先日BOX買いした鉄道コレクション第21弾。
目当ては100%神戸電鉄のみ!だったので、神鉄だけとっとと紹介して後は置き去りでしたが、せっかくウチへやって来たからには姿をひと目拝んでもバチは当たるまい。
ってことで、1つ1つ眺めてみると、これが思いのほか出来が良くて「いいじゃないか」と心の中で何度もつぶやいてしまった元・京王 井の頭線ブラザーズ。
それぞれ比べてみると窓やクーラーの形、ドアのタイプなどなど、それぞれ違っててけっこう面白い。譲渡先の鉄道についてはあまり明るくありませんが、そのあたり見た目の違いを中心にザッと紹介してみたいと思います。
上毛電気鉄道700型
群馬県を走る上毛電鉄700型。
ほぼオリジナル(京王 井の頭線3000系)の姿。
鉄コレってステンレス(銀色)車体の表現はピカイチだと個人的に思ってるんですが、今回の銀色車体もコルゲート(側面の凹凸加工)表現もあいまって存在感バツグン。
分散型クーラー、両開きのドアなど、これをもっともスタンダードなタイプとして他の車種と見比べてみます。
北陸鉄道8000系
石川県、金沢駅が起点の北陸鉄道。
こちらはカラーリングも含めてほぼオリジナルの京王テイストが残されていますが、雪の多い北陸地区を走るだけあって、前面下部にスノープラウが装備されているのが印象的。
電車の顔の印象ってスカートの有無で随分変わりますが、雪のあまり降らない地域に住む者としては、スノープラウを装備してるってだけでイケメン度が軽く三割増し。スノープラウ、カッコイイ!
そして、側面ドアが片開きなのは今回コレだけ。
wikipedia先生で調べてみると、元ネタ京王3000系が片開きドアだったのは最初の2編成のみ。他の27編成は両開きドアだったので、初期車中の初期車なんですね。
その事実を知ってしまうだけで、この鉄コレ北鉄8000系がとても貴重に思えてくるから鉄道趣味って面白い。さらに裾絞りがされていない寸胴車体も初期車の特徴。
岳南鉄道8000形
静岡県、富士山の裾野を走る岳南電車8000形。
前面の行き先表示器が取り払われて、代わりに「がくちゃん かぐや富士」のヘッドマークが貼られています。
マークは実車でも薄いシールタイプなので立体感が無くて正解。
顔の塗装も全体にわたって深い青緑色が塗られている上、白いラインも引かれて京王時代からは少し変わった印象になっています。
屋根上のクーラーは上毛・北陸は分散タイプでしたが、岳南電車は1つだけの集中タイプ。
今回紹介した中で唯一乗ったことがあるのがこの岳南電車なんですが、実際に乗った車両はオレンジ色の1両編成(両運転台)7000形。鉄コレの8000形は終点でお休み中でした。2両編成だからラッシュ時のみの運用なのかな。
アルピコ交通3000系
長野県松本市から上高地方面へ向かうアルピコ交通3000系。
真っ先に目を引くのが真っ白い車体に鮮やかなレインボー!
いや、5色だからレインボーじゃないのか。
下地ホワイトの色乗りの良さといい、5色の鮮やかさといい、「Highland Rail」などのロゴといい、鉄コレとしてはかなり上質な塗装ですよ!
同じ白色ベースの神鉄はそこそこ塗装乱れが目立つのに、アルピコ交通3000系はけっこうホンキ仕上げ。鉄コレ担当者の方はアルピコに全力を注いだのかってくらい美しくて、一度見てしまうと手放したくなくなりますね。神鉄全力買い派としてはちょっと嫉妬しちゃう出来。
外観の差は、前面の窓の違いも大きな特徴。
窓が側面にまで回るパノラミックなウィンドウ。
京王3000系も晩年はこんな窓にリニューアルされていたので、「ははーん、晩年の時期に買い上げた車両なんだな」と思いきや。またまたwikipedia先生によると、アルピコ交通に渡った車両はすべて中間車から改造されたそうな!
中間車から先頭車への改造は地方私鉄への譲渡ではよくある話ですが、わりとヤッツケ工事簡略化されたものもよく見るだけに、ここまでしっかり京王3000系(晩年)の顔を再現する気合いの入れっぷりに驚かされました。
まとめ
今回それぞれのディティールの違いを追って、京王井の頭線3000系を初めて調べてみましたが、製造時期によって異なる部分が色々あることを発見できたのは収穫。これだけの差異を取りそろえたってことは、本家京王3000系が鉄コレとして販売される日もそう遠くはないんじゃないでしょうか。
4~5両編成と短めだから鉄コレ向きだし、初期車と晩年車(主に前面窓の違い)の2タイプだけでも7色全色発売したら軽く14ラインナップ展開も可能!(あまり出し過ぎると富山ライトレールみたいになるかもですが)
それにしても神鉄以外は即売却しようと考えていたのに、眺めたり調べたりするほどに愛着が生まれてしまうワナ!もともと湘南顔は好みですしね。
んー。コノコタチ ドウシヨウカシラ…。
神戸電鉄1353+1060はコチラの別記事でレビューしてます。
https://blog.hirara.net/tc21-sintetsu1060-get/
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