マイクロエースから発売された山陽電鉄3050系 旧塗装(A8880)。
相次ぐ延期に、店舗キャンセルからの即発売決定という間の悪さを抱え、ヤキモキバタバタさせられましたが、なんとか発売されました。なんとか手元に届きました。
前回品も幻のような経緯をたどりましたが、今回品はそこを軽く越えて来ましたね。真相は分かりませんが、ネットで発売は絶望的、みたいな声もいくつか目にしていましたし。
のど元過ぎればなんとやらで、とにかく無事世に送り出されたことは本当にめでたい!そしていつまでも愛でたい!
すでにギャラリー的な記事や小ネタ記事などいくつかアップしていますが、改めてマイクロエース山陽3050系(旧塗装)をザッと眺めていってみたいと思います。
パッケージ・付属物
パッケージを開けた様子。
説明書とシール、修理申込書が付属します。
マイクロエースの新製品を買うのはひさびさですが、修理申込書なんて入るようになったんですね。そして旧塗装3050系!の写真がまた良いです。
旧塗装の付属シール。
赤地の特急幕に、白地の普通幕・行き先幕が旧塗装時代ならでは。私はほとんど見たことありませんが「=急=」の急行幕も良いですね。
行き先は、阪神大石(阪神方面)・阪急六甲(阪急方面)・姫路・東二見・神戸・東須磨・新開地が収録されています。
側面幕にある青い阪神方面、緑の阪急方面もたまりません。
正面・妻面
そうそう、この色!
姿を消してから軽く30年くらい経つのに、「これこれ!これが山陽電車だよ!」と感じちゃうのは立派なオッサンの証拠ですね。未だに今の色(ベージュに赤黒ライン)を見るたびに新色と思ってしまいますもの。
それくらい長い間見ていないので、この色で正確かどうかは自信をもって断定できない部分はあるものの、ほぼ記憶どおりのイメージ。(鉄コレの700形とほぼ同じ色だったのには驚きました)
上の4両をそのままひっくり返したのが下写真。
妻面オールスターズ。
パンタ車には両面とも配管が伸びています。
先頭車正面。
型自体は前回品とほぼ同一、実車の印象がよく再現されています。
買ったままの状態だと、方向幕とヘッドライトがまぶしすぎるのが前回品からの問題点。後日、ライトに紙をかぶせる等のシンプルな方法で対策しました。
テールライトは写真では色が飛び気味ですが、実際は良い感じの赤色に光ります。
ヘッドマーク・シール等は自作のものを取り付けています。
行き先は姫路と迷いましたが、子供の頃、西灘駅(現王子公園駅)でよく見た身としてはやはり阪急六甲で!
シール等を貼る前の様子。
報告幕に枠モールドが再現されてるのはありがたいのですが、クリアパーツ側なので、車体とスキマが生まれるのがやや惜しいポイント。
枠の内側ピッタリにシールを切るのは難度高めなので、枠ごと隠れるちょい大きめサイズの自前シールを貼っています。見る人が見れば「大きくない?」とバレるかも。
内装
ボディを取り外して内装拝見。
現在の山陽3050系のシートカラーは赤紫っぽい色ですが、当時は阪急電車に近い黄緑色でした。模型でも窓からチラリとのぞくグリーンが懐かしいです。
屋根上
点在するベンチレーターと、赤い配管が特徴的な屋根上も再現。
サイドビュー
真横から見たショット。山側・浜側の両方からザッと並べてみます。
山側
浜側
クローズアップ側面
ザッとならべた側面をさらにクローズアップ。
左右で異なる乗務員窓・ドア配置、段差のある塗り分けもしっかり再現。
細かいところでは、乗務員扉の手すり(いずれも前面側)が紺色に塗られているのが素晴らしい。
狭い連結間隔
側窓の下段中央に、手すり(?)の銀ラインが印刷されているのも、旧塗装時代ならではの賑やかさ。良いですね。
そして、アーノルドカプラーながらこの連結間隔の狭さ!
もはや他のカプラーに交換する必要は無さそうです。ただ、R177のカーブで角が当たり気味になるので(走れなくは無いです)、万全を期するならR243以上で走らせるのが吉でしょう。
モーター車
M車の床下。
前回品(下)では2種ともグレー一色でしたが、今回(上)は機器の無い箇所がしっかり黒く塗られるようになったのは好印象。
また、走行性能がすごくゆっくりなのは前作ゆずり。
パワーパック中程でようやく実感的なスピード。最大値でも暴走列車にはならないレベル。前回品でもそうでしたが、良く言えばスローが効く不思議なモーターです。他のM車と混ぜなければ、これもアリでしょう。
唯一気になるドアコックの赤い三角印
まぶしいライト等、前回品から引き継いだ問題を除外すれば、気になる点は無い旧塗装3050系。
…と思っていたのですが、唯一気になる箇所を見つけてしまいました。
ドアコック位置を指し示す三角(▼)マーク。
これが模型では赤色なのです。
書籍等で実車の写真をいろいろ見返しても、旧塗装車の▼マークは総じて白色。ツイッターで3050編成ドンピシャな写真も見せていただきました、やはり白色。赤には見えません。
他のアルミ車・新塗装は赤色なので、なんとなく同じ工程のまま印刷されちゃったエラーなのかもしれません。
うーん、コマカイ点とはいえここは惜しい!
万が一、デビュー直後の数日間だけ赤色だった、みたいな事実があればひっくり返りそうですが、パッと手に入る過去写真は総じて白色▼マーク。赤ではなく白ですね。
時間を見つけて、手持ちで余ってるドアコックインレタを上から貼り付けてやろうと思います。
おわりに
前回品2種とあわせて、3色の3050系がそろいました。
(今回品のアルミ車3066Fは未購入)
あらためて並べてみると、塗装が過渡期の山陽鉄道フェスティバルっぽくて良いですね。
旧塗装3050系、いくつか気になる点も挙げましたが、多少いじれば何とかなりそうですし、出来自体はもう大満足です。
最初にも書きましたが、難産の末、世に出たことが本当にめでたい。
同じく、数十年はNゲージ化に恵まれなかった神鉄1000系列・神戸市営地下鉄1000形が鉄コレで相次いで発売されたばかりで、神戸出身者としてはここ数年のNゲージは当たり年の連続。大歓喜の嵐ですよ。
3050系の旧塗装車がやって来たなら次は2000系列、850形も~、なんて思わず欲も出ちゃいますが、その辺りが出たら奇跡でしょう。脈があるとすればやっぱり5000系列以降かしら。
とりあえず今は阪急・阪神とともに、1980年代の神戸高速鉄道的な楽しみ方を満喫させてもらいますよ!
https://blog.hirara.net/micro-sanyo3050-old-gallery/
https://blog.hirara.net/micro-sanyo3050-old-light-adjust/
https://blog.hirara.net/micro-sanyo3050-old-tc-sanyo700/
コメント
初めましてこんにちは。いつもブログ楽しく見ております。山陽3050系旧塗装の模型入線おめでとうございます。マイクロからやっと販売されましたね!私もマイクロの二回目販売の山陽電車3000系模型販売は無いのではと半ば諦めていましたがいきなりの販売でしたね!三月の決算期にもなるので慌てて出した気がします。山陽旧塗装3000系の模型の出来なかなか良さそうですね!前回初めてマイクロから販売された山陽3000系新色、アルミ色ともにも塗装が悪くて余りにもひどかったです。まだメーカーに前回品の不具合品送っていませんが今月送る予定です。メーカーが対応してくれるかどうかが心配ですが。今回のブログを見て旧塗装3000系の完成度は良さそうですね!安心して買える感じがします。山陽3000系ですが形式としては3000系と3050系の二種類に以前は分けられていましたが昨年山陽電車フェスティバルに行った時に山陽電車模型ショー運転会で山陽電鉄職員の方が話していましたが3000、3050ともに二つの形式では分けられてはいなくて全て3000形式と呼ばれているそうです!コメント長くなりましてすみませんでした。
▼クモハ40さん
はじめまして、コメントありがとうございます。
前回品の塗装がハズレだったのは残念ですね。
発売から時が経っているのがちょっと心配ですが、
修理で良品が返ってくることをお祈りします。
>3000、3050ともに二つの形式では分けられてはいなくて
>全て3000形式と呼ばれているそうです!
おお、山陽さんの社内ではそういう扱いなんですね。
鉄道ファンが認知している形式と鉄道会社内での認識とは
違いがあるケースはよく聞きますが、両方知ってしまうと
どっちで扱って良いかちょっと悩んだりもしますね(笑)
管理人さま、こんにちは。
本当に延期延期を繰り返して、マイクロの一般的遅延発売時期も超えて販売店が匙を投げたら突然の発売は、大人の事情が絡んでいたと思っています。
でも、改めて鉄道模型は待つのは大事と感じています。
好きな車両が実車登場から時間かかって商品化や、鉄コレのように事業者品で人気あった車種が何年か後に発売等、色々事例が有るのも事実だからこそ感じます。
▼播・備鉄道さん
今回の発売までの一連の流れ、
買う側も店舗側もかなり振り回されましたね(^_^;
次回マイクロ製品を予約する時はかなり警戒心が芽生えそうです。
>改めて鉄道模型は待つのは大事
こと山陽3050系に関して言えば
実車登場から軽く30~40年は待ってるみたいな感じでしたね(笑)
はじめまして。昭和30年代以来の山陽ファンとしては、3000系旧塗装は今まで何よりも一番欲しかったもの。製品化されると知った時の喜びと、あわや日の目を見ずに終わってしまいそうになった時の落胆は山陽ファンなら誰もが味わったのではないでしょうか。ともかくどこかに飾っておきたい気分です。次はOK台車の820形830・831を製品化して欲しいと思うのですが。
▼OK台車さん
はじめまして。
昭和30年代以来でしたら旧塗装こそが
まさに山陽電車のスタンダートカラー、心から待ち望まれていたお品ですね。
多くのファンのためにも、製品として発売されて本当に良かったです。
820・850形あたりとなると、製品化の芽があるとすれば
鉄コレ以外は難しそうですが、山陽旧型車の充実にも期待したいですね。