度の超過なら他社に比べても十分安いです。
うっかりハメを外しすぎても上限1600円(使用量2GB~5GB)なので、悲惨なパケ死を迎える心配が無いのは安心。
※他社のように高速→低速への切替機能は無いので、容量は問答無用で消費されます。
※また、余った容量の繰り越しはできません。
※SMS付きは月150円、通話プランは月700円が加わります(税抜)。
さらに詳しくは0 SIM 公式サイトで。
条件1:Wi-Fi環境で過ごす時間が多い人
余計なデータ通信を抑えるために自宅のWi-Fi環境は必須。
また勤め先や学校でもWi-Fiが自由に使える人なら、1日の大半の時間をWi-Fiでカバーできるので、データ通信をかなり抑えられます。
職場でWi-Fiはなかなか難しいかもしれませんが、もしそんな恵まれた環境にある人なら 0 SIMに乗り換えない手はありません。
生活が自宅中心の人が最適
ほぼ一日を自宅で過ごせる主婦(主夫)・自営業なら言わずもがな。私は自宅で仕事してるイラストレーター兼まんが家なので、出かけない日はWi-Fi漬け。
他社(IIJmio)格安SIMを使っていて3GBもの容量の大半を余らせまくりだったので、0SIMはまさに渡りに船だったのです。
条件2:屋外でヘビーな使い方をしない人
0 SIMに限らず、格安SIMを使う方なら常識。出先(LTE/3G通信)でネット動画をいくつも見たり、アプリをビシバシダウンロードしたり、ストリーミングのラジオ・音楽をガンガン聴いたりするなんてもってのほか。
0 SIMの500メガなんてあっという間に消費されてしまいます。
動画視聴やアプリのDL(更新)は必ずWi-Fi環境下で。
必要最小限のメール、ツイッター、LINE程度ならOK
私の普段使いアプリはGmail(Inbox)、ツイッター(Twicca)、LINE、Keepあたり。これらを外出時、必要最小限の使用で1日平均5MBほど。ツイッター等はデフォルトで画像が表示されないアプリを選ぶのがミソ(私はTwiccaを愛用してます)。
特別な日はガッツリ使う
日常はケチケチ使用ですが、出張・取材で見知らぬ土地へ行くときは私もガッツリ使います。
特に、Google Mapと乗り換え案内を酷使。軽く1日100MBに達します。
それでも月に2~3度までなら0円圏内。
数ヶ月に1度ほど、まとまった旅行(4~5日)でガッツリ使う特別な月もありますが、IIJmioで4年間使って来た経験から、オーバーしても精々1GB止まり。特別な月でも月額1000円を下回るならIIJmio時代よりも全然お安いです。
日常ではほぼ容量を消費せず、ガッツリ使う時が短期集中的に訪れる。
こういうサイクルがある人こそ 0 SIM向きだと感じています。
条件3:日々の使用容量を把握・コントロールできる人
3つの条件でこれが一番難しいんじゃないかと思います。モバイルデータ通信で使った容量を逐一チェック。
なんてやってる人、あまりいないと思います。面倒くさいですしね。
かくいう私も0 SIMへ移行する前は、せいぜい月の使用量をたまにチェックするくらいでした。
まずは今の環境での使用量を知ろう
もし0 SIMをメインに使いたいなら、現在の使用量の把握は欠かせません。毎月3GB貰ってて、ほぼ全て消費してる人ならアウトですからね。
多くの格安SIM・キャリアなら、マイページやアプリ等で使用量を確認することが出来ます(たとえばIIJmioなら「みおぽん」、OCNなら「OCN モバイル ONE アプリ」、mineoなら「mineoスイッチ」)。
Android標準機能としてモバイルデータ通信量を確認する機能も備えられています。事前に少し設定が必要ですが、別途コチラの記事で解説しました。
https://blog.hirara.net/android-mobiledata-setting1/
月500MBを大きく超えていなければOK
私も 0 SIM移行を意識し始めてから、これら機能を使ってデータ使用量を把握しました。普通の月は100~200MB程度、特別な月は500~1000MB程度だったので、これなら0 SIMへ引っ越してもIIJmioよりランニングコストはずっと落とせるな、と判断。
結果、2ヶ月間最低料金を維持できています。
※私はSMS付きSIMを選んだので月額0円ではなく164円が最低料金。
0 SIM開通以降は、アプリ「0sim checker」等で日々の使用量をチェックすれば万全。
使用量のコントロールも大切
チェックするだけでなく、ある程度コントロールできれば尚良し。もちろん出先でなるべく使わないのも1つのコントロールですが、
- 使わないアプリを消去(無効化)したり
- アプリの同期間隔を長めに設定したり
- アプリに「通信はWi-Fi時に限る」の項目があればチェックしたり
各アプリやAndroidの設定を覗いてアプリごとのデータ使用量を減らすように仕向けます。
長くなるのでそれらの方法は別記事にゆずりますが、思わぬアプリがウラで大きな通信をしていることもあるので、知識のある方は是非探ってみてください。
ウラでの通信量が随分カットでき、その分、普段使いに余裕が生まれます。
混雑度はどう? つながりやすい?
格安SIMで値段の次に気になるのが混雑度。以前使っていたIIJmioはそのあたり満足度は高かったので、移行は冒険でした。
この2ヶ月間で毎日のチョイ利用に加え、遠出のガッツリ利用を4日間ほど体験済み。
結論から言うとIIJmio時代からさほど変わらない感覚。
普通に使えます。
たまに「ちょっと遅いかな?」と感じることもありますが、大昔に使っていた初代イオンSIMのように全く繋がらないことは一度もありませんでした。
0円だからドッと殺到しそう!
いや、0円に抑えたい人が圧倒的に多いから回線も意外と混雑しないんじゃないだろうか。うん、良くできた仕組みだと思います。
ただ、前提として、私のスマホはLTEじゃなくて未だに3G(Nexus4)なので、LTE端末だとまた感覚は違ってくるかもしれません。
→0SIMの平日の速度を、IIJmioと比較しながら測ってみました。
さいごに/0 SIMに未来はある?
節約派にとって 0 SIMは最高の格安SIMです。が、唯一心配なことがあります。
それは、採算が取れなくてサービス自体が終わってしまわないかどうか。
0 SIMを選ぶ人って節約のプロが大半だと思うので、利益ほとんど出なさそうですもんね。
なので「終了のリスクを覚悟できる人」も0SIM移行の条件!
でも、今は出戻りのハードルも低いし(大手格安SIMなら初期費用が数百円レベル)、0円の期間をできるだけ長く謳歌したいならサッサと入っちゃったほうがむしろ得なのかもしれません。
https://blog.hirara.net/0sim-speedtest/
https://blog.hirara.net/0sim-checker/
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