全神戸市民待望の鉄コレ、神戸市交通局2000形がやって来ました。
実車は1988年(昭和63年)デビュー。翌年が平成元年という昭和最後のスターです。阪急8000系とほぼ同期。
全4編成という少数派の2000形(実車はすでに引退済み)がNゲージスケールで製品化されることは奇跡。
そもそも30~40年間 製品化に恵まれなかった神戸の地下鉄が完成品として販売されること自体奇跡でした。
2017年: 鉄コレ 神戸市営地下鉄1000形 発売
2018年: 鉄コレ 北神急行7000系 発売
2019年: 鉄コレ 神戸市営地下鉄6000形 発売
と近年次々にリリースされた後、少し間を置いて2023年の今2000形が発売。
値上がり著しい昨今の鉄コレなので、割引き&ポイントでドーピングできる一般流通販売が選ばれたのは本当に助かります。
さて、それでは鉄コレ2000形をいろいろ見ていきましょう。
パッケージ・付属品
パッケージはいつもの鉄コレ6両セットの外箱。
正式商品名は『鉄道コレクション 神戸市営地下鉄 西神・山手線2000形 ありがとう2122編成6両セット』
ありがとう~セットと銘打たれてる割にはシンプルです。箱を捨てる際、未練が少ないのは良いかも。
付属パーツは、列車無線アンテナ2両分と台車枠パーツ(FS393)1両分。
事業者限定だった1000形には台車枠が付かなかったので嬉しいです。ビバ一般販売!
FS393台車は1000形と同じタイプなので、台車枠だけのために2000形をもう1セット買うのは……さすがに勿体ないかな。(わが家の1000形は阪急のFS369を小加工して代用しました)
シールは付属しません。 ありがとうセットなのにそこは惜しい。
動力ユニットは 19m級A TM-12R が指定されています。
アンテナ装着
屋根を外さなくても、そのままガイド(4カ所)にブスッと穴を開けられるのが良いです。
1mm径のハンドドリルでグリグリっと。
神戸市営地下鉄の無線アンテナは存在感のある形状なので、取り付けるとぐっと見栄えが良くなります。
ボンド無しでもキュッと固定されました。ランナーからカットした面をクーラー側に向けると切断面を隠せて良いです。
フロントビュー
真正面から両先頭車を。
Uマークもりりしく、カクカクした印象の2000形が良い感じに表現されています。
それまで主流だった丸いライトから四角いライトの新型車両登場がバブル時代のトレンドでしたね。
下部ステップのシルバーが所々塗り切れていないのは惜しいですが、ライト周りの細かいディティールがモールド再現されているのは素晴らしい。
テールランプの2重銀ブチも省略せず表現、さらに左右ワイパーの根元付近のドットまで表現されているのも細かい!
行き先は「西神中央」。
車番も行き先表示もガラスの奥に印字されていて実感的です。
シールが無いので行き先は変えられませんが、2月1日に神戸市交通局限定版(谷上行き2119編成)が発売されるので谷上行きが欲しいならこちらを買うのもあり。
(もしかしたら北神急行7000系の付属シールが使えるかもしれませんが、試していないのでピッタリ合うかどうかは分かりません)
ヘッドライトを見栄え良く小加工
鉄コレ2000形は大きなヘッドライトが常に真っ黒に見えるのが惜しいな…と感じたので小加工を施しました。
(先ほどのフロントビュー写真はすでに加工済み)
LEDライトで光らせる予定が無いなら効果的な方法です。
アルミホイルを小さく切って、ボディ内側ヘッドライトのウラに貼り付けるだけ。これでライト感が出せます。
左と右を比べてみると一目瞭然。イケメン度も3割増し!
…ただ、光に依存するので、見る角度によってはさほど目立たないこともあります。
アルミホイルはより輝く面が前を向くように。
アルミホイルそのままでは貼れないので、セロテープで全体を覆うように貼っています(見づらい写真でスミマセン)。
もし銀色のシールやテープがあれば(粘着面も銀色の)、アルミホイルより作業はラクだと思います。
サイドビュー
真横からの様子をザッと。
すでにN化済みで動力ユニット(TM-12R)は2両目のゾロ目2222号車に仕込みました。1000形には無かった台車枠が付いてるのがとてもありがたいです。
パンタグラフは指定のPT4811N(品番0258)ではなく、KATOの阪急用パンタグラフPT4806-B-M(品番11-405)を使用しました。
2つの穴にスッと入りますが、ゆるいので木工用ボンドで接着しています。
木工用ボンドは乾燥に時間はかかりますが、軽く引っ張っても抜けない程度の接着力はあるのでパンタ・アンテナ・ナンバープレート等で愛用してます。(気が変わってパンタを交換したくなった時も、台座を強く引っ張れば外れるし、接着跡もキレイにはがせるので便利)
妻面
6両セットの妻面はひと味ちがいます。
2両の中間パンタ車にご注目。
同じ面でも配管がそれぞれ左右逆に配置されています。素晴らしい!
金型共通化されてしまう3両セットだとこうは行きません。6両セットバンザイ。
反対面の配管もきちんと左右逆に作り分けられています。良いですね。
ドア窓にガラスが入っているのもポイント。
下画像がすべての妻面です。
ひっくり返して逆サイドからも。
その他もろもろ
車内パーツ
グリーン成形色の車内パーツです。
上が中間車、下が先頭車。各車共通。
通しナンバー
鉄コレの通しナンバーは前から順に 1939, 1940, 1941, 1942, 1943, 1944。
19から始まると西暦っぽく見えて、特にこの辺りの数字は不穏に感じられますが、それはそれ。
キリ番2000ゲットする車種も気になりますが、それ以前に1000番はどの車両だったんだろう。
車体がキツめ
シャーシから外したボディを再び戻すとき、取り付けしづらかった点が気になりました。
ボディをよく見ると、側面が少し内側に凹んでいました(白い線はイメージ)。
これのせいで取り付けがキツくて少し苦労しましたが、一度取り付けられればガッチリくっついてくれるので、見栄え的には大きな問題ではありません(一体化状態では”たわみ”も解消)。
1000形と色味比較
数年前に発売された鉄コレ1000形との色味の差も比べてみます。
ならべて写真で見ると、さほど差異が無くて驚きました。
肉眼で見ると、下半分のグリーンは2000形のほうがほんの少し明るく感じられました。Wikipediaにも2000形が1000形より明るいと記載があり思わず感心。
上半分のパールグリーンは鉄コレ2000形のほうがやや青みが強い(むしろ1000形が若干黄味寄り)ですが、良い意味で新しい電車・古い電車の差という印象。
…と、ここまで書いておいて何ですが、1000形は半つやクリアを吹いてあるので、購入時より少し色味が変わっているかもしれません(使用したクリア塗料は色味変化がほぼ無いタイプとはいえ)。
実車を振り返ると1000形同士でも少し色味が違ってたりしたので(経年の差異?)鉄コレでもあまり神経質にならなくても良いでしょう。
おわりに
再び神戸市営地下鉄 大集合。
冒頭の繰り返しになりますが、Nゲージスケールの神戸市営地下鉄がここまで充実する世の中が来るなんて改めて素晴らしい。
残る3000形が出ればコンプリートというリーチ状態。期待…してますよ!
しかし実車に目を向ければ、新車大量増備で6000形の以外の車両があっさり過去のものとなる世の中が来ようとは…鉄道の世界もはかないですね。思い出はNゲージと共にいつまでも。
コメント
▼ひらら様、お久しぶりです。神戸の田舎者です。
いつも楽しく拝見させて頂いています。
こちらのブログで神戸市営地下鉄2000形事業者限定版と一般発売の情報をゲットさせて頂いたので2月1日(水曜日)午前10時にスマホをスタンバイし無事に神戸市営地下鉄2000形限定版を2セット購入する事が出来ました(先程事業者限定版が届きましたが、一般流通品と事業者限定版のパッケージが同じとは思わず間違えて一般流通品を同封されたのかと思い一瞬焦りました)
こちらのブログを拝見し神戸市営地下鉄1000形、北神急行7000形事業者限定版の鉄コレも無事にゲット出来ましたので感謝しております。
いつも情報ありがとうございます!残るは神戸市営地下鉄3000形のみですね。
ひらら様、こんにちは
最近よくオキラクウサギの鉄道コレクションの記事を見ていてこの記事を見つけました
もう2000形も発売されてあとは3000形のみになりましたね。
私は出してほしいと思っています。
今後に期待しています。