TOMIXの あかつきセットがやって来ました。
私の数少ない寝台列車乗車経験の中、一番最後に乗ったブルートレインが あかつき号だったので、いつか手にしておきたいと思っていました。
2022年4月に発売されたJR14系15形特急寝台客車あかつき7両セット(品番98753)
彗星4両セット(98450)も同時発売されましたが、私が乗ったのは「なは・あかつき」なので、ひとまずは あかつきセットのみゲット。
なは・あかつき時代とは若干仕様が異なりますが、ひときわ目立つレガートシート車両があるってだけで当時のテンションがよみがえります。
では特徴的な各車両ごとに眺めてみていきましょう。
オハ14-300(レガートシート車両)
あかつきテールサイン&テールランプも良い感じに点灯します。
「Legato SEAT」ロゴは実車では四角いシールが貼られていましたが、模型ではロゴだけキレイに印刷されています。
フチ取りが無い分、模型のほうが勝ってる気がしますね(?)
続いてナナメに走る赤いストライプが目を引くサイドビューを。
車体全体で「あかつき」をイメージさせるデザインが良いですね。
この車両は寝台車ではなく、夜行バスのような座席車。
シートは実車同様、赤系の成形色で再現されています。
3列シートがズラリ並ぶ様子が特徴的。
イスが少しズレて配置されているのは、横を見たとき隣の人の顔がすぐに目に入らないようにする配慮なんだとか。
妻面寄りの車端部はソファのあるロビー室。テールサイン側の車端部は女性専用座席でした。
実車は白い枕カバーが掛けられていたので、余力があれば再現してみたいですね。
妻面から。
スハネフ15(左)、レガート車(右)ともに、非通電時もマークデザインがくっきり判別できるのは地味に嬉しいポイント。
レガート車を初めて見たときは「食パン」的な手抜き車両だと思っていたのに、今となってはこれ以上なく愛おしい存在に。
北陸の元祖食パン419系も福知山線のサンパチ君もそうですが、なんでしょう簡易改造車に対するこの気持ちの変化は。
スハネフ15・オハネ15(開放B寝台)
続いて開放B寝台車のスハネフ15・オハネ15をまとめて。
ライト点灯時のスハネフ15。
テールサインも良い感じに光るものの、デザインが枠外に少しハミ出しているのが惜しい。
銀色の帯は立体感もあり、光をギラリと反射してなかなか良い雰囲気です。
中間に入るスハネフ(左)には分厚めの幌が装備済みですが、マークはありません(ライトも光りません)。
実車には「あかつき」マークが入っていた記憶がありますが、模型は中間なのでこのままでも良いでしょう。
スハネフ・オハネの両面サイドビューをザッと。
実はTOMIXのブルートレイン車両をまともに買うのは数十年ぶり。
外から見てもわかるハシゴの再現に驚きましたが、開いてみたら細かい作りにさらに感動!
- はしごパーツ(銀)
- 座席ベッドパーツ(緑)
- 仕切り通路パーツ(ベージュ)
の3つのパーツから構成されている車内!
昔のブルトレ車両はベージュ一色の一体成形だったのに、こんなに進化しているとは。
あらためて全体像をザッと。まずは寝台側から。
つづいて通路側から。
寝台車といえば4人1部屋のこのB寝台タイプがお馴染み。
ブルートレインでは座席車などを除けば料金が一番安いので、いつもここを選んでいましたが、今思えば見知らぬ4人が同じ部屋で寝るなんて(カーテン仕切りはあり)なかなか大胆な時代でしたね。
作り込まれている模型なので室内灯を入れたいところですが、仕切りがカッチリしてるので自作LED室内灯だと光を届かせるのに難儀しそう。
妻面。
左端がスハネフ15。
右2つがオハネ15(ドア側、幕側)。
オハネ14-300(B個室寝台)
窓が2段ならぶ外観はほんのりゴージャス、模型映えもします。
帯の色はゴージャス感をさらに演出する金色。
でも銀帯と違って立体感ないぞ? と実車の写真を再確認したらやっぱり平面、実車どおりでした。
通路側は窓も1段でわりと普通な感じ。
憧れの個室寝台車内。
向かい合ったソファが優雅な雰囲気を醸し出してます。
オハネ14-300の両妻面。
オロネ14-300(A個室寝台)
最後は唯一のA寝台車オロネ14-300。
A寝台はグリーン車に相当するので料金もお高め。(でも廃止される前に一度くらいは乗ってみたかったなぁ)
一見普通に見えますが、独特な窓の間隔が特徴的です。
B寝台の通路側には折りたたみ式のイスがあって景色を楽しめましたが、A寝台車にもあったんでしょうか。
A個室内部。
表現はあっさり目ですが、ビシッと仕切られていて個室感満点。
オロネ14-300の両妻面。
付属品
付属パーツは、アーノルドカプラー用台車枠・幌枠(厚型)・スハネフ15用ジャンパホース(2個)。
今回、必須の取付パーツは無いので楽チンです。
初期状態ではレガート車にはダミーカプラー、スハネフ15にはアーノルドカプラーが装備されています。(推奨TNカプラーは、0374 または JC6353が説明書にて案内)
車番インレタ(転写シート)収録車番は次の通り。
- オハ14-301・302・303(あかつきレガート車)
- オハネ14-301・302(あかつき)
- スハネフ15-3・4・7・12・16(洗面所窓無)
- オロネ14-301・302(あかつき)
- オハネ15-351・352・353(彗星)
- スハネフ15-8・14・17・18・19 (洗面所窓有)
- オハネ15-14・16・23・28・30・31・32・33・37・40・41・42
あかつき・彗星、両方収録されているのが嬉しいですね。
おわりに
あかつきといえば、昔はオハネ・スハネフだらけの地味なブルートレインだった記憶がありますが、末期には出雲から豪華なお下がりをもらうなど個性的な編成になりました。
なによりレガートシート車の存在がひときわ目を引き、模型的にも変化にとんだ面白い編成で気に入っています。
将来『なは』編成が再販される日をほんのり夢見つつ、思い出のあかつき号を楽しむとしましょう。
コメント