
近鉄の秋の鉄道イベント「きんてつ鉄道まつり」。
青い1A系を高安会場で見たあとに、五位堂会場へ移動してきました。今まで片方の会場だけ見て帰ることが多かったので、一度やってみたかったんですよ。五位堂へご移動ってやつを。(むしろ、一度言ってみたかった)
きんてつ鉄道まつり自体、かなり久しぶりの参加でしたが、展示車両や物販などメインの出し物も楽しみつつ、細かい部分で「ココすごいな!」と改めて感じたポイントをいくつかご紹介します。
2会場同時開催のスケール感
まず、2会場同時開催という規模の大きさ。





高安車庫と五位堂車庫、それぞれでイベントが行われ、しかも 2日間連続で開催されるというスケール感。多くの鉄道会社のイベントは 1カ所で1日のみなので、会場準備から2日間の労力まで考えると異次元級のすごさです。
高安-五位堂間の片道運賃が430円なので、移動はちょっとためらうものの、なにより入場料は無料だし予約ナシで参加できるので(※2025年現在)、時間と体力さえ許せば2会場めぐりの価値は十分!
急行が臨時停車するやさしさ
イベントの最寄り駅は高安駅と五位堂駅。

ふだん、急行は五位堂駅には停車しますが、高安駅は通過します。
しかし、イベント当日は高安駅にも急行が臨時停車! ダイヤを調整するのも大変だと思いますが、鉄道イベントのために急行を停めてくれる優しさに脱帽です。
ただ、私の使っている乗り換え案内アプリは対応していなかったので、鶴橋駅からの急行をパスしそうになりましたが、何度も案内してくださる駅ホーム・車内アナウンスのおかげで救われました。この辺りの配慮も素晴らしいですね。
臨時列車「楽」に会える楽しみ
近鉄の団体専用列車「楽」。

2つの会場を行き来する臨時列車として運行されていました。
事前予約が必要なため乗車は叶いませんでしたが、珍しい車両が目の前を走るだけでもテンションが上がります。ふだん「楽」に遭遇できるかどうかは運次第ですが、イベント日は頻繁に往復しているので、会場に来ればかなりの確率で出会えます。
ちなみに、高安-五位堂間の「楽」の乗車料金は1,000円。想像していたよりもリーズナブルなので、都合が合えばぜひ予約乗車してみたいですね。
通過列車もイベントに巻き込むサービス精神
五位堂会場のすぐそばには近鉄大阪線が通っています。

もちろん、イベント中も列車が通過していきます。
驚いたのは、特急「ひのとり」などの通過タイミングに合わせて「もうすぐ特急ひのとりが通過します、ぜひご覧ください」などの場内アナウンスが流れること。
会場外の列車までもイベントの一部として楽しませてくれる演出に、近鉄のサービス精神を感じました。会場を歩いているたくさんの親子連れも思わず立ち止まって通過列車を見学。個人的には、これが一番グッときたポイントです。
※写真内の人物は特定できないようAIで加工しています。
おわりに:近鉄だからこそできる鉄道まつり
鉄道イベントはどこもそれぞれに魅力があって楽しいものですが、「きんてつ鉄道まつり」のスケール感はケタ違いですね。さすが日本の私鉄で最長の路線網を誇るだけのことはありますが、近鉄ならでは余裕と貫禄、そしてサービス精神をビシバシ感じてきました。

こういうお遊びを会場内にコッソリ忍ばせているのも良いですね。




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