今年も確定申告の還付金が無事戻ってきました。
いつもに比べてこの通知ハガキがやって来るのが遅かったので、提出した書類に不備があったんじゃないかとヒヤヒヤが止まらない日々を過ごしてました。
これで今年も穏やかに過ごせそうです。
還付金って?
還付金とは、払いすぎた税金を返してくれるシステムです。
なぜ税金を払いすぎるのか?
フリーランス(個人事業)の仕事をしていると、原稿料が支払われる際におよそ10%ほどの金額が源泉徴収などで差し引かれます。(今は復興特別税分も引かれます)
たとえば10万円のギャラを請求しても、実際に銀行に振り込まれるのは9万円弱ほど。
それとなく納得いかない感じですが、そういうシステムなので従うほかありません。
で、この差っ引かれた源泉徴収税等は2~3月に確定申告を提出することで取り戻せます。4月にまとめて税務署から銀行に振り込まれるのです。
フリーランスとしては確定申告をしないのはそれなりに痛手。なので、毎年必死で不慣れな帳簿とにらめっこしてます。
還付金は雑収入として計上する必要はない
さて、ここからが本題。
実は私、ものすごく恥ずかしいミスを冒し続けていました。告白します。
この還付金、次年度の確定申告で「雑収入(雑所得)」として記入していたのです。律儀にも!
雑収入とは、普段の仕事以外で臨時収入などがあれば記入するところです。たとえば競馬で大もうけした場合など。(宝くじは申告しなくても良いです)
いわば、「あぶく銭」が入ったら雑収入として申告せよと。
でも冷静に考えたら分かることですが、還付金は払いすぎた税金の返却なので、それってあぶく銭じゃ無いですよね。
税金にさらに税金がかかるって「なんじゃそら? 」って感じですよね。
なぜそんなミスを冒していたかというと・・・。
還付加算金との誤解
4月に届く還付金の通知ハガキの一番下に書いてあるんです。
還付加算金は「雑収入(雑所得)」として課税対象になります。と。
確定申告を始めたばかりの頃、まだこういうことに不慣れだった頃の私は、還付「加算」金の文字を見事にスルー。
(むしろ、還付金の正式名称を還付加算金だと思い込んでいた節もあり)
「わっ!もらった還付金ってヤツも申告しなきゃいけないのか!」
と思い込んじゃってたんですね。
本家国税庁さま直々に「課税対象になります」と書かれた文言を目にしたら、水戸黄門の印籠のように「ハハァーッ!!」ってひれ伏してしまうじゃないですか。(え、私だけ?)
よーく見ると支払金額欄のすぐ下に「内還付加算金」欄がありますが、ご覧の通り無記入(すなわちゼロ円)。
まったくもって申告しなくて良いんですよ。
軽く検索してみると、還付加算金とやらは還付金とは全くの別モノ(名称がまぎらわしい…)。
対象者もほとんど居ないそうなので、加算金欄に金額が書かれること自体、フツーの個人事業主としてはレアケースみたいです。
もう一度言います。
まったくもって申告しなくて良かったんですよ!
おわりに
還付金をムダに申告したことによる損失は、一年あたりではたいした額では無いとはいえ、チリも積もれば山となる…。
恥ずかしながら10年以上もカン違いし続けてましたから、トータルではゲーム機一台くらい買えたかもしれませんね(^_^;
不勉強だった私が悪いといえばそれまでですが、律儀に税務署の住所も添えて記入していたので、「これ書かなくても大丈夫ですよ」と教えてくれても良いのになぁ、なんて思ったり思わなかったり。
そんな私のことなので、還付金以外にも何か損してる見落とし点、ありそうですね。
コメント
いつも楽しく拝見しています。なかなかコメントはできないのですが、やっぱりモノを書く仕事をされている方のサイトは違うなあと感じています。
さてこの話題を見てお節介ながら、連絡したいと思いました。
過去の確定申告を修正する「更正の請求」という手続きがあります。内容によると思いますが、過去5年(実質4年?)修正できるようです。
もうすでに手続き済みかもしれませんが、詳しくは「タックスアンサー、2026」で検索してみてください。
自力で申告書作成は大変ですよね。
今後もご活躍を期待しています。
▼やまあおさん
おお、素敵な情報ありがとうございます。
過去の修正は不備がある時だけかと思っていましたが、
自分でミスを見つけた場合でも出来たりするんですね。
それはそれで改めて名乗り上げるのも
ちょっと勇気がいるので(小心者です(^_^;)
計算してみて「これは取り返さなきゃ勿体ない金額だ!」
って事態になったらチャレンジしてみようかと思います。
自力で申告、10年以上毎年やってるにも関わらず
年に1度のことなのでなかなか慣れませんね。
多分、死ぬまで慣れないような予感がしています(笑)