鉄コレ福井鉄道200形はせっかく良い感じのステップパーツが付いてるのに、取り付けると走行できなくなるのが残念。
だけれども、どうにかして両立させてみたい。
ステップ有りで走らせてみたい!
じゃあ…ジャマな部分を取り除けばいいんじゃないだろうか?
ってことで、試しにステップと干渉する台車枠の一部を切ってみることにしました。上画像の赤いラインが切り取り線。
いきなり完成図ですが、これが目標とする形。
焦らずじっくり少しずつ切り進めます
切るラインはちょうど台車枠の構造が上下で分かれている境界なので分かりやすいです。
ニッパーで少しずつ慎重に刃を入れていきます。刃先でちょっとずつ削る感じ。
一気に切ると取り返しが付かなくなる恐れがあります。切ることで支える部分が非常にもろくなるので。
台車枠をウラから見た図。
大きいスキマ(黄色線で囲った部分)があるため、赤矢印の3点の部分で支えることになります。
もうこの時点で左端の箇所は外側へ出ようとしてます。最終的にはウラからテープや接着剤で補強したほうが良いかもしれません。
一番最初に試した台車枠では、上の赤矢印を超えて切り進めてしまったため、支えが下だけになってしまいました。かろうじてくっついてますが、うっかり力を加えたらプチっと取れてしまいそうなので、もし試される方はお気を付けください。
でも、切り進めたほうがステップとの干渉をなくしやすいというジレンマ。
そんなこんなで目標ラインを切ることができました。
※撮れた写真の都合上、先ほどと左右異なるパーツの写真になっていますがご了承ください。
紙ヤスリで細部を整える
この段階でもステップの高さとギリギリなので、粗めの紙ヤスリでもう少し削り進めます。
削っては試着、削っては試着、を何度か繰り返しました。
最終的に細かめの紙ヤスリで切断面を整えます。
※あ、これは先ほど書いた赤矢印を超えて切り進めた台車枠です。ステップパーツの横のスキマが大きいので首振りに余裕はありますが、台車枠の先輪部分を下の1点で支えているので取り扱いに神経使います。
赤矢印の部分の角を紙ヤスリで丸く削っておくと、台車が首を振ったときにステップとの干渉を少しでも防ぐことができます。
ステップ自体の加工はお好みで
それほど効果は大きくないので必須作業ではないですが、ステップパーツ自体の裏側を削って肉厚を薄くすることで、台車の首振り範囲をほんのわずかだけでも大きくすることができると思います。
また、ステップの台車と当たる側(向かって左側の車体なら右側)の段差も切り落としました。ステップ自体への加工はお好みで。
完成
そんなこんなで完成。
そして
装着!
ここまで流れを追ってきた方なら切った箇所が丸わかりだと思いますが、実物だと影になる部分、それもナナメ上から見下ろすことになるのでパッと見ただけで「あ、台車枠を切ったね!」と気付かれることはまず無いんじゃないかと思います。
大事なのは走行できるかどうかですが、削り~試運転を何度か繰り返して、カーブもしっかり走行できることを確認できました。
ただしカーブ走行は半径177ミリ以上で
動力ユニットをレビューしたときは半径140ミリでも何とか走れる感じでしたが、この加工をすると半径177ミリが走行可能な最低半径になります。というのも、
ステップがあると(上)首振りはこれだけに制限されてしまうため、140ミリではかなりキツい結果になってしまいました(写真はT車側の台車)。
ステップが無いと(下)ぐるぐる回転できるほどにフリーダムなのに!
難点はカーブ走行中の台車枠こんにちは
R177mmのカーブ走行中をイン側から見た様子がコチラ。
カーブ走行時に、切った台車枠がニュッと顔を出すのが許容できるか否かが、この加工に踏み切れるかどうかの分かれ道ですね。
台車の色が明るいグレーなので目立ちますが、使い古した落ち着いた色に塗り直せば幾分マシになると思います。
個人的にはステップ装着済み走行の偉大さに比べたら、台車枠こんにちはも問題ナシと言えるレベル!
カーブ走行時(R177mm)、アウト側から見た時は完全に隠れるので問題ありません。
予備パーツがあるからこそ実践できた
基本的にチキンな私なので、普段ならこの手の大胆な加工にはおいそれと手を出せません。が、
動力ユニットTM-27に福鉄200形の台車枠が付属。
さらに車両自体にもすでに台車枠が装着されているので、片方が余っちゃうんですよね。
動力ユニットレビュー記事では、「片方を無くしてもう少し安くしてくれたら良かったのに」等と書きましたが、予備があることの安心感からこの加工に踏み切ることができたわけで、今では「よくぞ予備を付けてくれた!」と手の平返しも辞さない節操の無い私。
なにはともあれ、ビバ!ステップ装着走行!
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