鉄道コレクションの連結間隔を低予算で短縮する方法パート2です。
前回はかなりカンタンな方法を紹介しましたが、今回は加工技術的にちょっぴりハードルが高め。なので、初めてコチラへ来られた方はまず前回分をお読みすることをオススメします。
前提条件として、別売カプラー(連結器)を使わず、鉄コレに初期装備されたアーノルドカプラーを加工して連結面を短くします。
今回も予算ゼロ円、使う工具はニッパーだけです。
まずは加工後のイメージ
ちょっと特殊なのでまずは加工後のイメージを。左が加工後の車両。
右の車両は未加工(動力車)。左の車両にはもはやカプラーがありません。カプラーポケット自体に引っ掛けてしまおうという作戦です。
カプラーを引っこ抜きます
では、加工スタート。車両から台車を引っこ抜いたら、カプラーを引っこ抜きます。
指でギュッとつまんで先っぽをすぼませるようにすると抜きやすいです。このカプラーはもう使いませんが、取っておくと他の用途に使えるかも。
ニッパーで不要部分を切り取る
カプラーポケットにニッパーでメスを入れます。先に完成図を見ていただきましょう。
左が初期状態、右が加工済み。
切断面が少々荒くても、カプラーでつなげられれば大丈夫。
図のほうが分かりやすいと思うのでイラスト化。
真ん中の赤い部分が切り取る箇所です。
一気に刃を入れるとペキッと割れてしまうことがあるので、少しずつ慎重にニッパーを入れていくのがコツです。でも時には大胆さも必要。
短縮効果は絶大!
では、どれだけ短くなったか比べてみましょう。コチラが初期状態。
コチラが加工済み。約7ミリ※の大幅短縮!
※片側を動力化してしまったので数値は正確ではないことをご了承ください。
前回は両側とも短縮した例を挙げましたが、この方法なら片側だけで十分な短さが得られるので片側のみ加工で。
ミニカーブも通過!
今回の例で扱った京阪600形の場合、短縮した状態で半径103ミリのスーパーミニカーブも通過できました。
※通過できる半径は車両、カプラー長などに左右されます。
メリット・デメリット
メリットは片側だけで大幅に短縮できること。デメリットは加工に手間がかかることと、加工時の失敗もそこそこあること。
私は5両分の加工を行いましたが、3個ほどパーにしてます。なので、予備パーツがある前提で作業を進めることを強くオススメします。
見てのとおり、加工後はほぼ残った棒1本で連結器を受けることになるので、強度的にもかなり落ちます。
なので重量のかかる長い編成は不向き。京阪600形のように2両編成か、中間動力車の3両編成くらいにとどめておくのが良さそうです。
もし強度を上げるなら、
こんな風にプラ板など(黄色い部分)を接着して補強してあげると良いかもしれません。
最後にカプラーの種類を
鉄コレのデフォルトカプラーって、普段あまり気に留めないのですが、意外と種類がいろいろあるみたいなんです。
手元の数車種をザッと見比べただけでもカプラーポケットの種類が短いもの(上)と長めのもの(下)の2種類確認できました。
今回の加工例で使ったのは下側の長めのタイプ(四角い穴が特徴)。
手元の余剰パーツをやりくりして加工することが多いので、京阪600形のデフォルトパーツがどちらだったかは実は分からなくなってしまったのがやや後悔。加工前にちゃんとメモを取らなきゃダメですね。
カプラー自体の長さも含めたら、種類は他にも色々あるのかもしれません。
では、良い連結面短縮ライフを!
https://blog.hirara.net/tc-wheel-kato/
コメント
こっ、これは・・・。全く思いつきませんでした。
・・・斬新すぎる(^_^;
▼hideta-oさん
市販Nゲージのアーノルドカプラーで似たような事例を見て、
鉄コレ標準カプラーでも出来ないかな? と試してみたのがキッカケだったりします。
良い使いどころがあればぜひお試しください。