0 SIMって速いの? 遅いの?
と個人的に気になったので、回線速度を測定しました。
最も混むであろう平日お昼~午後にかけての時間帯を中心に。
0 SIM単体だと判断しづらいので、格安SIM大手代表のIIJmioと同時にチェックすることで、性能差が大まかに掴めるんじゃ無いかと思います。
スピードテストは3G端末で測定
表をザッと見て「あれっ、全体的に速度遅くない?」という印象を抱かれた方もいるかもしれません。
そう、テストは高速LTEではなく3G端末で測定しています。手持ちに各SIMが挿せるLTE端末が無いもので…。
(0SIM側…Nexus4、IIJmio側…Galaxy S2)
ですので、チョっ速のLTEと比べるとデータは見劣りしてしまいますが、あくまでも0 SIMと大手代表IIJmioとの差がどれほどなのかを見て頂ければと思います。心の中でLTE換算してみてください。
測定日は、平日午後
2016年5月31日(火) 12:00~19:00 に実施。
使用アプリは「Speedtest.net」。サーバはTokyo(INSANEWORKS,LLC)に設定。測定値は兵庫県。
回線速度や混雑状況は、日ごとに(時間ごと)に大きく変わるので、この日一日限りのデータが全てに共通するわけではありません。
あくまでも目安、参考値として捉えて頂ければ幸いです。
魔の昼休み時間帯(12時台)をチェック
いきなり魔のお昼休み帯のスピードを測定。※0SIM、IIJmio両者で高い数値(Pingは小さい値)が出たほうを太字表記。ダウンロードのみ赤字。
時刻 | 0 SIM (3G) | IIJmio (3G) | ||||
ダウンロード (Mbps) | アップロード (Mbps) | Ping | ダウンロード (Mbps) | アップロード (Mbps) | Ping | |
12:09 | 0.76 | 0.45 | 227 | 0.98 | 0.37 | 89 |
12:22 | 1.24 | 0.40 | 71 | 0.70 | 0.08 | 79 |
12:31 | 0.96 | 0.52 | 88 | 1.48 | 0.44 | 115 |
12:37 | 0.90 | 0.41 | 119 | 0.50 | 0.54 | 99 |
12:45 | 0.76 | 0.53 | 326 | 1.43 | 0.46 | 125 |
12:55 | 0.32 | 0.57 | 167 | 1.34 | 0.54 | 76 |
多くの会社・学校がお昼休みでみんながスマホをいじり出す時間帯。
格安SIMじゃなくても、ドコモやauだって普通に繋がりにくくなる時間帯なので遅くて当然。12時台はダウンロード速度が1.00Mbps超えてたら優秀だと思います。
ザッと見たところ、この日はIIJmioのほうがダウンロード速度は優秀といえます。さすが大手の貫禄。
昼食を食べ終わって昼休み終了までの駆け込み時間帯(12:30~12:59)がもっとも繋がりにくくなる魔境帯。Ping値が大きくなると体感的な繋がりにくさが現れますが、魔境帯の0SIMは3桁連発という若干厳しい結果になりました。
ただツイッター程度なら、この表の12:55に最新トピックを更新取得しても「若干遅いな」くらいで、数分も待たされることはありませんでした。
比較的すいてる14時~16時帯をチェック
続いて、昼休みラッシュも落ち着いた平日14時台以降を測定してみました。時刻 | 0 SIM (3G) | IIJmio (3G) | ||||
ダウンロード (Mbps) | アップロード (Mbps) | Ping | ダウンロード (Mbps) | アップロード (Mbps) | Ping | |
14:00 | 1.14 | 0.41 | 75 | 0.76 | 0.54 | 87 |
14:30 | 1.03 | 0.41 | 272 | 1.00 | 0.53 | 89 |
15:03 | 2.19 | 0.49 | 91 | 0.92 | 0.52 | 87 |
15:30 | 2.16 | 0.52 | 74 | 0.97 | 0.53 | 95 |
16:06 | 0.29 | 0.19 | 251 | 2.12 | 0.54 | 85 |
16:36 | 1.55 | 0.35 | 84 | 0.77 | 0.33 | 89 |
14~16時台では0 SIM側が有利な結果に。
比較的すいてると思われる時間帯なのに、IIJmio側はダウンロードが1.00Mbpsを切っている数値連発なのが不思議なほどです。ただ、Ping値は0 SIMよりも安定しています。
帰宅ラッシュが始まる17時~19時帯をチェック
最後に、みんなが会社・学校から帰宅しはじめて、電車でスマホを見始める時間帯を測定。時刻 | 0 SIM (3G) | IIJmio (3G) | ||||
ダウンロード (Mbps) | アップロード (Mbps) | Ping | ダウンロード (Mbps) | アップロード (Mbps) | Ping | |
17:05 | 1.90 | 0.39 | 283 | 0.89 | 0.38 | 158 |
17:35 | 1.62 | 0.48 | 119 | 0.85 | 0.55 | 87 |
18:03 | 0.57 | 0.20 | 510 | 1.67 | 0.56 | 85 |
18:37 | 1.14 | 0.51 | 326 | 1.11 | 0.53 | 87 |
19:00 | 1.13 | 0.48 | 361 | 1.09 | 0.49 | 89 |
0 SIM側に赤字表記が多いので一見0 SIM有利に見えますが、ダウンロードの数値的にはそれほど大きな差は無いといって良いと思います。
それよりもやはり気になるのがPing値。
IIJ側は1つを除いて安定して2桁キープしていますが、0SIM側は200超の数値が目立つ結果に。
Ping値が大きくなれば接続の体感は遅くなるので、もう少し頑張って欲しいのが正直なところです。
まとめ
0 SIMとIIJmio、ダウンロード速度には圧倒的な差は見られませんでした。私は4年間IIJmioを使い続けた後、0 SIMに移行して2ヶ月が経過しましたが、0 SIMで3G通信しているときも繋がりの度合いは体感的にはIIJmioとそう変わらない感覚だったので、測定した数値もある程度納得の範囲におさまってます。
ですが、今回改めて数値を出して比べてみると、0 SIM側のPing値の重さは気になりました。
0 SIMはまだサービススタートから間もない格安SIM(現時点で半年足らず)。今後ますますユーザーが増えていく中、ここから品質がズルズルと落ちていかないことを1ユーザーとしては切実に願うばかりです。
さいごに余談。
テスト実行日を5/31に選んだのは0 SIMの使用量に余裕があったから。
今回スピードテストは30回弱ほど実行しましたが、あっという間に64MBも消費!月末ならではのゼイタクです。
https://blog.hirara.net/0sim/
https://blog.hirara.net/android-mobiledata-setting1/
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