本州から瀬戸大橋を渡る、四国への扉のような列車「快速マリンライナー」。
TOMIXから発売されたNゲージのマリンライナーを購入しました。
当初の予定ならば昨年末頃には「マリンライナーゲットしたぜ、ヒャッハー!」と楽しんでいたはずだったのが、ズルズルっと延期されて2月23日頃発売と相成った次第。
このくらいの延期なら全然平気。と思える自分は某M社にかなり調教されている…!
正確な型番は 98260 JR223 5000系・5000系近郊電車(マリンライナー)セットB。
AとB、2種類発売されたマリンライナーの主な違いは、2階建て先頭車のラインカラー。セットAが青系のライン、セットBが赤系のラインとなっています。
セットBを選んだ理由は、ちょっと離れて見た時に赤いほうがパキッとインパクトがあるなぁ、と感じたのと犬エンブレムの可愛さで。
より海(マリン)らしい青ラインのセットAも捨てがたかったものの、さすがに2本共入線させる甲斐性は無く…!
では、そんなマリンライナーBをザッと眺めていってみましょう!
パッケージ・付属物
ほぼTOMIXノーマル仕様パッケージですが、瀬戸大橋開通30周年ロゴが背ラベルにワンポイント。
こういうの、ちょっぴり嬉しいですね。
パッケージ、オープン。
付属物は、袋に入っている説明書・車番インレタ・注意書きの黄色い紙・アンケート紙。
…だけかと思いきや、車両ウレタン一番下の紙を引っ張り出すと
交換用の前面表示類(プラ製)と幌・無線アンテナ(5100形用)が隠されていた!
ウレタン右端の付属物エリアが埋められたままだから、今回は後付けパーツは無いのかな? と油断して、しばらく気が付きませんでしたよ。
デフォルトでは高松行きがセットされているので、岡山行きに替えたい方は要チェック。
付属インレタ。
四国側3両の車番はすべて印刷済み(セットBは5X04)ですが、西日本側の2両は自分で選んで貼る必要があります(クハ・クモハ共に下4桁5001~5007の7種類)。うーん、最初から~5004で印刷してくれても良かったのに。
ATS標記や弱冷車、車椅子マークのインレタも収録。どれもこれも超極小なので、気合いがたまってきた時にでも…。
プラ製の交換用前面表示やインレタが充実してる一方、側面表示器用の種別・行き先シールが無いことが唯一残念な点です。
外観ビュー
二代目マリンライナーといえば左の2階建て先頭車が目玉。
鉄仮面のようなシャープなお顔も素晴らしく再現。鋭さたっぷり!
一方、223系側もなかなか良いです。たしかTOMIXのNゲージでは初の製品化となる223系列も、しっかりと223系顔。長年売られていた製品であるかのように貫禄十分。
JR四国側3両。
左から5100形(DD車)、5200形(中間車)、5000形(先頭M車)。
JR西日本側2両。
左からクハ222-5000、クモハ223-5000。(左端で見切れているのは四国5000形)
223系の細い4色ラインもキッチリ再現。
ライン中一番太い、淡い黄土色。光加減によってはシルバーに溶け込みそうなくらい微妙なこの色もよく再現されています。
前面窓の内側(運転席側)のJRマーク等の表記は省略されているので、そこを自前ドレスアップしてやればさらに実感的になりそうです。
妻面側は5両一気に。
左からJR四国3両、JR西日本2両。
ライト点灯
ライト類を点灯した様子をGIFアニメで。
買ってすぐに製品を見た時「まだ行き先シール類を貼ってない状態かな?」と思ってしまいましたが、実はすでにセット済み。
それくらい消灯時は真っ暗なのがやや惜しいのですが、通電させるとご覧の通り「快速マリンライナー/高松」等の表示が良い感じにクッキリ表示されます。
正面から改めて点灯時を。
行き先表示類は光漏れもほぼ無く、文字がクッキリ浮かび上がるのが美しいです。
ヘッドライトの色味も実車に近くて好印象。
223系側は実車どおり内側の黄色味がかったライトとの色の差も再現されています。
※ヘッド&テールライトの同時点灯は、カメラのスローシャッターで合成撮影しています。
223系・5000形の先頭車シャーシ裏にはすべてライトのON/OFFスイッチが付けられています。
初期状態ですべてONになっているので、中間に入る2両は自分でOFFにする必要あり。
最近のJR西日本車なら中間車でもヘッドライトを光らせているので、ONのままでも良いかも? と思いきや、そこはNゲージ。前進/後進でヘッド/テールが自動的に切り替わってしまうので、再現するには要改造ですね。(そもそもマリンライナーは中間点灯してなかったかも)
しかし実車どおりとはいえ、5両セット中、4両が先頭車(ライト点灯)とはなんてゼイタクなセットなんでしょう。
サイドビュー(DD車)
真横からのショット、まずはダブルデッカー先頭車の5100形から。
5100形(左側)。
セットBの赤系の細いライン群も見事に印刷されています。
各ラインの端っこがガタガタしていますが、それも実車どおり。
なにより「MARINE LINER」の白文字が下地に負けることなく、シッカリ乗っているのが好印象!
車内のシートは1階がピンク、2階と平屋部がブルーで塗り分けられています。
実車のイスはもう少しバラエティに富んだ配色ですが、Nゲージならこれだけ着色してくれるだけでも上出来。後ろにつながってる普通車の座席はほぼ白色ですからね!
金色の桃太郎エンブレム。
セットBの5104号車は桃太郎とイヌが描かれています(セットAはサル)。ベロを出したイヌと扇子であっぱれなデザインもBを選んだ小さな決め手。
もし今回のセットABが完売したら、次回生産時にはキジのエンブレム車が入るかしら。
ドア横の特徴的な2階グリーン車&1階指定席マーク等も小さいながら、よく表現されています。
側面で気になるのは、行き先表示器が透明パーツで表現されている上、シールが付属しないので向こうがスケスケな点(DD車だけでなく 5両すべて)。
黒で塗る(黒い紙でも貼る)と幾分解消されそうですが、気が向いたら自作シールを作ってみたいところ。
サイドビュー(普通車)
クハ222-5000。ここから2両はJR西日本車。JRマークは白。
この車両がマリンライナーとして登場したときは、顔が “くの字形” ではなく前面ガラスがまっすぐなタイプの223系に少し戸惑ったものですが、当時はこのシルエットが主流になるとは想像が付きませんでした。(225系・521系etc.)
動力車がちょうど編成のど真ん中(3両目5000形)に入るので、模型的なバランスも良いです。
早朝などに見られる2両編成を再現するなら、5000形(M車)の下回りをクモハ223-5000と交換すればいけるかも。5両時に編成端に動力が来ることに目をつむれば。
連結面
西日本車と四国車との連結。
先頭車は4両すべてTNカプラー装着済みです。
一方、非先頭面はすべてアーノルドカプラー。
さすがにTNカプラーと比べると広い連結間隔です。が、幌が付いてるおかげか、そこまで間延びしてる感はなく、個人的にこのままでも十分許容範囲。
DD車もTNカプラーを装着しているので、現実にはない遊びも可能。
おわりに
満を持して発売されたトミックスの快速マリンライナー。想像以上に満足の出来映えでした。
正規Nゲージ品で四国車を買うのはこれが初めてですが(鉄コレは多少あり)、四国沼への扉を少し開けてしまった感もあり…!
春に発売される鉄コレ第26弾の121系と並べるのも楽しみですが、合わせて登場する213系に今後どんな展開が待っているのかも興味津々。
KATOからJR四国2000系が出るという話もあったり、今年のNゲージ界は近年まれに見る四国がアツい年になるのかも!?
コメント
確実にない遊びとありましたが、実は結構前に通常のマリンライナー編成の前に5000系3両を繋いだ編成で走ったことがあります♪
自分も写真を見つけた時にはびっくりしましたが(;^ω^)
編成としては通常の5両の岡山方に5000系3両なので223の前にダブルデッカーがくっ付いた状態で、違和感たっぷりな編成でした♪
▼まこにぃさん
>実は結構前に通常のマリンライナー編成の前に
>5000系3両を繋いだ編成で走ったことがあります♪
なんと、実車でそんな面白いことが行われていたとは!
「確実に無い遊び」がウソになっちゃいましたね(笑)
甲種輸送でダブルデッカーだけ6両つながった写真は
どこかで見たことありますが(←これも壮観ですね)
223+ダブルデッカーな写真も一度見てみたいものです。