昨日スタートした実写版ドラマ「ど根性ガエル」。
昭和のアニメをリアルタイムで見てきた世代としては、これは見逃すわけにはいかない!
ちょうど仕事の〆切が明けたばかりというナイスタイミング。めずらしく録画ではなくリアルタイムで視聴したので、レビューなぞ記してみます。
ただ、〆切明けの祝杯でビール飲みながら見てたので、ちょっぴりハイテンションな気持ちが反映されてるかもしれませんが、そこはご容赦をば!
ぴょん吉の再現度が素晴らしい!
もう、良かった点の大半はココ!「実写でシャツのカエルをどうやって動かすんだろう?」
と、私も含めてたくさんの方が心配していたと思いますが、いざフタを開けてみたら違和感ゼロ!
実写にセルアニメーションを描き足して乗っけてるイメージでしたが(実際はどう動かしてるか不明)、服のシワや影、その場その場のライティング、ぴょん吉のリアクションが見事に連動してるから、チグハグ感が無いんですよ。
ぴょん吉が突っ張ってる時や、何かを噛んでる時も表現にほぼ違和感なし。この再現度に、スタッフへのど根性ガエル愛を感じましたね。素晴らしい。
ぴょん吉の声もまた絶妙!
ぴょん吉の声を当てているのは女優の満島ひかりさん。これがまた記憶の中のぴょん吉に近くて驚かされました。
満島さんはNHK朝ドラ「瞳」の頃からずっと良い女優さんだな~と追っかけてきましたが、ぴょん吉の声優としてもこれほど見事にハマるとは予想外でしたね。
若干不慣れかな?と感じる箇所もあったものの、上手い役者さんなので回数を重ねるごとにモノにされていくと思います。
ドラマは原作から16年後の未来
「教師生活25年!」のセリフが印象的だった町田先生も今作では校長先生。教師生活も「41年」に増える一方、髪は薄くなりにけり。
町田校長役のでんでんさんは、年齢的にもハマってて良い感じでしたが、寿司屋の梅さん憧れの「よし子先生」が若い!
設定上40歳なので、アンチエイジングに勤しまれる女性ならあの外観もありかもしれない。けど、記憶のよし子先生よりフェロモン4割増し。むしろまいっちんぐマチコ先生の16年後と言われたほうがしっくり来るかもしれない。
ある意味キレイなジャイアン化したゴリライモ
16年後ってことで主要メンバーも年食ってます。中でも印象的だったのがゴリライモ(31歳)。
配役が新井浩文さんなので、見た目はダイエットに成功した感のあるゴリライモ。なのでもう全然ゴリラじゃない。髪型だけは面影あるけども。
ダイエットだけでなく、パン屋の社長として自社工場を持つほどの成功っぷり。さらには選挙に出馬!と、ガキ大将だったあの頃をくつがえす魅惑の変身っぷりには、キレイなジャイアンもビックリですよ。
一方、主人公ひろしは昭和のダメニート
松山ケンイチ演じるひろし(30歳)はまさかの無職。松岡修造バリに熱い演技は、見ているだけでエアコン付けたくなるほどのうっとうしさ。
だけど、周りがしっかり「大人」に成長してしまった中、精神的に幼いままのひろし(&ぴょん吉)がいることで、みんなが知ってる「ど根性ガエル」の世界観をつなぎ止める役割を果たしている大事な存在(主役だもんね)。
腕力がモノをいう学生時代から、ビジネスの成功がモノをいう社会人時代へ。
無職のひろし、社長のゴリライモ。
原作からは想像できないほどにぶっ飛んだ設定ですが、大人として強大なライバル感を位置づける演出としては「あり」だなだと感心させられました。
脚本は岡田惠和氏、来週以降も期待!
実はイロモノ系だと思って正直あまり期待していませんでした。もちろん、ど根性ガエルの原作アニメが大好きで見始めたわけですが、これまでもアニメの実写化で失敗した例は散々見てきましたからね。
が、ドラマを見終えたらなかなか良くまとまってるじゃない。
と感心しつつクレジットを眺めたら「脚本:岡田惠和」の文字に「おお!」
ドラマを見る前はたいてい脚本家をチェックしてるんですが、自分の中でアニメ実写化ドラマへの期待度がそれほどまで低かったってことなんですね。いやはや。
岡田さんは朝ドラ「ちゅらさん」で一気にファンになりましたが、それ以降の作品でわりとムラがあったりなかったり。
なので、絶大的な信頼はおけなかったりするのですが(失礼!)、名作まではいかなくとも、毎回見てて楽しい作品になることを祈って見続けてみますよ。
ドラマ「ど根性ガエル」は日テレサイトにて第1話が無料配信されているので、気になった方はネットからどうぞ。おそらく次週の放送が始まったら消えると思うのでお早めに!
ドラマと同時に、原作者のウラ事情を描いたマンガも始まりましたが、これまた壮絶!
https://blog.hirara.net/manga-dokonjou-musume/
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