テレビ・映画ドラマ

「真田丸」も良いけど「ちかえもん」も実に面白い!今期のNHK時代劇は豊作の予感


大河ドラマ「真田丸」、木曜時代劇「ちかえもん」。

今、NHKで放送されている2本の時代劇を見ましたが面白かったです。これ両方ともアタリかもしれない。いやいや、少なくとも第1話の印象はどちらも間違いなくアタリ!

朝ドラ「あさが来た」もある意味時代劇なので、それを含めると3本ともアタリといっても良いのかもしれませんが、今回は「真田丸」「ちかえもん」2本で。

それぞれ第1話の感想をまとめてみました。

→ちかえもん最終回の感想はコチラ


スポンサーリンク

「真田丸」悲哀に満ちた武田家最期の当主

三谷幸喜脚本、堺雅人主演。

という超強力な布陣にNHKも放送前から各番組で猛プッシュ。

期待度が高まれば高まるほど、いざ本放送を見たときのガッカリ度も高まってしまうので、煽りすぎるのも諸刃の剣。

ですが、第1話はその危うい船出を乗り切ってくれました。

プロローグとなる大河ドラマの第1話は、人物の顔見せ主体であまり印象に残らないまま終わるドラマが多い中、真田丸では武田家の滅亡という1本筋の通った物語を1時間でテンポ良く完結。

なんといっても武田家最期の当主、武田勝頼(平岳大)の悲哀に満ちあふれた表情が良かった。偉大なる父を持ったがゆえの苦悩というか、家臣に裏切られて最期はあてもなく歩く姿がたまらなく印象に残りましたね。

父、真田昌幸の二面性のある粗暴なキャラクターも草刈正雄さんとすごくマッチしていて今後も楽しみ。

武田家が滅びた後、徳川家康(内野聖陽)が「なぜか嬉しくない」というようなコメントを残しましたが、それに対するツイッターの反応で「そりゃあんたが山本勘助だからだよ!」というツッコミには座布団10枚あげたくなりました(笑)

同じ三谷幸喜脚本、12年前の大河ドラマ「新選組!」序盤に感じたダラダラ感は無く、スパッとまとまった感のある「真田丸」第1話。来週以降も期待できそうです。

あと驚いたのが、冒頭のキャスト一覧に「高木渉」の名前を見て「ん?」と思ったら、声優の高木渉さんが出演されてるんですね!

名探偵コナンで高木刑事&源太くん(二役)だったり、人形劇ホームズでワトソン君やってたり幅広く活躍されてますが、ドラマでのご出演は初めてだったので意外な感じでした。

「ちかえもん」五十路ダメ男がエヘヘ

大河ドラマに比べるとマイナーな木曜時代劇枠。

ですが、爆発力・斬新さ・シンプルな笑いなら圧倒的に「ちかえもん」に分があると感じました。

番宣煽りが控えめな分、見る側の気持ちのハードル低めとはいえ、第1話だけなら真田丸より強く印象に残りましたもん。

大阪の売れない作家、ちかえもん←近松門左衛門(松尾スズキ)が「曽根崎心中」というヒット作を誕生させるまでの数ヶ月のお語。

ここだけ取り上げると地味な印象ですが、なんというか時代劇の域をちょっとハミ出てる演出がいちいちツボ。

昔話の再現アニメで背景に黒電話や自転車があるよ江戸時代なのに!

ボケに対する「え、そこ?」というツッコミが完全に今風!

などなど要素は色々ありますが、五十代の売れない作家が、人からちょっとお世辞を言われただけで「え、今オレのこと褒めてくれた? エヘヘ」と薄らニヤケた表情を見せるのがサイコーにキュート!

いやいや五十のおっさんを捕まえてキュートだなんて私もどうかしてると思いますが、言い換えればダメ男の人間味あふれる素顔作りがすごく上手なんですね、松尾スズキさんの。

そして役者の布陣がこれまた超強力で、どの人もハズレが無い。

北村有起哉、山崎銀之丞、岸部一徳、徳井優、小池徹平etc.etc…みなさん違和感ゼロ。

しかし、やはり「ちりとてちん」ファンとしては藤本有紀脚本に草々さん(青木崇高)が主演!

個人的にはそこが最大の注目ポイントであると同時に「でも期待したほどでなかったら…」と不安のタネでもあるのですが、第1話でその不安はオールクリアー!

底抜けに明るい愛すべきアホ(ホメ言葉!)を見事に演じ切っていて、もしかしたら「ちりとてちん」を超えるハマリ役になる可能性も秘めているかもしれません。

「ちかえもん」の題材、近松門左衛門も人形浄瑠璃も学校で習う以上のことはまったく興味が無かった私でも惹かれつつあるからドラマの力は偉大。むしろドラマのクオリティって重要。

見逃した方も木曜時代劇は再放送があるのでご安心を。

第1話の再放送は、1/19(火) 14:05~NHK総合で放送予定です。

https://blog.hirara.net/drama-chikaemon-last/
https://blog.hirara.net/drama-chikaemon-re/

コメント

  1. 京太郎 より:

    「ちかえもん」
    むっちゃおもろかったぁぁぁぁ。
    こんな形の時代劇もアリなのねぇと。
    そして、草々さん、すごい役者さんになったなぁぁぁぁと。
    次週が楽しみなドラマになりました。

    大河は…
    まだまだこれからどう転ぶかというところでつね。
    真面目な洋ちゃん(笑)が見られるのんが新鮮(^_^;

    • ひらら より:

      ▼京太郎さん
      ちかえもん、時代劇・現代劇とわず
      最近のドラマでもトップクラスの面白さでしたね~。
      ここからもっと面白くなることを期待!

      草々さんはもう底抜けに明るい不幸糖売りになりきってて、
      本当にああいう人いそうだな~と思わせるところがステキでした。
      (ホントにあんな人いたら迷惑でしょうけども(笑)

      大河もここからの爆発を期待して
      じっくりどっしり見守っていきたいですね。

タイトルとURLをコピーしました