昨年2016年春にデビューした3DSの鉄道運転ゲーム「電車運転指令!東海道編」。
その続編である「電車運転指令!東京湾編」がこの1/11に発売されたので購入しました。
前作と同じく、アークシステムワークス製のダウンロード専用ソフトで、定価は 800円(税込)。
ちょっと遅くなりましたがプレイしてみました。
基本システムからルール、音楽から効果音までベースは驚くほどに前作と一緒!
電力消費システム、速度制限に上限/下限があるところや、ガチャでラッピングが増やせる等々、このシリーズ独自の要素は良いところから悪いところまでそのまんま。
なので、基本的な部分のレビューは前作の時に書いた記事に譲ることにします。が、若干プレイ時に違和感を覚えた部分もあったので、そこは最後にまとめて。
https://blog.hirara.net/3ds-ark-densha-get/
前作から変わったのは車両と路線。
鉄道運転ゲームって、路線(車窓含む)と車両が違うだけで雰囲気はガラッと変わってくるので、低価格シリーズならこんな風に上物を載せ替えていく続編の作り方もありですね。
新しくなった3種類の車両
ステージクリアや実績解放で得られる「ガチャチケット」を使って、ガチャを引くシステムは今作も健在。(課金の無いガチャなのでそこは安心)
初期状態では普通電車しか使えませんが、快速・特急電車を使うためには、ガチャでバラバラになった編成を各11両集める必要があります。
序盤はなるべく車両がたくさん集まったガチャを選択することが車両解放への近道。
ちなみに今作の特急タイプはこんな車両。
それとなく房総特急(E255系)っぽい風貌に、京成スカイライナー風味のカラーリング。
個人的には前作のJR北海道テイストのある特急のほうが好みでした。
こちらが最初からいる普通タイプの車両。
ボディは一般的なステンレスの通勤電車に211系風味な顔。いや、211系というよりは第3セクターにいそうな無難な面構えかも。
写真の柄はガチャで獲得したものに変えてますが、デフォルトはシルバー&赤帯ですこし京葉線ちっくのデザイン。
最後に、快速タイプの車両。
全身ほぼE233系で、前面に山手線E231系のライトを装着したイメージ。
初期カラーが房総エリアのラインカラーそのもので、この3種類の中では一番現実に走ってそうなタイプの電車。個人的には前作の快速よりもカッチョ良く感じました。今作でも一番好みのタイプ。
舞浜のテーマパークから巨大クジラまでステキな車窓
今作の収録路線は、東京駅から安房鴨川駅まで。
京葉線~内房線を走るまさに東京湾沿いのルート。
都心~住宅街~山林地帯~海岸線沿いと、飽きの来ない変化に富んだ車窓がなかなか楽しいです。
ただ、実在する駅を走るとはいえ、基本的に架空の世界観なので、のっけから東京駅が高架ホームだったりしますが(京葉線は地下ホーム)、リアルとは別物のパラレルワールドだと割り切ることがこのシリーズを楽しむコツ。
実在の京葉線沿線には日本で一番メジャーなテーマパークがありますが、もちろんこのゲームにも収録されています。
が、パラレルワールドなので名称を変えて、
ドリームキングダムとして登場!(葛西臨海公園~舞浜間)
最初はピンと来なかったものの、直訳すれば夢の王国。なるほど。
これはきっと「ららぽーと」のもじり(舞浜~南船橋間)。
これら色んなランドマークは、運転中の車窓から拝めるよう(けっこう強引に)配置されているので、走行中に目を楽しませてくれます。
他にも、シャチやクジラのジャンプが楽しめる区間もあったり、
・・・・って、クジラ、でかくないですか!?
遠いポジションから見ると、もはや巨大怪獣!
いや、巨大海獣か!
電車の窓からこんなのが見えたら恐怖しかありませんよっ!
ちなみにクジラは「捕鯨基地(千倉~和田浦間)」で。
シャチは鴨川シーワールド、、、じゃなくて「シーアイランドKAMOGAWA(太海~安房鴨川間)」で拝むことができます。
ただ、両方とも残念なのは巨大っぷりよりも、動きに躍動感が感じられない点。
イメージとしては透明な丸い板に描かれたクジラやシャチの絵が、一定の速度でゆっくり回ってるだけなので、ジャーンプ!バシャーン!な感じがまったく無いんですよね。
せっかく動きを付けてるんだから、ここはもう少しこだわって欲しかったです。
※ちなみに、これらのランドマークは隠し要素になっているので、ミッションモードだけ遊んでると見ることができません。各ランドマークは、フリー走行モードで各駅に停まるごとに獲得できるので、最初はフリープレイで一気にランドマークを出現させてからミッションに挑むことをオススメします。
前作と比べた違和感
ゲームそのものの基本的な部分は、最初にも書いたように前作と変わりません。
なので、プレイ感覚もほぼ同じ。
・・・はずなのですが、少し違和感を覚えました。
良い違和感は、前作に比べて荒野感がすこし緩和された点。
前作では大都会の新橋駅あたりでも、遠くにはだだっ広い荒野(地面だけの空間)が広がっていて興ざめでしたが、今作では都心エリアではなるべく建物を多めに表示させるようになっているのが好感触。(ひとたび郊外へ出ると荒野感は顔を出しますけどね)
悪い違和感その1、やや処理落ちを感じた点。
おそらく先の荒野感解消で建物を多く表示した結果、前作からフレームレート(≒なめらかさ)が低下してしまったんだと思います。映像強化とスムーズさとのトレードオフはいつの時代でも永遠の課題ですね。
悪い違和感その2。カーブ走行中に「ガクッ」となる動きをちょくちょく感じます。
前作ではあまり気にしたことはなかったので、今作からだと思うのですが、一瞬後ろに数フレーム戻った気持ち悪さを感じることもあるのは残念でした。もし可能ならアップデートでの対応を期待したいところ。
おわりに
良いこと、悪いこと、色々書きましたが、この独特なテイストをもつ「電車運転指令!」シリーズは圧倒的に出来が良いわけでは無いんですが、なんだか放っておけないものを感じるんですよね。
悪く言えばパチモン電車でGO!なんですが、パチモンだからこそ出来る、良いウソ(ランドマークを実際より目立たせたり)をつける自由奔放さに可能性を感じるからなのかもしれません。
さらに次回作が出るのかどうかも注目していますが、もし出るならば今度こそホーム進入時にカメラが強制的に切り替わらないモードも用意してもらえたらば!
あ、あとアークシステムワークスの他のゲームの看板とかラッピングもいろいろ出てくるので、アークのゲームを遊んだことがある身としてはその部分が楽しめるのもわりと好きです。
個人的には「サバクのネズミ団」と「どぎめぎインリョクちゃん」のラッピングは是非ともゲットしたい。
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