TOMIXのエヴァ新幹線こと「500 TYPE EVA」を購入!
エヴァ新幹線は実車を見て「なんて500系に似合うカラーリングなんだ!」と気に入っていたので、Bトレが出た時に迷い、プラレールアドバンスも悪くないな、Zゲージでも出るのかー、と様々な誘惑にホンロウされましたが、やっぱりNゲージ一点買いだろうと。
昨年の KATOが電撃発表!→ TOMIXの後出し!のコンボは衝撃的で、どちらを選ぶか随分悩みましたが、結果、実車どおりの造形再現&実売価格の安さでTOMIXをチョイス。
到着まで期待半分、不安半分な日々を過ごしてきましたが、ようやっと手元に届いたのでザッとレビューしてみます。
Nゲージの中でも新幹線を購入するのは人生初なので、わりと常識的なことにも素直に驚いたりで甘め評価な面もあると思いますがご容赦をば。
パッケージ~重厚感たっぷりな外箱
パッケージは外箱(ダンボールに印刷)と内箱(いつものTOMIX車両ケース)の2重構造。
漆黒の闇にEva初号機&500系が浮かび上がる外箱デザイン感の重厚感はたまりません。初めて対面したときのそのワクワク感たるや!
ただ、中を取り出してみると、いつものTOMIXケースのスリーブには白地にエヴァのパイロットたちが並ぶカジュアルなイラスト。
このイラスト自体は悪くないのですが、TOMIXのケースって真っ白だから、白 on 白 でちょっと軽い印象を受けてしまいました。いつもの紺色地の紙のように背景に色がクッキリ付いたデザインのほうがバランスは良かったかも。
外箱は山陽新幹線の路線図がシンプルに描かれています。
ケース内のバラバラな車両の並びに驚く
ビニールに入った説明書・シール類と、ビニールから出ている注意書きの用紙が1枚。
後者をクローズアップしてみると…
なんと!
要は、ケース収納時は編成順にならないとか!
こんな感じに並んでいます。
2号車だけ左右逆なので、数字も右側に書きました。
ツイッター等でも話題になっていますが、W編成用(16両編成)のウレタンが使用されているとかなんとか。V編成用(8両編成)のウレタンはちゃんと存在するだろうに。
後述しますが、今回のエヴァ新幹線、塗膜が弱いみたいなんですよ。なので、V編成のキツめなウレタンだと出し入れするときに車体とウレタンが擦れるのをきらって、比較的ゆるめなW編成用ウレタンが苦肉の策として採用されたんじゃないかと勘ぐってます。
しかし、8両がタテにキレイに並ぶケースなのに、順番が違うのは出鼻をくじかれた感ありあり。出し入れが面倒です。
【追記2017/2/2】
↓ケースの出し入れを少しラクにする方法を考えてみました。
https://blog.hirara.net/tomix-500eva-sort/
色味について
今回、個人的に一番気になっていたのが車体の色味の再現度。
というのも、発売までにネットでサンプル写真をいくつか見ましたが、グリーンがやたら蛍光発色だったのがすごく気になっていました。
いざ実物を見てみると、そんなに蛍光色でなくホッと安心。むしろかなり落ち着いていて実車の記憶イメージに近くて好感触!
実車は色あせてきていて、グリーンがイエローに近くなっているので、最近の実車を見た後だとこれでもグリーンが強めに見えますが、模型は登場時の色再現なんだろうと解釈しています。山陽新幹線40周年記念ロゴも貼付されてますしね。
今回、500 TYPE EVAの模型写真をガンガン撮った後に気がつきましたが、何も考えずに撮るとグリーンが蛍光発色寄りに写る!
カメラ側の味付け、室内照明等々の絡みで、色なんてコロコロ変わることを改めて痛感しましたが、特に500EVAは色が転びやすいように感じました。
上2つの写真(前頭部サイドショット&ケース収納時)は出来るだけ実物に近づけるよう、カメラ側&PCで色調を調整しましたが(それでも見る環境は様々なので100%正確ではありません)、ここから先の写真は調整不足なので、発色がキツめなモノ多数。
色味は参考程度にご覧ください。
先頭車中心に外観ビュー
そんなわけで実物より色味キツめに撮れてますが、外観ショットを何枚かご紹介。
※クリックすると大きめ写真が表示されます。
ややナナメ正面から先頭車(1号車・8号車)。
500系の造形としては申し分ないです。相変わらずのイケメンっぷりに思わず嫉妬。
「500 TYPE EVA」や「V2」等の細かいテキストもしっかり印刷。
写真クリックで拡大するとよく分かりますが、塗装の境界部がドット絵のようにギザギザになっていたり、ボヤケ気味になっているのが分かります。
その辺りやや惜しいポイントではありますが、肉眼で普通に見る距離なら、そこまで気にならないので個人的には許容範囲内。
Bトレや鉄コレのラッピング車のような粒状感のあるブツブツ塗装ではなく、ツルッとクリアな見た目(色が乗っている部分はツヤ感も強め)なのは好印象です。
機能美が詰まった連結面
どうせ見えない部分だから、機能優先で貫通扉さえも再現しない男気はキライじゃないです。
屋根上には号車番号も小さくプリントされています。
全周幌は店頭でも目立つのでよく知っていましたが、連結器がフック式でしかも通電カプラーなのは今回手に入れて初めて知りました。
新幹線のNゲージってなかなかゴージャスなんですね。
屋根まわりはしっかりV編成
8両編成(V編成)に短縮された際に交換されたパンタカバー&パンタグラフ(2号車と7号車)が再現されているのが、TOMIX製エヴァ新幹線の強み。
シングルアームパンタグラフがすごく脆そうなので、上げるときに気を遣います。
屋根上の一部は付属パーツを各自取り付ける必要があります。(対象は3~6号車)
※今回記事アップした時点では未装着です。
細かい印刷も目を引きます。窓にはNERVロゴが、側面には山陽新幹線40周年記念ロゴマークが、それぞれ印刷済み。
山陽新幹線40周年キャンペーンは2016年3月で終了したので、現在の実車には貼られていません。個人的にはシールで選択式にしてくれても良かったと思っていますが、文字も読めるほどに精細な印刷なのは素晴らしいです。
ライト点灯
ヘッドライトは若干オレンジがかった色味で、実車に近いイメージ。非常に良いです。非常にステキです。
奥まった位置にある2つのテールランプも静かにしっかり赤く点灯。
500系のライトは光らせると男前っぷりが数段アップしますね。カッチョイイ!
付属シールは1号車の車内のみ
車内が作り込まれていることで話題の1号車・車内展示用シールです。
切り取り線はカッティングされていないので、自分で切り出す必要があります。
これだけ貼るのは結構な作業量だし、全部貼れたとしても通常時はまったく見えないわけだし、頻繁に車体をカパカパ外したくないし…と二の足を踏んでる最中。
それよりも、LED方向幕や自由席・指定席等のシールが付属しないのが残念!
他社製のシールを探そうとネット検索したらT社500系用のはことごとく完売。くー!でも、このくらいなら自作で対応できるか。
おわりに/満足だが未来に残る不安も
塗装の細部はやや粗めなものの、気になっていた色味も造形も満足で、500 TYPE EVAは個人的には申し分の無い出来だと感じています。
が、新たな不安点。500 TYPE EVAの塗装がベリッとはがれた恐ろしい画像をネットで見かけました。
ごくごくわずかな初期不良レベルなのか、それとも全般的にそういう傾向が見られるのか、割合的にはまだ分かりませんが、説明書の注意書きにも
「製品は複雑な車体塗装を再現しており、印刷が繊細になっています。お取り扱いの際は、テープなど粘着力のあるものや爪で車体を傷つけないよう十分ご注意ください。」
と、なかなかお目にかかることの出来ない不穏なメッセージが…!
もしシール引っ掛けたレベルで塗装が持って行かれたら、ちょっとシャレにならないですよ。今は大丈夫でも数年後は未知数。
KATOの言う”過去最高の難易度”の塗装は、TOMIXでは完全に実現できなかったということなんでしょうか。
叶わない夢だけれども、造形TOMIX、塗装KATOで仕上げられたカンペキな500 TYPE EVAに出会いたかったなぁ!
コメント
やはり、エヴァはかっこいいですね~
1号車だけ、ディスプレイモデルとして販売しないかな~
▼響け!おけいはんさん
1号車だけでも需要はありそうですね。
よくKATOがショップ限定で先頭車だけ販売することがあるので、
KATOなら少しは可能性あるかも?
いつも記事読ませていただいています。さて、今回の塗装の件ですが、水性トップコートのクリア半ツヤかツヤなしを吹いてはいかがでしょうか。見栄えも生えるうえ、塗装保護にはうってつけだと思います。一つのやり方として参考にしてください。
▼能登91号さん
アドバイスありがとうございます。
トップコートもチラっと頭をよぎったのですが、
エヴァ側の塗料との相性問題が心配なのと、
そもそも私の吹きつけ技量が低いので
高価な完成品に吹く勇気が…って問題もあって二の足を踏んでます(^_^;
EVA500系、大変ですね。しばらくは手袋はめて動かさないといけませんね。それから私も30000系はパスしました。駅のポスター見て迷ったんですけどね、晩年の30系や50系だったら即買いでしたけど。
▼s-moriさん
ケースから出し入れするのもコワゴワです(^_^;
私も晩年の50系(特に中央線)なら飛びついていましたが、
20系と同じように一般販売の流れに乗っかってくれることを密かに期待しています。