中華液タブでAdobe Flash CS4を使ってみた。HUION Kamvas Pro13との相性は今一つか

HUION Kamvas Pro13でFlash CS4を起動
昨年、液晶ペンタブレットをどれを買おうか悩んだ末、amazonのサイバーマンデーでHUION(フィオン)製のKamvas PRO13を購入しました。

中国メーカー製の液晶ペンタブレット、いわゆる中華液タブ

どんなモノが来るか不安もありましたが、いざ使ってみるとモノ自体は非常に良いです。

それまで使っていたHP製のタブレットPC、EliteBook 2760Pと比べて、ウワサどおり視差も少なく(←根気よくキャリブレーションして)、線の追随製も良くてスイスイ描けます。

液晶の発色も良いです。色味はカンペキ…では無いものの、設定次第でメインモニタとそこまで大きくかけ離れない程度にも出来ます。

この選択、大正解じゃないだろうか…!

約3万円、WACOMの板タブintuos3とほぼ同じ値段で、液晶付きのタブレットが手に入る時代に興奮すら覚えました。

しかし、私にとって1つ大きな問題がありました。

メインで使っているソフト、Adobe Flash CS4 Professional との相性問題

※合わせて同CS5.5・CS6についても少し触れます。

【追記2019/2/19】
後日Flash CS3も検証し別記事でまとめました。

中華液タブでAdobe Flash CS3を使う。ほぼ快適だがHUION Kamvas Pro13での致命的問題
Flash CS3 を中国製の液晶ペンタブレット HUION Kamvas Pro13 で2週間使い続けて相性を検証しました。※...
Flash CS4 固まったぜ…
条件次第で固まります。落ちます。

クリスタことCLIP STUDIO PAINT EXやPhotoShop CS6、Illustrator CS6ではまったく問題無い条件でも、Flashだと挙動不審に陥るのです。

困りました。

が、条件さえ回避すれば、なんとか使えないこともありません。

現在、私が把握しているFlashの不具合は下の3点。

  1. マルチモニタ「拡張」でFlashが落ちる(CS4~CS6)
  2. ツールパネルの一部が挙動不審(CS4)
  3. 筆圧が不安定(CS4~CS6)

それぞれ詳しく見ていってみます。

と、その前に、私のPC環境を書いておきます。

環境

液晶ペンタブレット: HUION Kamvas Pro13

※PC側にHDMI端子が無いため、PC本体のUSB3.0端子から、USB-HDMI変換ケーブル(USB-RGB3/H I-O DATA製)で接続

PC: Lenovo S510 Mini-Tower(デスクトップ)
OS: Windows10 Home(64 bit)
CPU: Core i5-6500
RAM: 16GB
メインモニタ:EIZO EV2334

※メインモニタはPCのDisplayPortから変換器を挟んでDVI-I接続

ソフト:Adobe Flash CS4 professional 同CS5.5/ CS6

※この環境以外では動作確認できていないため、液タブ以外に原因がある可能性も完全には否定できません。そもそも古いソフトなのでWindows10との相性も完璧ではなく、接続には変換器もいくつか挟んでいるので、総合的な環境が及ぼした可能性もあることをあらかじめご了承ください。

マルチモニタ「拡張」でFlashが落ちる

これがもっとも重症な現象です。

液タブを表示させる上で、マルチモニタの設定は「複製」「拡張」の2種類から選ぶことになりますが、「拡張」のときにとても不安定になります。
マルチモニタ設定「拡張」でウィンドウを別画面に複製
上(メインモニタ)にFlashを表示させ、下(液タブ)にはFlash内のウィンドウを複製したものを拡大表示させています。

しかし、この状態で何かやろうとすると、
Flash CS4 が落ちる時のエラーダイアログ
英語のエラーダイアログが出て、Flashがコロッと落ちます。(直訳:FlashProは致命的な例外を検出。終了した。ログを残した云々…)

CS4~CS6、全バージョンで落ちます。

しかもすごくイヤな落ち方をします。

落ちる時にドライバやOSなど広範囲に巻き込むようで、Windows自体を再起動するまでペンは使えず、グラフィック関連ソフトの多くも起動できなくなります。(ドライバ終了~再起動でもダメ)

ウィンドウを複製しなくても、落ちる時は落ちるので、Flashを「拡張」で使うのはオススメできません。

マルチモニタ設定「複製」なら落ちることはほぼありませんでした(1ヶ月ほど継続使用)。

メイン画面に参考資料を表示させつつ、液タブで描きたかった身としては残念ですが…。

ツールパネルの一部が挙動不審(CS4)

ペンツール、鉛筆ツールなどが、左端にタテに並んでいるツールパネル。

ここの一部を液タブのペンでタッチしたときにうまく動きません。
ツールパネル1
一部とはサブメニューが現れる項目。

矩形ツールやブラシツールなどが該当しますが、ペンでタッチしてもサブメニュー項目がすぐに閉じてしまい選択できません。
(Flash CS4で発生。CS6なら問題ナシ)

ツールパネルを拡大したり位置を変えれば、ムリヤリ選択できることもありますが、挙動が不安定になり、最悪Flash自体が落ちることもありました。(「拡張」の時のようにイヤな落ち方をすることもあります)

キーボードショートカットが割り当てられるものはまだ良いのですが、ブラシツールの太さ選択等は代替策はありません。

ただ、ペンではなく、マウスに持ち替えれば問題なく選択できます

ツールパネルのカラーピッカー
ツールパネルのカラーピッカーも同様。色がちゃんと選べません。

コチラに関しては、色見本ウィンドウ・カラーウィンドウを使えばペンでも問題なく選べます

CS6ならツールパネルの問題は解消されています。(CS5.5は使用頻度が低いので検証不足ですが、この記事を書いてる途中で軽く試すと、ツールパネルをペンで何度もタッチしていると固まりました…)

筆圧が不安定

ブラシツールの筆圧問題。

FlashやOSが落ちることは無いので、問題としては軽微ですが、ブラシツールの筆圧を多用される方にとっては大問題。

赤い矢印の方向に、ブラシで線をいくつか引いてみました。
ブラシツールの筆圧
モヤシのように頭でっかちな線がたくさん出来ました。

CS4~CS6すべてで起きます。

ペンで最初にタッチしたところでいきなり筆圧最大判定され、直後に正しい筆圧に戻るみたいですね。

上の画像のように何本も描くと起きないこともある、なかなか気まぐれな現象です。

私は均一線メインで描くのであまり影響無い…かと思っていたら、集中線などはブラシでシュッと描くので、これも地味に困ります。

HUION機ではコミスタでも同様の症状が起こるとネットで見た覚えがあるので、Flashに限らず古いソフトだとドライバの調整が行われていない可能性が高いです。

また、筆圧そのものが効かない時もありますが(常に最大筆圧で描かれる)、これはソフト再起動で治る場合があります。(Illustrator CS6でも筆圧無効の現象を確認)

CS6かCS4か

ずっとFlash CS4を使い続けてきましたが、まだツールパネルがまともなので一時CS6に乗り換えてみました。

が、FlashはバージョンCS5以降、保存の時間がすごく長くなりました。CS4までは数十MBのファイルサイズでも瞬間セーブ。線一本描く度に保存しても苦になりません。

CS6になると数十秒かかることもあるので、しばらく保存せずに作業して突然のハングアップに泣くこともありました。(この手のソフトは液タブ以外の原因でも不意に落ちますからね…)

結局、CS4に戻すことに。

まとめ

まとめると、次の点に気をつければ、Kamvas PRO13でもFlash CS4を使うことは可能です。(CS6なら「複製」設定のみでOK)

  • マルチモニタ設定は「複製」で
  • ツールパネルは可能な限りキーボードショートカットを割り当てる
  • ツールパネルに触る必要があればマウスを使う

ブラシは…ひとまずスルー。最終的にIllustrator CS6に持って行って仕上げるので、必要があればイラレで描き足します。(イラレCS6では筆圧はまともです)

私のFlashの使い方は、今は絵を描くだけなので、アニメーション機能やActionScriptを使うと、また違った問題が噴出するかもしれません。そこは未検証です。

とりあえず、上の点に気をつければFlash CS4で絵は描けますが…常に気を遣いながら描くことになるので、これから液タブを買われるFlash(CS4~CS6)使いの方にHUION機はオススメはしません。

隣の芝生、XP-Penの液タブならどうだろう…。

と、Amazonレビューを探ってみると、ちょっと前のメジャー機 Artist 15.6でFlashを使用された方のレビューによるとさらに相性が悪いことが書かれていたので、ことFlash使用に関しては、XP-Pen機よりHUION機のほうがまだまともに使えそうです。

※Flashと中華液タブの相性レビューは本当に少ないので、環境固有現象かどうかの判断は付きづらく、もし実際に使われた方がいらっしゃればHuion機に限らず(何ならWacom機でも)是非コメントで状況を教えて頂けると幸いです。

いずれも新興の海外製品なので、古いソフトの現物が無くてドライバ調整するのが困難なのかもしれませんね…。


つい先日、WACOMから廉価機のCintiq16が発売されたばかりで、今はこちらが隣の芝生になりつつあります。(WACOMなら古いアプリでも対応してるかもなぁ。くぅ、もう少し早く出ていれば…!)

今回の件に関わらず、OSの進化と共に古いFlashが使えなくなる日はいずれやって来ると思うので、その日に備えてFlash以外のソフト(ベクター線ならやはりIllustratorか)でも絵を描けるよう少しずつ慣れておくことも必要かもしれません。

…と思いつつも、可能な限りFlashにしがみつきたい!のが本音です。

【追記2019/2/4】
この記事を書いた後に、Flash CS3を引っ張り出して相性検証を始めました。さらに古いバージョンだから結果は一緒だろう…と思っていたのですが。2日ほど試してみて今のところ全く落ちていません(マルチモニタ「拡張」でも)。たまたま偶然かもしれないので、さらに日数をかけて検証していこうと思います。

【追記2019/2/19】
Flash CS3についても検証しこちらの記事でまとめました

中華液タブでAdobe Flash CS3を使う。ほぼ快適だがHUION Kamvas Pro13での致命的問題
Flash CS3 を中国製の液晶ペンタブレット HUION Kamvas Pro13 で2週間使い続けて相性を検証しました。※...
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

算数(スパム対策です) *

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>