スマホをHUAWEI P9 liteからHUAWEI novaに乗り換えました。
HUAWEI社(ファーウェイ)という日本では馴染みの薄いメーカーも、最初に買ったP9 liteで完成度の高さを知り一気に好感度アップ。
P9 liteも良い機種でしたが、主な動機はメモリ(RAM)の少なさへの不満からの移行。購入のいきさつはコチラでも書きました。
Pシリーズに比べて、novaはお世辞にも知名度が高いスマホとは言えませんが、3GBのRAMに評判の高いCPU(Snapdragon 625)を積んだスペックは、ASUSのZenFone3(ZE520KL)と同クラス。発売当初から注目していました。
ローエンド機(P9 lite)からミドルレンジ機(nova)への移行なので、比較対象としては差があるものの、実際に使った者でないと分からない観点から両者を比べながらレビューしてみたいと思います。
※P9 liteは約9か月使用、novaは約2週間使用時点でレビュー。
液晶
nova < P9 lite
並べてみるとnovaは青色が強めに出ています。一方、P9 liteはやや赤味寄り。
使用期間の長さ(慣れ)と5.2インチの大きさもあって、第一印象での美しさ、色再現度ではP9 liteのほうが上に感じました。
ただ、人間の目とはいい加減なもので、novaだけをずっと見ていると青さは次第に気にならなくなり、普通に白色だと認識してしまうもの。
現に2週間novaだけを使い続けたところ、すっかり馴染んでしまいました。液晶としての質は良好です。
もし気になるなら、
色温度をいじれば液晶の色味をある程度変えられます。が、P9 liteとまったく同じ調整はできませんでした。
大きさ(持ちやすさ)
nova > P9 lite
・nova: 5インチ:横幅69.1mm
・P9 lite: 5.2インチ:横幅72.6mm
横幅わずか3.5ミリの差とはいえ、片手で握る携帯端末にとってこの差は大きいです。
P9 liteでは指が画面端(左右端)に届かなかった※ものの、novaなら届きます。ジーパンの前ポケットにも入ります。これだけでもnovaを選ぶ価値はあり。
※書いてる人の参考データ:身長170cm男性
とはいえ画面は縦長なので、上端の通知エリアに指を伸ばすのは一苦労。
私はNOVAランチャー(有料版)のどこでも下スワイプで通知が出るようにしています。デフォルトなら、指紋認証のスライドジェスチャー機能、または、ワンハンドUIのミニ画面と併用するのも良いですね。
音量ボタンと電源ボタンは、本体右側に集められています。nova、P9 liteともに同じ配置なので戸惑うこと無く使えました。
重さ
nova < P9 lite
スペック表によれば、
・nova: 146g
・P9 lite: 147g
と、ほとんど同じ。
ですが、サイズが小さい分、体感的にはnovaのほうがズッシリ重く感じます。欲を言えばあと10~20g軽ければカンペキでした。
サウンド
nova < P9 lite
本体スピーカーから出る音質は、P9 liteのほうが圧倒的に良かったです。
大げさに言えば、novaはAMラジオ、P9 liteはFMラジオのイメージ。
本体で音を聞く機会はそれほど多くないとはいえ(アラームや動画をチョイ見程度レベル)、ローエンド機より劣っているのは少し残念な点でした。
nova、P9 lite両者ともに言えますが、スピーカーの最低音量は大きめで、最高音量は小さめな印象なのはHuaweiスマホの共通の短所かもしれません。
バッテリー保ち
nova ≒ P9 lite
自前で細かいデータを取ったわけではないので、正確な差異は分かりませんが、novaを2週間持ち歩いた体感として、P9 liteとほぼ変わらない印象。よく保ちます。
両者ともにバッテリーは相当保つので、普段使いならモバイルバッテリー要らず。(1日半~2日は保つ)
モバイルバッテリーをどこに片付けたか忘れてしまったこともあるほど。
電池食いのポケモンGOをそこそこ遊んでも、ギリギリ1日は大丈夫な強力バッテリーはHuaweiスマホの大きな長所ですね。
カメラ
nova > P9 lite
数十枚以上撮り比べた結果、画質はnovaが圧倒的に上。
【比較記事】カメラ比較、Huawei nova 対 P9 lite 。画質はnovaの圧勝!
P9 liteでも以前の使用機(Nexus4)からかなりレベルアップを感じましたが、novaはさらに上回っています。
またnovaは広角にシフトしているので、より広い範囲が撮れるようになっているのも嬉しいポイント。(35ミリ換算で25~26ミリの感覚)
控えめシャッター音がうれしい
シャッター音はP9 liteも小さかったですが、novaではさらに一回り小さくなっています。
外食の料理を撮る時、ほぼ周りに気を遣わなくても良いレベルの低音量なのは地味ながら嬉しいポイント。
レビュー等であまりアピールされているのを見かけませんが、日本製スマホのシャッター音は無駄にうるさいので、ここはHUAWEIスマホの大きな強みだと感じています。
https://blog.hirara.net/sp-nova-p9lite-camera/
複数アプリ同時起動の快適さ
nova > P9 lite
いわゆるマルチタスク能力は novaの圧勝。
複数のアプリを次々に起動したとき、最初に起動したアプリが勝手に終了されていることが、メモリの小さいP9 liteでは頻繁に起こっていました。(いわゆるタスクキル)
一方、novaではタスクキルをほとんど意識しなくて良いレベル。
たとえば、LINE→ ポケモンGOと起動すれば、P9 liteならLINEが終わっていることがしばしばありました、novaならLINEはおろか、カメラアプリですら同時立ち上げ可能。
5~6個前に起動したアプリがまだ生きていて「おおっ!」と感動することも。
そう、このゆとりが欲しかった!
旅行先なら、Googleマップと乗り換え案内の両立が重要で、P9 liteはなかなか厳しかったですが、novaならほぼ大丈夫。
ちなみにRAM(メモリ)容量は、
・nova: 3GB
・P9 lite: 2GB
この1GBの差はかなり大きく、かなり嬉しいポイント。novaはCPUも優秀なので、アプリの立ち上げも全体的に速めになりました。
内蔵ストレージ容量
nova > P9 lite
・nova: 32GB
・P9 lite: 16GB
※画像は初期状態ではなく、P9 liteは最後に使った状態の残り容量、novaは使い始めて数日後、自分の必要アプリをほぼインストールした状態の残り容量。
インストールしたいアプリが多い人なら迷わずnova。
普段使い(メール・地図・ブラウザ・SNS)ならば16GBでもまだいけますが、特にゲームを複数遊ぶ人なら16GBでは心もとない時代に。
その他
タッチ感度
nova = P9 lite
ネットでnovaシリーズはタッチ感度がイマイチと見たので気になっていました。
メールアプリの複数削除で、ポンポンとチェックを入れるときに、P9 liteでも感じたタッチ漏れはnovaでも健在。指のコンディション次第で少々のフリック抜けもありますが、体感ではP9 liteと同等レベルかな、といったところ。
バイブの強さ
nova < P9 lite
novaのバイブは弱いです。
今まで使ってきた携帯端末どれと比べてもかなり弱めなので、ガヤガヤしている所なら気付かない場面もありそう。ただ、novaのバイブの質はマッサージ機のようなマイルド感で個人的には好み。
指紋認証
nova > P9 lite
まだ買ったばかりってこともありますが、novaのほうが指紋認証の反応は良いです。1秒足らずで画面ON。
2週間使うと少し反応が鈍くなりましたが、汚れを拭いてやると反応が戻りました。ちょくちょく拭いてやりましょう。
DSDS
nova > P9 lite
デュアルSIM デュアルスタンバイの略で、2枚のnanoSIMカードを同時に使うことができる機能搭載。novaは可能、P9 liteは不可。
上の写真でmicroSDカードが入っている場所にnanoSIMカードを入れることができます。(microSD&2枚目のSIMは同時に使用できない)
現在ドコモFOMA機と2台持ちの身としては、いつか使うかもしれない安心感はあります。
まとめ
全てにおいてミドルレンジ機種のnovaが圧勝かと思いきや、ローエンド機種のP9 liteのほうが勝っている点(液晶や音など)もあるのが意外でした。
P9 lite→ novaへと乗り換えた身としては若干複雑な思いもありますが、ローエンド機でも手を抜かない点でHUAWEI社へのイメージも少々アップ。
改めて novaを買って良かった点は
- アプリをたくさん同時起動できる(RAM 3GB)
- よりコンパクトで持ちやすい(5.0インチ)
- ゲームも遊ぶのでCPU性能アップ(Snapdragon 625)
- カメラ写りも良く、シャッター音も小さい
ヘビーなアプリ(ゲーム等)を使わない人ならP9 liteでも十分と感じていますが、これら4つのポイントを重視するならnovaで決まり。買い換えて正解でした。
https://blog.hirara.net/nova-cover/
https://blog.hirara.net/nova-qr-code/
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