鉄コレの窓ってどうしてあんなに外れにくいんでしょう。
前回は、比較的穏便に外れた阪急5100系のケースを紹介しましたが、今回はどうしたって外れなかった阪神5001形のケースをご紹介。
側面窓を外そうとすると、妻面側はわりと素直に外れるのに、先頭側(運転台側)はけっこう頑張っても外れないんですよ(上写真)。
前面窓と側面窓の交点が強固すぎる
原因はコレ。
側面窓と前面窓が重なっている部分が、すごく強力に、すごく絶妙にかみ合っていて、ちょっとやそっとの力だと外れないようになっています。
これを強引に力でねじ伏せようとした結果…
バキッ!!
…ハハハ。
やられたらやり返せ!
壊れる前に斬ってやれ!ここを斬る!ニッパーで!
※詳しくは後ほど
スルッと外れた!
面白いようにスルッと外れたぜ!
斬る場所の解説~カドをちょびっと切る
スミマセン。ついカッとなって記事が乱暴になってしまいました。
でも勢いに任せたわけではなく、一応考えがあったんですよ。
側面窓の下のカド。
ここをほんの少し切りました。
切るというよりも、先っぽを削るくらいの感覚でOKでした。
切ったあとの様子をもう一枚。
さっきは中間改造車の側窓でしたが、こちらは先頭車の側窓。
切る様子をもっとわかりやすく伝えられたら良いんですが、
手持ちのカメラではこれが限界。
ココにニッパーを入れるのもなかなか大変ですが、くれぐれも大きい範囲で一気に切ろうとしないでください。
一気にザックリやろうとすると、思わぬ箇所にヒビが入ったり破損の恐れがあります。
ニッパーの先を側窓のカド付近にうまく入れることができたら、「切れたかな?」「切れるかな?」くらい、先っぽで削る程度の感覚ですこーしずつ作業を進めます。
ちょっと削っては側窓を動かす。を繰り返すくらい慎重に。
この「外れた!!」の文字の「!!」の下の透明パーツのカケラが削れた残骸。
これくらい微量を削っただけで、十分側面窓は外れます。
プランB:前面窓のポッチを削る策もあり
もう1つの方法もあります。側面窓ではなく、前面窓側を切ります。
側窓と前窓の交点にあたるポッチリ(出っ張り)部分を切ると、ロック解除されたがごとく側窓が外れます。
こちらも一気に切ろうとせずに、少しずつ刃を入れてください。一気にザックリ切ると思わぬ箇所にヒビが入ることがあるので要注意です。
※写真は中間改造車の前窓。運転台側の場合、ライトパーツが一体化なのでさらに注意が必要になります。
側窓を取り付ける際は両面テープで
再び車体に側面窓を取り付けるときは、ロック箇所を削ったことで窓がユルユルになってうまく固定できません。
ですので、窓の余白部分に両面テープ等を貼ることで固定してください。
そんなこんなで阪神5001形の窓、すべて取り外し完了!
鉄コレって窓を外すだけで数時間があっという間に過ぎ去ったりするので、トミーテックさんには是非ともサックリ外れる機構を採用していただきたいと思う次第っ!
5001形だけでなく5311形等、このタイプの阪神電車なら恐らくこの方法で窓を安全に取り外すことができると思います。が、万一この方法を実行して破損した場合、責任は持てませんので実行はくれぐれも自己責任で。
https://blog.hirara.net/tc-window-hk5100/
コメント
割れてしまったガラスはどうしましたか?また、鉄コレでガラスだけなどのパーツは売っていますか?
▼鉄道好きなマリオさん
お返事、非常に遅くなってしまい恐縮ですが…
鉄コレでガラスパーツのみの分売は今のところ見たことは無いです。
割れたガラスは接着しました。
うちでは、ホームセンターや自動車工具店で売っている、幅が狭い(軸が細い)精密ドライバーでこじる(隙間に差し込んで90度捻る)ことで、ほぼ全ての鉄コレのガラスを外しています。
たまに割れそうになる事もありますが、セットものではない大きめの柄が付いている単品販売もの(anexなど)の1.5~3.0mm幅を各種揃える事で、90%くらいの確率で割れずに外せています。
細くて長いものも揃えておけば、貫通路から棒を差し込んで屋根を最初に外すしか手順が無い(屋根とガラスの噛み合わせを外さないと分解出来ない)KATOの旧製品(マイテ49等)でも、比較的楽に分解出来て便利です。
自動車整備士をしてた頃に必要あって購入したものですが、今では模型の分解に必須になりました。
工具に投資できる余裕があれば、持っていて損はないので是非お試し下さい。
▼hssakamotoさん
細い精密ドライバーで90%の成功率は凄いですね!
余力があればぜひ試してみたいと思います。
素敵な情報ありがとうございました。
いつもブログを拝見しております。両面テープで窓を固定するアイデアがなかなか秀逸で、いいなと思いました。参考にさせていただきます。
▼はるるんさん
鉄コレの窓にはいつも苦戦させられますが、
お役に立てそうで何よりです。