青春18きっぷのリニューアルが発表されました。
【PDF】「青春 18 きっぷ」「青春 18 きっぷ北海道新幹線オプション券」
の発売について(JR東日本)
悪い話は突然やってくる。晴天の霹靂(ヘキレキ)とはまさにこのこと!
たびたびウワサされる廃止には至らなかったものの、長年の18キッパーとしては悲しい変更点が多く、思わずアタマを抱えてしまいました。
※新仕様は 2024年12月10日~翌1月10日に利用できる冬季版から早速適用されます。
新18きっぷのメリット
便宜上、これまでの青春18きっぷを「旧18きっぷ」、2024年冬季から発売のものを「新18きっぷ」と呼びます。
まず、新18きっぷのメリットから
- 従来の5日券に加えて 3日券を新設
- 自動改札が通れる
ちなみに5日券は従来どおり 12,050円。3日券は10,000円。
3日券は秋の鉄道の日きっぷ(3日間有効 8,000円弱)に似ていますが、それよりも割高です。(秋のきっぷ値上がりの布石?)
自動改札が通れるのはありがたいですね。
旧18きっぷでは狭い有人改札で待たされるケースにちょくちょく遭遇しがち。従来の18きっぷユーザーなら痛いほど分かると思います。
新18きっぷのデメリット
さて、ここからが大事な…非常に悲しいポイントです。
新18きっぷのデメリットは、
- 連続する3日間 または 連続する5日間 のみ利用可能
- 同時に複数人が使用できない
- 購入時に利用開始日を指定
連続した日程でないと使えなくなったのが不便であり、もっとも残念なポイントです。
飛び飛びの日程で日帰り旅行を楽しめる自由度の高さも旧18きっぷの良いところでしたが、新きっぷではこれができなくなります。
原則個人利用になってしまうので、家族いっしょに帰省や日帰り旅行もできなくなります。
※最初の2日をAさんが利用、残り3日をBさんが、というソロ的使用なら多分できそう
旧18きっぷは期間のはじめにとりあえず買っておけば、気が向いた日にフラッと旅に出られるのも魅力でしたが、新18きっぷは指定券のようにあらかじめ利用開始日時を決めておく必要があります。
旅程をカチッと固めないと買えなくなりました。
5日券の購入ハードルが上がりすぎた
この改訂を喜べる人は果たしてどれくらいいるんでしょう。
連続3日間ならまだしも、連続5日間の日程を開けるのは、大部分の人にとっては難しいです。
たとえ日程を確保できたとしても、旅行なら行きと帰りは18きっぷ使用。中日はJR移動せずのんびり過ごす日もあり得ますが、新仕様なら全日JR移動に使わないともったいない気持ちにさせられます。
5日連続で一番有効な使い方となると、全国鉄道縦断の旅くらいしか思いつきませんが、鉄オタの私ですら体力的にも相当ハードで覚悟が必要です。
あるいは、往復3000円程度の日帰り旅行を5日連続で。
どちらにしても1人で使うにはハードです。
余れば誰かに譲る、チケット屋に売るという選択肢もほぼ絶たれてしまったので、5日券を買うハードルはかなり高くなってしまいました。
おわりに
今後の18きっぷは 3日券が主流になりそう。
…というより、むしろ 3日券に移行させたいJR側の狙いが見え隠れするリニューアルですが、これからも格安旅行を続けたいなら、各社独自のお得きっぷや、LCC・夜行バスなど他の交通手段にも広く目を向けたほうが良いのかもしれません。
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