任天堂の前社長、岩田聡氏が亡くなってから一年。
Kindleで興味深い本が発売されていました。
「ゲーム界のトップに立った天才プログラマー 岩田聡の原点: 高校同期生26人の証言」
Kindleオーナーライブラリー(プライム会員&Kindle本体ユーザーなら月に1冊無料で本を読める制度)対応だったので、早速Kindleに落として読んでみました。
岩田聡氏の人生のはじまりが詰まった本
サブタイトルの通り、同級生が学生時代の岩田さんはどんな印象だったかをまとめた一冊。HAL研究所や任天堂に入社してからの岩田社長としての功績はこの本の中ではメインではなく、あくまでも少年時代・青年時代の岩田聡氏の人となりや、部活などでどんな活動をしてきたかに重きがおかれています。
でも、これはこれで新鮮。
岩田さんの出身地が北海道札幌市の真駒内(まこまない)だってことも、恥ずかしながらこの本で初めて知りました。
プログラミング大好きというイメージが強かったので、勝手な先入観から「大人しい子供時代を過ごされていたのかな」と思いきや。
小学校時代は児童会長(生徒会長みたいなものでしょう)で堂々たるスピーチをされていたり(同級生からも上手いと評判!)、高校時代は帰宅部・文化部かと思いきやバレーボール部だったり意外と活動的!驚きが満載ですよ。
こりゃ社長に抜てきされたのも納得だわ、と感じるとともに、高校時代ににじみ出てるオタクっぽさはやっぱりイメージに近いなとほくそ笑んでみたりも。
岩田さん主人公の伝記や大河ドラマがあったとしたらまさに前半の部分。そこに興味があるならば、読んで楽しいこと間違いなし。
ただ、真駒内のカンタンな歴史から博覧会・冬季五輪開催の概要、通われた学校の紹介や近所の食堂、当時の物価等々、背景のディティール描写もかなり突っ込んで書かれていて「え、岩田さんいつ出てくるの?」とちょっぴり面食らいました。そのおかげで当時の状況の把握はしやすくなったんですけどね。
巻末には任天堂時代の岩田社長へのインタビューもあり(2011年当時)。
同級生が訊いたものなので、口調もお互いタメ口っぽいのが新鮮。会話はフランクだけど、でも内容は確か。短いながらもビジネス的なヒントもビシバシ埋め込まれているのがさすが。
取り扱いはAmazon Kindleのみ
現時点では、一般書籍は無く電子書籍(Kindle)のみ。690円と少々値が張るので、もしKindle本体(Fireタブレット含めて)を持ってるプライム会員なら、Kindleオーナーライブラリーを活用して無料で読まれるのも良いと思います。
※まもなくスタートと噂されているKindle読み放題の対象も濃厚(Kindle Unlimitedのロゴがあるので)。
登場からまだ1週間なのに早くもオーナーライブラリー第3位に!
ベストセラー群を押しのけてこのポジショニングはさすが!
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