鉄コレ鉄道

鉄コレ指定のPG16形よりもお似合いのパンタグラフ、PT-4212-S形との運命的な出会い

鉄コレでよく指定される菱形パンタグラフといえば定番の PG16形

ある程度ギモンは抱きつつも、ホーンの本数などパッと見た印象が合ってれば個人的には良しとしているので、そこまで細部はこだわらなかったのですが。
PG16形とPT-4212-S形パンタグラフ(パッケージ)
PT-4212-S形パンタグラフ(右)が某店で安かったので、試しにいくつか買ってみました。

左はいつものPG16。

PT-4212-S形は小田急7000形などが適用車種ですが、形状はPG16にそこそこ似ているので、代替できたらラッキーくらいの軽い気持ちでした。

PG16形とPT-4212-S形パンタグラフ(外観)
左:PG16形パンタグラフ(品番0238)
右:PT-4212-S形パンタグラフ(品番0250)

画像の都合上、右側がすこし大きく見えますが、台座以外の上部分はどちらもほぼ同じ形状・サイズです。

台座をくわしく見比べてみましょう。
PG16形とPT-4212-S形パンタグラフ(詳細比較)
けっこう違いがありますね。

PG16は碍子が派手で、突起も台座から少し突き出ています。一方、PT-4212-Sの碍子部はひかえめ

PT-4212-Sには丸い銘板部分が付いているのが大きな特徴で、この銘板はPG16にはありません

それ以外にも違いはありますが、碍子と銘板に注目して実車のパンタグラフを眺めてみましょう。

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実車パンタグラフを見てみる

鉄コレでPG16が指定されている2車種、神戸電鉄デ1100形と京阪大津線600形の実車写真をピックアップ。

神戸電鉄1100形

神戸電鉄1100形
まずは神鉄1100形。

このままではよく見えないので拡大しましょう。
神戸電鉄1100形パンタグラフ
※画像クリック(タップ)でさらに大きくなります。

碍子、ひかえめです。

丸い銘板、あります。

うん、これはPG16形よりも、PT-4212-S形のほうが近いじゃありませんか。

手持ちの写真をザッと確認したところ、1100形だけでなく1350形もこのタイプでした。(1300形はハッキリとは分からなかったのですが恐らく同じタイプ)

京阪大津線600形

京阪大津線600形
お次に京阪大津線の600形。

パンタ拡大。
京阪大津線600形パンタグラフ
※画像クリック(タップ)でさらに大きくなります。

碍子、ひかえめ。

丸い銘板もあり。

こちらもPG16形よりも、PT-4212-S形のほうが近いですね。

京阪大津線700形

いきなりパンタのアップですが、ついでに700形も。
京阪大津線700形パンタグラフ
※画像クリック(タップ)でさらに大きくなります。

手前も奥も700形です。600形とほぼ同じ形なのでPT-4212-S形が近似。

台座に横たわるバネが互い違いになっている雰囲気も、PT-4212-S形のほうが近いです。

神鉄・京阪以外にも同じ事例は見つかりそうですが、取りあえず今回の調査はここまで。

PG16→PT-4212-Sへ換装

ということで、
パンタグラフを装着した神鉄1100形と京阪700形
PG16を装備していた手持ちの鉄コレ神戸電鉄1100形と京阪大津線700形(80形塗装)をPT-4212-S形に載せ替えました。

パンタグラフの向きは、実車写真を参考に、いずれも台座の出っ張りがあるほうが前面を向くように設置。

すこし離れて見たらPG16形との違いはほぼ感じなくなるので、ほとんど自己満足レベルですけどね。

とはいえ違いを知ってしまったからには、次に菱形パンタグラフを買うときはPT-4212-S形を指名したい。残りの神鉄・京阪勢に載せ換えて、追い出されたPG16を別の車両にコンバートしよう。(ちなみに、PG16形もPT-4212-S形も値段は同じ)
https://blog.hirara.net/tc-mokko-bond/

間隔やや広めなPT-4212-S

ただ、良いことずくめに思えるPT-4212-Sにも1つ問題点があります。
PG16形とPT-4212-S形パンタグラフ(間隔比較)
取り付け足の間隔がPG16形よりも少しだけ広めなのです。

神鉄1100形や京阪大津線600・700形は、その辺りを考慮されてか、大きめに穴が開けられているので、ゆがみ無くスッポリ入りました。

が、試しに、手近にあった京阪80型に装着しようとしたら、穴の間隔がギリギリPG16準拠のようで、PT-4212-S形の台座が湾曲してしまいました。

他にもギリギリ車種があるかもしれないので、もし「ウチも換装してみよう!」と思われても、いきなりの大量購入は避けて、まずはチビチビと試されることをオススメします。

コメント

  1. ひろ より:

    TOMIXのPG16とPT42、非常にもどかしいところおおいですよね(^◇^;)

    PG16そのものは東急5000系専用のもので、5両セットに付属の復刻版カタログでも実車はPG16を設置していたようです。

    鉄コレシリーズは最初から私鉄型パンタの指定がPS13やPG16で、最初は気付かなかったのですが、鉄コレ第3弾で南海を購入した時に集電舟の見かけを気にしてPT42買った際に気付いてしまいました(^◇^;)
    そこで、見た目の差や脚の間隔を学習しました…
    PT42を付けるときに脚が合わなければ屋根の穴を前後に拡大しています。

    • ひらら より:

      ▼ひろさん
      PG16はそもそも東急5000系用だったんですね。
      鉄コレでは大抵PG16指定なので汎用菱形パンタのように思っていました(笑)
      集電舟は台座以上に目に入りますから、
      そこは見た目が近いものを選びたくなりますね。

      >PT42を付けるときに脚が合わなければ屋根の穴を前後に拡大しています。

      やっぱり、それしか手は無いですね!
      今度、間隔の狭い屋根に取り付けるときはトライしてみます。

  2. 管理人様、こんにちは。

    記事を拝読して、気持ちはよくわかります。

    ただ、入手し易さと販売価格では、PG16の方が強く、PG16を入手使用しています。

    • ひらら より:

      ▼播・備鉄道さん
      この手の細かいパーツって欲しい時に限って
      売り切れてることが多いのが困りものですね。
      パッと見の印象でPG16も全然OKだと思います。

  3. yuuyuu より:

    またまたすごいところに気付かれましたね!阪急のパンタもPT4811N以上のものがあるかもしれないですね! 私はひららさんの記事を参考にして渡り板をつけている最中です。そういえばヘッドマークを取り外し可能にする磁石は成功されましたか。

    • ひらら より:

      ▼yuuyuuさん
      阪急の下枠交差パンタはKATOの阪急用を使うことが多いですが、
      穴がゆるいので接着剤は必須ですね。
      (値段がトミックスより安めなのも魅力です)

      >ヘッドマークを取り外し可能にする磁石は成功されましたか。

      お、覚えていらっしゃいましたか!
      成功はしてますが、記事にアップするのをサボっていたので(^_^;
      また後日まとめたいと思ってます。

  4. 指定パンタと形状がちょっと違うパンタを買ってしまって損した鉄道ファン より:

    京阪大津線700形は0250パンタで大丈夫ですが、神戸電鉄1100形京阪大津線600形は菱形パンタの下半分が、0250パンタのタイプとちょっと違いますね。0230パンタが実車に近いと思います!

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