鉄コレ阪神7001・7101形の車番インレタ。
今のところ各ガレージメーカーでの発売が予定されていません。
現状、手に入りやすいものではグリーンマックスの阪神通勤車・キハ04形インレタ(品番6413)。
7001・7101形もあるにはあるのですが、7109編成ただ1本だけ。
しかもこの編成、7110号の左側ヘッドライトが真ん中寄りという異端児。鉄コレで改造するのは大仕事。
実車がエラーと言い張るか、中間車に押し込めて誤魔化すのが最善手。
なので、7110を中間に押し込めてやる!と思ったのですが、インレタをよく見ると妻面用の小さい車番が無いじゃないですか。GMってそこは省略する方針なのね。
妻面は貼りづらいからそれはそれで有り難いけど、これまでの鉄コレもジオマトインレタで頑張って貼って来たから、今さら省略するのものなぁ…と普段はモノグサなくせにこういう時に頭をもたげる困ったマニア心。
妻面用に数字を貼るなら、別途並べ替えてこさえる必要あり。
なら、いっそのこと全並び替えに初チャレンジするか!
と無謀な思いつきのままGMインレタを放棄して、過去の阪神鉄コレで使い残したジオマトリックス製インレタから使えるものが無いかジックリ眺めてみました。
結果、5201/3301形用、5001形の2種類が使えそうだと判断。
※いずれも既に生産終了。
5201/3301形用には単行車の5101形がおまけに付いてくるのがポイント。
5101と5001の下三桁を使って、アタマに7を付ければ最低限の手数で実現できそうです。
7の代わりに3を付ければ3000系も作れますね。
(その昔コレ要らないなぁ、と思ってた車番がまさか日の目を見るとは!)
てなわけで実践してみました。
側面インレタ貼り
車番は7101-7001-7002-7102のトップナンバー編成に決めました。
理由は単純。
インレタシートの上から順番に試して、失敗したらすぐ下の7103-7104、また失敗したらその下の7105-7106…とリトライしやすいように(^_^;
※アタマに付ける7は貴重な資源なので7107は真っ先に候補から外しました。
では、7102号の側面を。
5102号を仮止め。
5はいらないので102だけ擦ります。
塗り分けライン上部から貼っているマスキングテープは2mm幅。
高さ位置の調整と平行の感覚をつかむため(角度ズレを少しでも防ぐため)に貼っています。ただ、油断すると下寄りになりがちなので、2mmよりも1.7mmくらいがベストかなぁ。
102だけ貼れました。
(ウラ側なのは写真撮り忘れていたため)
もし5が転写されてしまってもセロテープや爪楊枝ではがせばOK。
「5217」を「102」の左に置きます。
7だけ切り出しても良いのですが、長い固まりを並べたほうが平行の感覚をつかみやすく、角度ズレを抑えられることに気付きました。
並べる際に「7」と「1」の間隔が、離れすぎず近すぎず、良い感じになるよう全神経を集中させます。仮置き→やっぱやめ→仮置き→…を何度も繰り返しました。
あと「7」を持ってくる時、他のインレタ(例えば7861形用)ではなく、できる限り同じシート内から文字を拾ったほうが良いです。理由は、同じジオマト製でも製造時期が異なると違いがあるので(現に5001用のほうが5201用より数字の線が細いです)。
位置が決まれば「7」だけを擦ります。
7より左の数字が転写されても良いですが、右側の「1」を削らないよう要注意(ここも神経使う!)。
ちなみに転写時に使っているペンみたいなモノは、使用済みのボールペンです。第二の人生です。
「7102」転写完了!
よーく見れば若干7と1が近めかなーと思ったり思わなかったりですが、高さ方向のズレもほぼ無く許容範囲に収まったと思います。
そうそう、インレタの位置合わせ(仮置き)をする際に、
デジカメ(接写性能が高いほど良い)で撮って、拡大表示して確認するのはとても有効でした。
肉眼だとOKと思えても、拡大することでズレがより顕著に見えてきます。
これを何度も繰り返しました。時間も結構かかりますが、その分、後悔の小さい仕上がりに近づけます。
正面インレタ貼り
続いて難関の正面。
阪神電車の顔ナンバーの小ささは4桁そろっててもハードモードなのに、切り継ぐなんてもう…。
でもやってみせますよ!
7102にしたいので、5102を置いて下三桁102を擦ります。
インレタ貼り中のセロテープは指紋やホコリでべたべたになって見苦しくなりますがご容赦をば!
さっきみたいにマスキングテープを貼るときは1mmのテープを貼ってます。
今回は、インレタを切り出す際に、塗り分けラインまでの余白を残して、そこに合わせました。(サボ受けの出っ張りがヤッカイでしたが…)
102転写できました。
続いて、7を持ってきます。
側面の時のように5217すべて連れてきたかったところですが、正面左側の手すりモールドにぶつかるとヤッカイなので(インレタが浮いて転写しづらくなる)、妥協して17のみにしています。
写真は位置合わせ中なので、思い切りズレてますが、慎重に合わせていっているところです。
デジカメでも何度も確認します。息が止まります。
貼れました。
セロテープを持ち上げる時はいつもドキドキです。
さすがに面積の小さい部分なので、1だけ避けるのは難しく17102とどこかの地鉄電車のようなナンバーになってしまいました。
1をセロテープではがして、「7102」完成!
標識灯まわりに妙な穴が開いてるのは、あとでジャンパ栓を入れるために開けたものです。
https://blog.hirara.net/tc-hanshin-jumper/
※7102は中間に入れる予定なのでケーブルの無いフタだけ被せます。
試したこと~失敗例・成功例
文章だけ見るとすごくスムーズに事が進んだように見えますが、苦難いっぱいです。
失敗例ですが、最初は別の方法をとろうとしていました。
別々に貼るのではなく、セロテープに付ける時点で「7101」など揃えてしまおう作戦。
効率的!と思ったのですがこれはダメでしたね。
ズレを制御しにくいだけではなく、インレタの印字面ギリギリまで切らないと間隔が詰まらないので、切るときに文字が潰れてしまう可能性大(実際ギリギリを攻めすぎて潰れました)。
特に正面・妻面の小さい数字はムリゲーです。
(しかも最初の頃は、かたくなに「7」ひと桁だけを切ろうとしていたので余計に高難度。)
逆に成功した例としてはコチラ。
インレタを切るときに、上部を塗り分け境界線に合わせて切っておく。
先ほどの実践編(正面)で使った手法です。
側面なら上2mm余白、正面妻面なら上1mm余白が目安。
切る時点でしっかり平行を出しておく必要はありますが、模型への位置合わせはとてもラクでした。
ただ、この方式には最大の難点があって、インレタにはさほど余白が残されていないことが多い点。
実現できたのはシート一番上のトップナンバー「5001」「5101」くらいでした(^_^; (妻面・正面用の小さい数字ならいけます)
また、実践中も何度か出てきましたが、
位置合わせの”仮決め”で、デジカメで撮って拡大して確認するのは効果てきめんでした。
肉眼だと大丈夫、と思えても、拡大することで思わぬズレがクッキリと分かります。これ、並べ替えじゃなくて通常のインレタ貼りでも効果的かも。
ただ、少し置いただけですぐに貼り付くタイプのインレタだと難しいので、そこはインレタの性質に左右されますね。(今回使ったジオマトインレタは大丈夫でした)
フィニッシュ
そんなこんなで、7101-7001-7002-7102全て貼り付け完了!
正面。
側面。
あれだけやっても悔いの残る部分はありますが、事前に想像していたよりはズレを抑えられたのでこれでOKとしました。
・・・というより、こんな面倒すぎる作業、ちゃぶ台返して7103-7104に変えてもっと上を目指すぞー!ってな元気はもう残ってません(^_^;
https://blog.hirara.net/tc-hanshin7001-get/
https://blog.hirara.net/seal-railcleaner/
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