先に初期製品との比較記事などをアップしましたが、改めてKATO 787系つばめ9両セット(品番 10-1615)を眺めていってみましょう。
付属パーツ
1つのパッケージに9両フル編成が収まるのがまず嬉しいですね。
基本・増結で箱が2つに分かれたままとか、別売のウレタンを買ってこなきゃ…とか考えなくても最初から完結してくれるのは助かります。
編成はT3編成。右端でタテになってるのは3号車のM車。
付属物は 行先表示シール(左)とアンテナ・手すりパーツ(右)。
KATOの電車で後付パーツは珍しい気がしますが、787系の基本構造は90年代の初回品からあまり変わっていないので、フルリニューアルでもない限り踏襲され続けるんでしょう(手すりはリレーつばめ辺りから追加)。
フロント
デビュー当時、787系を鉄道雑誌で初めて見たとき、こんな海外型のようなデザインの車両が日本で出てきたのか!(それも九州で!)とすごく衝撃を受けたのを今でも覚えています。
今見ても変わらずカッコ良いですね。
模型の造形は初回品からほぼ変わっていませんが、後続のリレーつばめやアラウンド・ザ・九州で採用されたライトのレンズカバーが初期塗装車では初めて搭載。お顔がグッと引き締まりました。
また、手すりパーツも追加。手すりを付けないままだと窓下の4つの穴が目立つので、早々に装着してあげましょう。
見慣れていないせいか、手すりが若干悪目立ちする印象を受けました。浅めのモールド表現でも良い気はしますが、金型をいじるのもまたコストがかかるんでしょうね。
手すりパーツのカッティング
手すりパーツは、一番前面に来る部分が切り離し部分にガッツリついてるのが気になります。
ランナーから切り離すときに、ランナー側を多めに残して、後からカッターで慎重に切っていきました。
今思えば、ランナーについてる状態でカッターを入れても良かったかも…?
屋根
屋根上はほとんど初回製品と同じですがクーラーの輝きがグッと増しました。
気合があればパンタグラフ周りのガイシ類に着色してみたいところです。
各パーツ取り付け
付属パーツ(アンテナ・手すり)を屋根・前面に装着。
取り付ける車両は先頭車(2両)とパンタ付きモハ786(2両)の計4両。
アンテナは新製品の説明書では単にアンテナ①、アンテナ②の記載でしたが、初回製品の説明書には列車電話用アンテナ(水色印)、防護無線用アンテナ(黄色印)と具体的に書かれています。
細かいパーツはピンセットで保持(ピンセットの先っぽ両面テープを軽く巻きつけると滑りにくくなって良いです)。
アンテナ類は差した後、軽く引っ張ってみて抜けやすかった箇所に、ボディ内側から木工用ボンドを軽く盛りました。
シールは分解しなくても貼れますが、個人的には行先シールは窓ガラスだけにして貼るほうが調整しやすく、バイザーはウラ側からのほうがカッコイイので、全部バラして作業を行いました。
行先シールはもちろん(?) 往年の つばめ|西鹿児島 行きをチョイス!
前部ライトボックスの取り外し
中間車はバラシやすいものの(M車は少しクセがありますが)、先頭車は難儀させられますね。あまり何度も外したくないです。
シャーシからボディを外すのも・装着するのもそれなりに苦労しますが、内部では手強い敵ライトボックスの取り外しが待ち構えていました(これを外さないと内側からバイザーシールが貼れない)。
構造さえ分かれば何てことはないのですが、最初は手探りなので難儀、難儀。
難儀してる間にライト用レンズパーツがポロッといつの間にか外れてしまうこともあるので要注意!
上の動画のように、後ろに少し引いて、下へ降ろすと(左上奥に指を突っ込んで下へ押すイメージ)けっこうあっさり外れます。
赤い印の点滅箇所がレールになっているので沿うように動かせばOK。取り付けはこの逆に動かせばOKです。
※上の図は外す時の動かし方を示すもので、取り付け位置の正確さを表していませんのでご注意ください。
ライト点灯
旧製品から一番の変更点はレンズカバーを含めたライトまわり。
電球色LED採用でリアルに光るヘッドライトが素晴らしい!!
でもバラしてみると内部は麦球??
と思いきや麦球の中がLEDチップなんですね。リアル電車の従来型ライトをそのままLED改造したみたいな雰囲気に近い…?
旧製品と比較
ヘッドライト点灯表現は見違えるほどレベルアップしました。
旧製品との比較記事でも書きましたが、この差はインパクト大なので再掲です。
妻面
妻面はザッと(クリックで拡大します)。
連結器は KATOカプラー密連形(B)が採用されています。
ボディマウントだと思っていただけに驚きましたが、ほぼ旧製品の金型流用のため、設計し直す(or 製造過程変更の)コスト削減のためでしょうか。
個人的にはKATOのボディマウントはいつも連結に苦労するので、こちらのほうが好みだったりします。
また、車端部のタンクも表現されましたが(右)、台車&カプラーと一体化のため動きます。
床下機器は濃い目のグレーになりました。
サイドビュー
巨大な「TSUBAME」ロゴはやっぱり良いですね。各種ロゴも印刷がシャープに決まっています。
モハ786-200は初回製品にはいなかったので、ドア左の大きいサイズの【▲■○】ロゴは今製品で初お目見え。
東側
窓割りやロゴ配置が特徴的なので東側・西側の両面からの様子をすべてアップしました。
まず東側から。
※画像クリックで拡大します(反応が無いときは一番大きい画像をクリックして矢印で戻って下さい)。
編成はT3編成…①クモロ787-3 ②モハ786-204 ③モハ787-6 ④モハ786-3 ⑤サハシ787-3 ⑥サハ787-103 ⑦サハ787-3 ⑧モハ787-5 ⑨クモハ786-3
西側
何年経って見ても、窓が半分しか無いクモロの横顔に惚れ惚れします。
内装
先頭車(クモロ・クモハ)
内装パーツは、グリーン車のクモロ787のみ赤茶色のシートカラーです。(それ以外の車両はすべてライトグレー)
クモロは2-1配置の座席と、中央にあるサロンコンパートメントがしっかり再現されています。
クモロ運転席の直前にあるトップキャビンはライトパーツに阻まれて模型では涙の省略…!
ビュッフェ(サハシ)
デビュー時の3号車から5号車に移ったビュッフェ車両。サハシ787です。
4人ボックスのテーブル付きセミコンパート席(左)と、カーブを描いた大きなカウンターテーブルのあるビュッフェルーム(右)が再現されています。
グレーのままだと寂しいので色を着けたくなりますね(実践するかどうかはさておいて)
カウンターを逆サイドから。
普通車(中間車)
普通車はザッと。
窓がなく外から見えない箇所(トイレ等)は省略されています。このおかげでコストが抑えられているのなら個人的には無いままでOKです。
おわりに
九州の787系は関西人には縁遠いように思われますが、デビューから間もない時期、一度大阪駅にやってきたことがあったんです。
甲種輸送のついで(?)に展示会が開催されました。ここで一目惚れでしたね。当時はこういうファンサービスがちょくちょくある面白い時代でした。
旧製品を持ってるのに今回再び初期塗装の787系を買ってしまったのは、ライトまわりのグレードアップに加えて、当時増結セットを買わなかったことをずっと後悔していたことが大きいです。
製品の出来ももちろん素晴らしいですが、30年経って9両フル編成つばめに出会えた。その心残りが解消されてもう大満足です。
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