買って来ましたよ!
KATOのフルリニューアル117系 新快速を!
117系はまさかのTOMIXと競作、ほぼ同時期に発売されるので散々迷いましたが、先行して発売されるKATO版を選びました。
価格、表記印刷済み等、理由は色々ありますが、公式が発表したサンプル写真を見て「良いんじゃない?」と感じたのが後押し。
パッケージ
改めて、KATO 117系<新快速>6両セット(品番 10-1607)。
お馴染みの濃緑KATOパッケージ。2020年5月末頃に発売されました。
パッケージオープン。
新製品を買って来たのに、すっごく見覚えのあるこの感じがリニューアル版たるゆえんか。
ズラリと並ぶ6両編成、説明書、ステッカー等が付属します。
付属パーツ
交換用の前面種別表記は、「普通」「快速」と無地が各2コマずつ収録。
※「新快速」は標準装備
連結可能な連結器&スカートパーツは1両分のみなので、実際に連結した様子はもう1セット買わないと確認できません。
JR化用の無線アンテナパーツも付属しません(京都色には付属)。
ドライバーは先頭車のライトスイッチのON/OFF切り替えに使います。
ライトON/OFFスイッチは両先頭車のシャーシ裏面に設置。
ステッカー。
側面方向幕のステッカーも付属するのがKATOの強み。
運番表示、号車番号、禁煙車表示もあります。
外観ビュー
あの下ぶくれな面構えを見事に再現!
素晴らしい。
色味も記憶色に近く、これぞ「ザ・117系!」な風格を感じさせます。
「新快速」の文字は、折れ曲がった透明パーツの向こう側にあるので、角度によってはご覧の通り屈折した感じで見えてしまいます。
この屈折感、発売前にKATO公式ツイッターで見て「うーん、どうかなぁ」と少し心配していましたが、いざ現物を手に取ると、ずっと一定の角度で見ることは無いので意外と気になりませんでした。
茶色ラインの乗務員扉あたりからヘッドライトまわりにいたるまで、だんだん太くなっていく傾斜が表現されているのも良いですね。
ただ、ややオーバー表現かな~という印象も受けました。
TOMIXの試作品サンプル(5月発表)では、このライン、ほぼ真っ平らに見えたのですが、製品版ではどうなっているか注目しています。
フロント&ライト点灯
真正面からライトON/OFFの様子をGIFアニメで。
光らせると本当に素晴らしい。
電球色のヘッドライト。
明るすぎず、それでいて鮮やかに点灯する「新快速」のヘッドマーク。
一方、消灯時のヘッドマークはとても暗いので、通電させずに展示する場合、少し物足りなさを感じてしまいました。
シールだった旧製品に戻りたいかと問われれば「むむむ…」だし、他の模型のヘッドマークや行先表示も消灯時は見えないものも多いので、ここはもう完全にトレードオフですね。
TOMIXの消灯時はどんな仕上げか気になるところです。
実車比較
旧製品に比べてヘッドライトが大きくなったのがやや気になっていましたが、実車と比べてみるとそう変わらない印象です。
むしろ気になったのはヘッドマーク周りの銀縁がやや太めに感じられた点と、ヘッドライトを囲む茶色ラインの上部がもう少し細ければ、より実車に近付いたんじゃないでしょうか。
特に茶色ラインは、太さが少し抑えられれば、上で書いた傾斜のキツさも和らいだと思います。
ここまで追求すればコンマ数ミリ単位の仕事になるので、なかなか難しいとは思いますけどね。
旧製品から大幅進化
昔所有していた旧製品と比較…といきたいところですが、あいにく手元にないのでKATO公式ツイッターを引用させていただきます。
【これまでも、これからも】
フルリニューアルの117系に「懐かしい」のお声もお寄せ頂きましたので、旧製品と比べてみました。塗装・印刷表現やモールドのシャープさなどはやはり大きく進化していますが、旧製品はまだ手書きで設計図を作っていた頃だそうです。
新旧117系、どちらも大切な製品です。 pic.twitter.com/LnoEmBsKlm— KATO営業部 (@kato_team) May 14, 2020
旧製品も負けてませんが、二本線ワイパーやスカート周りなどディティールの進化はリニューアル版に分がありますね。
サイドビュー
トイレの有無が分かりやすい面を載せています。
こうして引いてみると、茶色ラインの前部傾斜はそこそこな感じに見えるので、模型映えという観点からはややオーバー目なほうが良いのかもしれません。
連結間隔・表記類
連結間隔は狭くてとても実感的。
手持ちレールはTOMIXしか無いですが、最小半径にチャレンジしたところC243のカーブは走行OK。C177はかなり厳しいが辛うじて走れる…けど、S字にするとあえなく脱線しました。
走行可能な最小半径に関してはTOMIXのほうが公称値よりも融通が利く感はあります。
懐かしい「大ミハ」表記、半自動ドアの注意書き等、細かい表記が印刷済みなのはとても素晴らしいです。
離れて見ると読めなくても、何か書かれてある細密感はしっかり伝わりますからね。
妻面
妻面は計4パターンでザッとこんな感じ。
屋根上
別パーツ化されたクーラーが目を引くメリハリのある屋根上。
先のKATO旧製品比較ツイートでもその差は歴然。
先頭部クローズアップ
再び先頭部をクローズアップ。
運転台まわりは、二本線で表現されたワイパー、ライトグリーンが映えるコックピットが好印象。
KATO製117系でグッときたのがヘッドライトのベース部分周囲のビス(?)。よくぞこんな細かい造形まで!
と同時に、ヘッドライトまわりの凹み部分に茶色塗装がまわっていなくて、クリーム色が覗いているのが惜しい!
別パーツ化されたタイフォンは、ここまで拡大すると隙間が気になりますが、実物を肉眼で見た感じ個人的には気にならないレベルでした。
不満点は動力
ここまででもいくつか気になる点を指摘してきましたが、一番気になったのがモーター音。
最近、KATO製品を買う度に感動させられてきたのが、とても静かなモーター音。だったので117系もそうだろうと思っていたのですが、手元にやって来た117系はディーゼルカーばりの爆音!
動画でお伝えしてみます(音量小さめかもしれません…)。
KATO 117系わりと満足してるけどM車が爆音なので少し萎えてる。旧作リスペクトなのかハズレを引いてしまったのか…。(動画は比較用に電車より静かな気動車も) pic.twitter.com/fFDzGxrLQ5
— ひららうさお (@hirausao) June 3, 2020
個体差…なんだとは思いますが、2020年製でここまでジージー鳴るM車に出会えてしまったこと、それも個人的に思い入れがとても強い117系だったので、ガッカリ感もひとしお…。
走り自体はギクシャクしないので、修理に出しても突っぱねられるんじゃないかと不安が尽きないので、このままホールドするかどうしようか少し悩んでいたりします。(なので、まだ付属シールも貼らず素のままを保持)
こういうのって、個人の分解清掃レベルで治ったりするのかしら?
おわりに
動力の1点を除けば、個人的には満足なKATOの117系。
こうやって阪急6300系や上の三宮駅ジオラマに並べたりして、昭和のノスタルジーにドップリ浸っております。
光る「新快速」幕は素晴らしい。
(お隣の6300系も光る仕様でリニューアルされたらまた買っちゃいそう)
一方、あと一ヶ月足らずでTOMIXの117系が発売。
今回 KATOを選んだ私ですが、歴代新快速の中で117系が一番好きな私としては、いっそTOMIXも買っちゃって並べてみても…という気持ちになったりならなかったりしてますが、その辺りは予算と情熱次第…!
とにかく両社とも117系シリーズの今後の展開に期待!
コメント
結局、KATOにしましたか!!デビュー当時なら、KATOで良いと思いボクもKATOです。スカート裏側の台車とのが妙に空いているような感じがしますが、実車(某側面画像サイト)を見てもほとんど空いている状態でした。乗務員用ステップは、扉部分の所。左側は、車輪の所になるので模型では付けられない(右側は付けられそうが)。模型のパーツの太さは、オーバースケール。それでも付いていれば引き締まるので、実車と違う位置に付けるのが良いか、省略するのが良いかは、それぞれの模型メーカーの価値判断なんでしょうね。
ひららさん、動力車の走行動画見ましたが、117系は、少し音が大きい感じですね。ボクのも確かに2000系よりも唸っている感じで、国鉄115等のモーター音を彷彿させるような音(!?)がします。サウンドカード要らず(!?)。買った模型店で他の製品と比較試走させてもらえれば、交換してもらえるかもしれません。ホビセンに電話すれば(動画を見てもらうのも良いかも)、不具合なら初期対応してもらえるのではないでしょうか?
>(お隣の6300系も光る仕様でリニューアルされたらまた買っちゃいそう)
阪急6300系は117系とライバル関係。KATOカタログには6300系の旧社紋、新ロゴマーク、小窓ありと3種類が掲載されていますが(リニューアルを匂わしているのかな?)、リニューアルも期待したいです。それに京阪3000系も、見えないライバルですが…。
ちなみにボクは、6300系については、最初に発売された半完成のキット製品(カプラーもアーノルド)しか持っていません。
ひららさんはKATOにされたのですね!
かなり迷ったのですが、各1本ずつ選択しました。
そのかわり、財務省からのお達しでしばらく導入できませんが。(=Tomixのブルーライナーがお預けになりました)
動力については賛否あるみたいですね。私のはあたりだったのかどうかはわからないですが、皆さんが言うような感じではなかったです。
ところで、ドアにある寒冷地半ドア標記プレート!
オーバーな表現とは思うのですが、国鉄時代がプロトタイプなので結構パンチ聞いていると思います。
あと、目の灯火類などの表現は賛否ありますが、表現の違いと考えています。
模型の宿命と思うのですが、スケール通りだと顔が破綻するのを避けるためなのかなと。どこのメーカーでもデフォルメはありますし。どの角度で見ると実車の感じなのかというのがポイントかと。
むしろ側面方向幕の位置、こんなに高い位置だっけ?という感じですが、ひららさん的にはいかがでしょう?
管理人さま、こんにちは。
管理人さま、 今回発売の117系導入おめでとうございます。
当方は、以前の投稿に書いたように旧製品とマイクロの100バンダイ所有しているので、現状は様子見です。時が経って余裕が有ればこのKATO制で考えています。
記事を拝見して、基本的には旧製品のクオリティを継承しつつ改良されているという印象を受けました。
前面の顔がしっかりした感(幕が交換点灯化)もありますが、前面が連結出来るようになったのは大きと感じています。
素晴らしい仕上がりですね!自分はまだ買ってないです(涙)KATOならではの細部まで仕上がりはKATOユーザーにとってはイチオシですね!もう直ぐ給料日なので買いに行きます。京都地域色もラインナップされたのでサンライナー・岡山地域色も販売希望ですね。