先日 寝屋川車庫で買ってきたBトレインショーティー京阪電車5000系(旧塗装)。
京阪の通勤車では2600系と並んで大好きな電車なので、発表されたときからこれは是非とも買わねばなるまいと強く感じていました。
鉄コレ2600系紹介記事からちょっと遅れましたが、ようやく組み立ても完了したのでレビューいってみます。
パッケージ
パッケージはスルッとKANSAI時代から続く伝統のスタイルを継承。
しかし、スルッとKANSAI時代から倍以上の値付け(1箱2,000円)はもうギリギリ許容できる価格。というか思い入れが強い車種じゃないともう買えないです。
2両セットを2箱買ってきたので、実車より短い4両編成に仕立てます。
内容物
1箱を開封した様子。
下回りは他車と共用のNewSGシャーシなので割愛。
それ以外のパーツをザッと見ていきます。
選べる顔パーツ
顔パーツは未更新車・更新車の2種類から選べます。
Bトレ阪急1000系と同じく、ガラス部分が別パーツなのがリッチ。ワイパーもちゃんと作り分けられているのがステキ。
屋根パーツは中間2種
屋根パーツは先頭・中間(パンタ付き)、中間(パンタ無し)の3種類が付属。
多くのクーラーがボコボコひしめく、密度高めの5000系屋根が良い具合にデフォルメされています。
先頭のパンタ屋根は無いので初期の3+4編成時代(5001F・5002F)は作れませんが、5000系全体から見れば少数派で、シールの車番を見ても7両固定時代以降が前提なので大きな問題では無いでしょう。
パンタグラフもランナーにつながってることに少し驚きました。
妻板パーツが物足りない
妻板パーツは1箱に付きこの3枚のみ。
先頭+パンタ車(配管付)はこれで作れますが、中間T車を作ろうとすると足りなくなります。
※ちなみに台車枠もT車用が不足します。
Tc+M+M+Tcのような4両編成を組む場合でも、片側先頭車の妻板が合わないので妥協を迫られることに。
全盛期の京阪Bトレなら妻板はもう1~2種類くらいは軽く付属していただけに、キッチリこだわりたい人にとっては残念なポイントですね。
個人的には妻板は妥協しても良い派なので、ここはあきらめます。(鉄コレで慣らされました)
また、妻板の一部(手すり・ライト)がシール表現ですが、個人的には質感の違いが気になるのでシールは貼りませんでした。
側板の接合部は四角い形状
側板パーツとガラスパーツ。
上側の3つの接合部は、阪急1000系の時と同じく四角い形状になっています。
パーツの合いは悪くは無いのですが、若干力を込めて押し込まないとハマりませんでした。
また、組み上げたボディ部がガチガチにしっかりした感触で、シャーシとくっつけるのにそこそこ手間取りました。
外観ビュー
それではお待ちかねの外観ビュー。
更新顔からナナメビュー。
全体的なシャープなイメージの5000系が良い感じにデフォルメされていてなかなか好印象。ヒサシも決まってる!
更新前の顔でナナメビュー。
表示幕取り付け以降の顔を見てる時間のほうが長いはずなのに、車番センターのこの顔に妙に懐かしさを感じてしまいました。記憶の中に住み着いてる5000系はこっちだったのね。
ただ、更新前のタイプのスカートが付かないのは残念!ワイパー再現で力尽きたか。
サイドビュー
真横から。
先頭車。
5000系の特徴的な5ドアはBトレでは3ドアで再現。それでも窮屈な感じが出ていてとても好ましいデフォルメ感です。
車輪はデフォルトだと線路に乗らないので、鉄コレの車輪を拝借しています。安定感バツグンです。
https://blog.hirara.net/bts-display-wheel/
中間車。
そうそう、説明書に罠があります。
中間M車の台車枠(KS76A)は説明書通りに付けるとエラー。上の写真のように台車枠の▽部がそれぞれ外側に寄るように付けるのが正解です。
先頭Tc車の台車枠は全部同一なので適当に付けても間違いようはありません。
しかし、パーツをしっかりハメ込んだつもりでも、拡大写真だとツメが甘いのがバレますね。後でしっかり押し込んでおかねば。
シール
車番は、5551F、5552F、5553F、5554F、5555Fの5編成分が収録(各7両編成)。
行き先表示幕は次の通り。
急行|淀屋橋、急行|出町柳、急行|樟葉、通勤準急|淀屋橋、通勤準急|中之島、準急|淀屋橋、準急|枚方市、準急|出町柳、区間急行|淀屋橋、区間急行|中之島、区間急行|枚方市、区間急行|萱島、普通|淀屋橋、普通|中之島、普通|萱島、普通|淀、普通|三条、普通|出町柳、試運転、回送。
しかし、せっかく更新前の顔が付いてるのに、行き先表示「板」のシールが無いのがもったいない!
ボディの色味が明るい
造形はなかなか満足度の高いBトレ京阪5000系ですが、1つ残念なポイントがあります。
それはグリーンの色味が過去製品よりも明るめな仕上がりになっている点。
2600系、2400系、さらには鉄コレ2600系も引っ張って並べてみました。
右端が今回の5000系です。
製造に8年もの開きがある2600系と2400系とで色味の差異がほとんど感じられないのに対して、わずか1年の2400系と5000系とでこの差。いったい何が起きた?
正面からも並べてみます。(Bトレのみ)
去年、復刻塗装された南海7000系(実物)を見て「あれ、思い出よりもグリーンが明るくなってない?」と感じましたが、Bトレ京阪5000系からはそれと似た印象を受けました。特に下半身が明るい。
単品で見ればさほど気にならなくても、過去製品と並べると気になっちゃうので、ここは頑張って合わせて欲しかったなぁ。
造形は良いがツメが甘い
5000系の特徴をとらえた造形には満足しています。
が、色味の差異、妻板の省略。それから、せっかく未更新車の顔を用意してくれているのに、スカートや表示板が省略されているなど、片手落ちな部分が目立つのは残念でした。
パーツの省略は恐らくコストが限界ギリギリなので仕方ない部分もあるんだとは思いますが、京阪グリーンの色味再現はもう少し頑張って欲しかったのが正直なところです。
https://blog.hirara.net/tc-keihan2600-get/
https://blog.hirara.net/bts-keihan700-get/
コメント
いいですね!
私は新塗装の方を購入予定です。
▼おけいはんさん
新塗装ならパーツの過不足もそこまで気にならないですし、
造形は共通なので、より良い感じになってると思います。
コメントするのは初めまして…でしょうか。いつも楽しみに拝見しております。本当に待望の5000系で、ある意味最後の良心で更新前前面を付けてくれたのはいいのですが、それを活用しようと思うと屋根も妻面も結構な大改造をしないと行けないのは残念ですね…。1900系時代を懐かしんでは行けないんでしょうね。最近は本当に思い入れのある車両しか買えない…まさにその通りですね。
▼tkinfoさん
初コメントありがとうございます。
恐らくコストの兼ね合いでこれが精一杯なんだとは思いますが、
更新前に関しては「顔だけは付けた、あとは各自工夫して!」
と投げられた感はありますね(^_^;
多少気になる程度の車両でもホイホイ買えた
1個400~500円の時代が心から恋しいです。