3/20頃に発売されたKATOの381系リバイバルやくも がやって来ました。
去年、旅の道中で何度もリバイバル国鉄色に遭遇し、自分の中でのサヨナラ気運も高まってる中、これは買うしかないな!と予約していました。
国鉄特急色は今見ても安定感バツグンの王道スタイルですね。
色味もNゲージ初期から長年作り続けられている配色だけに、もはやケチの付けようがありません。
特急やくもはKATOから色々製品化されていますが、わが家では初のNゲージやくもです。
JNRマークのこの疾走感!今でも十分カッコイイですね。
奥は比較用のTOMIX 485系。JNRマークの位置や赤帯の高さなど、381系と485系との違いを改めて見比べるのも楽しいです。
原形時代とパッと見てわかる違いはグレーの台車。
台車はグレーでも床下機器は黒色で統一されている様子に阪神電車を思い出します。
クモハ381-500番代としてゴツイスカートを履いた状態での国鉄色は初だったそうで、これもリバイバルならではの姿ですね。
走りも静かでスムーズ。スロットレスモーターのおかげで低速走行も安定しています。
そんなKATOの国鉄色リバイバルやくもを、Nゲージやくも初購入の視点からザッと眺めていってみます。
パッケージ&付属パーツ
KATO 381系 国鉄色リバイバルやくも 6両セット<品番 10-1780>
国鉄色デザインのパッケージ&特典盛り盛りなトレインボックス限定版もかなーり惹かれましたが……1万円くらいのアップ価格に負けて通常版です。
箱オープン。
増結設定がないため6両のみのウレタン。……と思いきや、一番下にもう1両入るスペースがある7両用ウレタンです。
付属品は、説明書とシールとヘッドマークを回すドライバー。
後付けパーツ※は無いので、届いたら即完成品のレディ・トゥ・ラン(Ready to run)です。
※増結用カプラーもありません
シールは側面の行き先表示6両分のみ。岡山行き・出雲市行きから選べます。
どちらを選ぶか迷った場合、クロを先頭にしたければ出雲市行き。クモハを先頭にしたければ岡山行き。で実車どおりになります。
幕は黒地+オレンジLEDと目立ちにくい色構成なので、面倒なら貼らなくてもバレません(多分)。
フロントビュー&ライト点灯
まずはライト点灯状態を。
続いて前後逆転させて点灯。
ヘッドマーク点灯時を美しく撮るのはなかなか難しく、下のほうはクモハ(左)が白飛びしてしまいました(白幕ではないです)。
KATOのヘッドマークは、幕のウラからライティングされる仕様は実車っぽくて好みなんですが、ちょっとまぶしいのでもう少し明るさを控えめにして貰えたら、といつも感じます。テール状態のときはやや暗めで悪くないです。
ライトの色味は良い感じです。(写真はヘッドマークの絵柄優先のため、黄色っぽく見えると思いますが、実際はもう少しだけオレンジ寄りの電球色です)
カプラーは、両先頭車ともダミーカプラーのみです。※連結用カプラーは付属しません
光らせていない状態だとヘッドマークは暗く見づらく色味も薄め。
マーク絵柄はTOMIX方式のほうが見やすいですが、ガラスの向こうにマークが存在する実車感はKATOならでは。(両者の良いとこ取りした仕様があれば良いのに…!)
トレインマーク
ヘッドマークはKATOおなじみのくるくる回るやつなので「やくも」以外に何が入ってるんだろと思ったら……
「やくも」だけ!!
4コマ中 2コマがクロ・クモハのやくもで、残り2コマは無地。
お遊びで「スーパーやくも」とか「くろしお」とか選んでみたかった~。リバイバルやくもは、基本「やくも」マーク以外で走らないとはいえ。
あ、「回送」がいました。
特急シンボルマーク
クロ(左)の特急シンボルマークの造形は素晴らしいですね。影の落ち方がまた実感的。
一方、クモハ(右)の特急マークは印刷表現でペッタンコ。実車は近づいて見ると多少の立体感はありますが、離れて見ると平面っぽく見えるのでNスケールなら印刷でもOKでしょう。
側面のリバイバルJNRマークは、実車でもステッカー再現なのでペッタンコで問題ナシです。
前面の飾り銀帯がギラリと光るのは好みが分かれるところですが、個人的にはキライじゃないです。
妻面
先頭車の妻面です。
中間車の妻面(岡山方/方向幕がある側)
中間車の妻面(出雲市方/方向幕がない側)。サハ以外は細窓。
サイドビュー
ケースに入れた時、下になる面からのサイドビューです。
←岡山・出雲市→
シンプルな特急サイドビューな中、元サロだったサハ381-231(4号車)の異質感が良いアクセントになっています。
どの車両もよく見ると車番のまわりが四角くフチ取られていて、クリーム色の色味が周りとやや違います。
実車では立体感あるプレートの上に車番が書かれているので、それを印刷で再現されたんだと思います。
欲を言えば模型にも “凸感” が欲しかったところですが、そのためだけに金型いじると価格も跳ね上がりそうなのでここはグッとこらえておきましょう。
屋根
屋根は銀色ではなくグレー。車端部ベンチレータは明るめのグレー。
パンタグラフは晩年でも昔ながらの菱形パンタ&1本ホーンが素敵です。模型でもフニャフニャではなく、しっかり上下できる安心のKATO製パンタグラフ。
なんといっても381系の屋根といえばスッキリ感。
普段は屋根上ゴテゴテ気味な車両が好みな私ですが、こと381系に関しては別腹。
振り子機能に全振りしたための(機器類をほとんど床下に収めたがゆえの)ツルツルっぷりがたまらない! 115系や485系等と並べるとより際立ちます。
おわりに
昭和・平成・令和を生きた最後の国鉄色特急電車「やくも」。
485系「雷鳥」が引退した2011年の時点で国鉄特急色は見納めか…と思っていたら、2022年に381系「やくも」でまさかの現役リバイバル。ビックリしましたが嬉しかったですね。
2024年からは新型「やくも」273系にバトンタッチ。381系もいよいよ引退。
昭和世代としては国鉄・JRの特急といえばこの色!なので、本当にこれが最後の国鉄色なんだな……としみじみ記念購入でした。
実をいうと381系は酔いやすいので乗るのはニガテだったんですけどね!(見るのは大好きです)
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