もう待ちくたびれたよマイクロエースさん。
延期に次ぐ延期で、何度そう思ったことか。
8月発売の予定すら消えた時は「あぁ、また年末か来春コースか。いや、最悪発売中止も…」と諦めかけていたところ、まさかの翌9月にジョーシンwebからズバッと到着!
山陽電車3050系のNゲージは幻じゃなかったんだ!
・A-8882 新塗装・新マーク 4両セット
・A-8888 アルミ車・新マーク 4両セット
そんなマイクロエースの山陽電鉄3050系はこれら2種類が発売されました。
どちらか一方だけにしようか随分悩みましたが、山陽3050系が再びNゲージ化される機会が今後あるかどうか。神鉄3000系のときは旧塗装だけ選んで、後になって「新塗装も買っておけば良かったか…」と後悔しちゃったし、最悪キャンセルできるし2つとも予約しちゃえ!
と予約キープしたまま1年以上の歳月が流れ。
他のマイクロエースの新製品の価格をチラチラ伺ってみると、えらくインフレしてるじゃありませんか!
まだ比較的まともな価格だった今回の山陽3050を逃すと、次に再生産があったとしても、きっと法外な価格設定。旧マーク、旧塗装が出たとしても恐らく手が出せないだろうと睨んで、2つともゲットに至りました。
おっと、前置きが長くなりましたが待望の山陽3050系のNゲージ、ザクッとレビューしていきますよ!
昭和山陽の存在感バツグンの造形美
ようこそ、山陽3050系!
3000系列は随分待ちました。マイクロエース製品化決定のずーっと前から。
山陽電車は全国的にはメジャーな私鉄じゃないし、Nゲージ完成品として製品化されることは未来永劫無いんじゃないかとすら思ってただけに、今回の製品化は本当に嬉しかったんです。
ノドが乾きまくった状態なら何を飲んでも「うまい!」と感じる状況に通ずるものはありますが、今回の山陽電車はズバリ、
造形の出来はかなり良い!
どこからどう見てもバッチリ3050系!
アルミ車は、ボディとドアの銀色の差異がキッチリ表現。
鋼製車は、すっかり山陽の定番カラーとなったクリームボディ+赤黒ラインを再現。
各部、細かく見ていきましょう。
正面~ライト点灯
正面をもう少しアップで。
おでこのヘッドライトが、左は小さく、右は横に広いタイプという差異も作り分けられています。
アルミ車の連結器すぐ上(貫通扉すぐ下)にボディの切り欠きがなされています…が、よーく見ると黒色塗装というカラクリ。ここは作り分けていなかったのね。
ライト点灯状態をGIFアニメで。
光らせてみて残念だった点が2つ。
1つ目はヘッドライトがえらく黄色い。
この画像だと黄色成分がかなり緩和されてますが、実際の模型だとJR 321系のフォグランプか!ってくらい黄色くてちょいと萎えました。
2つ目は種別・行き先表示の光が枠から漏れてる。
枠の中にシールをキッチリ収めても、枠外が透明パーツなのでそこから光りが漏れるのが残念。ムダに明るいので、また目立つんですよね。
KATOの小田急NSE車ヘッドマーク並の暗い光なら良いんですが、マイクロエース製品にそこまで求めるのはゼイタクか。
標識灯はオフなので(テールランプのみ点灯)、S特急や特急に仕立てるなら妥協か工夫が必要ですね。
ちなみに…
この度購入したアルミ車、3072号(左)の行き先表示の枠塗装が欠けているというエラーを引いてしまいました(^_^;
マイクロさんに交換を頼むと数ヶ月待ち、みたいな話をどこかで見た覚えがあるし、完売店多数の様子なので今回は見なかったことにするのが得策か。シールをハミ出し気味に貼れば気にならない…っと!
付属シール
アルミ車と鋼製車でそれぞれ異なるシールが付属していました。
片方にあって片方にない行き先もあったりするし(A8882の説明書には「須磨」行きの写真が載ってるのにシールには無い。A8888には須磨があるという謎)、ここは作り分けずに両方共通にしても良かったかも。
サイド比較。連結面は狭い
窓のまわりが額縁のようになっているアルミ車。両者で異なる台車も作り分けられています。
アーノルドカプラーなのに連結間隔がけっこう狭くて嬉しい!
屋根には赤い配管
アルミ車と鋼製車で屋根パーツの差異も再現。
クーラーパーツは成型色感がやや気になるので、ライトグレーあたりで再塗装するとより実感的になりそう。
パンタ車(M車)の屋根にひときわ目立つ赤い配管が毛細血管のように見えて思わずギョッ。
山陽電車を見下ろす機会はなかなか無い上、屋根上はたいてい汚れているので、3050系の配管がこんなに赤かっただなんて今回の模型化で初めて知りましたよ。今度、実車もまじまじと観察してみよう。
妻面
妻面です。
車輪・走行テスト
車輪は黒染め。
動力車もテスト走行させてみました。
予想してたよりも静かに走ってくれましたが、2種類ともダイヤルをけっこう回さないと走らないのと、動力台車の首振りが他社製品に比べて渋めなのがちょっと気になりました。
新マーク
アルミ車の新マーク。
鋼製車の新マーク。
両者とも最初からビシッと印刷されていて、カンタンに剥がせそうにはありません。
見た期間が長かった「太陽マーク」時代を模型化してくれたら個人的にベストだったんですが、新マークも既に10年近く経ってるんですよね(2007年から採用)。時の流れは速い!
今から言っても遅いけれども、太陽マーク車を製品化して、新マークは付属シール対応にしてくれたらみんな幸せになれたと思うのは私だけじゃないはず。
まとめ
ここまでザーッと見てきて、良い点ばかりでなく残念な点もありました。が!
やはり、山陽3050系の鉄道模型を世に送り出してくれた功績はヒジョーに大きいです。造形は文句ナシだし、アルミ車、新塗装車ともども存在感がたまりません。発売中止にならなくて本当に良かった!めでたい!そして愛でたい!
左2つはBトレの山陽電車。
私にとってド・ストライクの山陽電車は旧塗装(紺+イエロー)。5000系列も旧塗装3000系列もNゲージで出たら嬉しいけれど、マイクロエースから発表があるのはちとコワイ今日この頃…(もちろん価格面で)。
【追記2016年9月18日】
3050系、旧塗装の発売が決定!
https://blog.hirara.net/micro-sanyo3050-oldcolor/
とりあえずこの辺は忘れて、2000系列あたり鉄コレで出てくれたら嬉しいな-。
おまけ/山陽電車のいる風景
駅に止まる山陽電車。
阪急三宮駅へやって来た山陽電車。
※時代考証は若干チグハグですが、そこはスルーしていただければ幸い。
https://blog.hirara.net/micro-sanyo3050-oldcolor/
https://blog.hirara.net/tc-kansai-autumn2015-release-date/
コメント
やっと、発売されましたね!!欲しい製品の発売が延びると、とても待ち遠しくて…、気持ちは分かります。マイクロは、新製品をどんどん出しているので、あまり予定が遅れていないように感じますが、ボクも以前(近鉄通勤電車だったかな?!)半年ぐらい待たされたことがあります。マイクロも先送りするんだ!
▼まちゃさん
欲しい製品ほど延期が繰り返されると不安に感じるものですね。
山陽をチェックするついでに他の製品の動向もなんとなく眺めてましたが、
改めてマイクロさん、けっこう延期多いですね(^_^;
ほんまにやっと・・・でしたね。待ち焦がれてました。
「ニューアルミカー」が出たころ(ポートピアやってたころですよね?)小学生だった私にとっても、山陽3050といえば太陽マークや黄+紺のイメージです。
いろいろツッコミどころはありますが、車内にある窓の保護棒まで再現されてるのはびっくりですね。貫通扉の戸袋窓にも再現されていますし。
旧塗装や、2000系編入車など今後の展開にも期待したいですね。
中国元も安くなってきたし、今回並みの価格になればいいんですが・・・(^^;)
▼ゆきまるさん
そう、ポートピアの頃でしたね。
私もゆきまるさんと同じイメージです。懐かしい~。
山陽3050系は担当者の方のこだわりが結構伝わる出来ですよね。
高いお金払ってハズレだったら…と長い間ヒヤヒヤしてました(笑)
一度上がった価格は他を見てもなかなか下がらない感覚ありますが、
マイクロさんに限れば暴騰とも言えるほどに上がり過ぎなので、
どこかのタイミングで戻していって欲しいですよね。
こんにちは。
迷いに迷って、両方共買いました。
22日に秋葉原の店で両方有ったのを見たものの、買わずに帰りました。
後日日本橋へ行ったら、アルミ車は速攻で無くなっていたようですね。
そこでネットで見つけたお店へ行ったら、アルミ車が有ったので買えました。
そこのお店で、「このアルミ車は良く売れてる様ですよ。」と言ってました。
でも、東西で売れ行きが違うかもしれませんね。
▼DD51さん
おお、DD51さんも両方買われましたか!
今回の山陽3050系、一般流通分はかなり少なめな印象なので、
早めに手に入れることができてなによりです。
アルミのほうが新色よりちょっと長く活躍してる分、
売れ行きもちょっと良いのかもしれませんね。