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窪田正孝の狂気に震えた、ドラマ「デスノート」最終回感想

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ドラマ「デスノート」最終回。

一日遅れで録画を見ましたが、予想外に良かった!

俳優 窪田正孝の底力を見た!って感じですね。

特に警察に包囲されてからのラストの夜神月(窪田正孝)の演説。

デスノートという強大な兵器に取り憑かれ、狂いに狂った狂気をまといつつも、言ってることは所々共感できるし説得力もある。魅上照(忍成修吾)が目をむいて「神!」と崇めてしまう気持ちも分からないでもない抜群の破壊力に震えました。

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最初はあれれ?

しかし、第1話からしばらくの感想は正直「あれれ?」でした。

登場人物はほぼマンガ原作どおりなのに、細かい設定をあちこち微妙に変えているので、頭の中では記憶のデスノートとの差異を詰める戦いがドラマを見るたびに繰り広げられていました。

主役の夜神月からして、しがない居酒屋でバイトしてたり、地下アイドルのライブを(半ば友人に強引に誘われていたとはいえ)楽しんでいたり、平凡な青年のイメージ。

あれれ、記憶の中の夜神月くんはもっと知的でズバ抜けた頭脳の持ち主なイメージ、まさに「切れる」タイプなのに、こんなに平凡な子にキラが勤まるんかいな!? と序盤は常に感じていました。

何かコトを起こす度に(バスジャック事件とか)、うっかりバレるんじゃないかとハラハラさせられる行動っぷりで、「こんなのはライトじゃない」と思ったことも幾度となく。

(余談ながら「こんなのミサミサじゃない!」と思った回数のほうがさらに上回りますが、敢えて多くは語るまい)

人間が壊れる様を演じきった

が、エピソードが進んでいくと、頼りなかったライトも、徐々に徐々に狡猾な表情へと変貌。

序盤にどこにでも居るような平凡な人間像を作ったおかげで、デスノートという殺人兵器の影響力の大きさがグッと引き立ちましたね。その闇に飲み込まれていく様、取り憑かれ切った狡猾具合のギャップが実に人間らしい。きっとこういうことが「人間って面白!」なんだな。

そして「計画通り」。

いや…、正直、「計画通り」はちょっと演技過剰さを感じちゃったんですけどね。

エルに拘束されてから、デスノートを「捨てて」記憶を失った時。記憶が戻った時。そのメリハリ感も素晴らしい。

キラだとバレた時のエルや父親、そして最後の取り囲まれた時の本性むき出しの豹変っぷりも秀逸。ラストの炎に包まれた中で死ぬ直前までもデスノートへの執着っぷり、きっと麻薬に取り憑かれた人間もあんな感じなのかもしれません。「ゲゲゲの女房」でアシスタントやってる時はこんなに上手い人だとは思いませんでした(失礼)。

終わりよければすべてよし…?

改めて振り返ってみると惜しい点はいくつも。

ライト君の評価が私の中でグングン上がっていった一方、それに比べるとエル、ニア、ミサミサのパワー不足が浮き彫りに。

特にライバルとなるエル(山崎賢人)は、イメージよりもチャラい印象だったのが、私の中でなかなか受け入れられずにいました。

朝ドラ「まれ」に出てる漆職人とは全然別の人物に見えたから、そういう意味ではこのドラマとしてのエルは演じ切れたのかな。でも、もう少し「何を考えてるか分からないけど、確実に切れる人」な印象は欲しかったところ。

細かい設定はあちこち変更されちゃってるけど、原作で印象に残ってる「えるしっているか、死神はりんごしかたべない」は入れて欲しかったな~。

ともかく、最終回が良かったから気持ちはスッキリ!窪田君の今後の活躍にも期待。

コメント

  1. ミント より:

    はじめまして
    原作アニメ映画を知らなければ楽しめたかも知れませんね。
    Lは原作の初登場(後ろ姿 顔が現れてない)の姿に近い様な。
    粧祐の誘拐もLが事前に立てた計画⁉︎
    すまなかったじゃあすまないでしょう!原作には見られないLの人間味と言いたい
    所だけど。やっぱりヒドい奴。
    月最期の…キラ見殺しと言う意見もあるけど、あの火のまわりの早さでは、月を助けるのは不可能でしょう。

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