1ヶ月見た時点で書こうと思ってたらズルズルと、気がつけば3ヶ月近く経っちゃいました。
正直なところ、引き込まれる要素がほぼ無かったので、ただただツマラナイという事実をつらつらと並べるのも、どうしたもんじゃろうのぅ…と。
うん、ムリヤリ使ってみましたが、この「どうしたもんじゃろうのぅ…」もイマひとつ。
マネしたくなるセリフが無い
毎日朝ドラを見てると、方言や特徴的なセリフって頭に刷り込まれるんですよね。あまちゃんの「じぇじぇじぇ」やあさが来たの「びっくりぽん」なんか最たるもの。
ついつい日常生活でクチにしてしまっては家族に「また言ってるー」と迷惑がられることもしばしば。ついマネしたくなるのは印象に残る作品である証。
が、とと姉ちゃんにはマネしたくなるセリフが無い。
「どうしたもんじゃろうのぅ…」はちょっと長いから気軽に発しにくいし、東京の話なので特に引っ掛かる方言も無いと来た。
そこまで惹かれなかった朝ドラ「だんだん」ですら、未だに「そげかね」(島根県の方言)のクチ癖をわが家に残したというのに。
流行らせたいなら短い言葉をチョイスすべきでした。
短いスパンで人間関係が変わるから薄味に
とと姉ちゃん、最大の欠点かもしれない。・浜松時代
・青柳商店
・森田屋
・女学校
・タイピスト
わずか3ヶ月足らずの間にこれだけ舞台が動きました。
視聴者が登場人物に慣れて来た頃合いでお別れが来てしまうのが非常にもったいない。
浜松時代の顔の濃い男子3兄弟(名前失念…)なんて、成長したらまたひと味変わった絡みが期待できるかも。と思っていたら引っ越しでバイバイ。
女学校時代の親友もひとまずバイバイだし、靑柳のボンボンもまだ居るのに影うすくなっちゃったし、高崎行っちゃった森田屋さんも再会の日は来るのかしら。
実在する人物のエピソードを基に作られているので、仕方がない部分はあるとはいえ、薄味な印象は否めませんでした。
たまり場がない
薄味に感じる原因はここにもあるかも。朝ドラといえば、行きつけの喫茶店やアパートの食堂など、登場人物が自然に集まることができる空間(たまり場)があるのが定番。
家族から知らない人まで枠を超えて一同に集められるので、物語を動かす上でも便利な場所だったりしますが、ただムダ話をしてるように見えても、視聴者に登場人物の印象(人間関係)を強く残す役割もあります。
森田屋さんの食事風景もある種それに近いけど家族限定だし、大将と女将さん以外はその他大勢な扱いは否めませんでした。
他の作品ではバリバリ存在感を残す平岩紙さんがすごく薄かったのが個人的にはもったいない。
出版社への就職でいよいよ本編突入!
6/18(土)の放送で再び舞台は大きくチェンジ。このドラマ最大のモチーフ「暮しの手帖」へつながりを見いだせる、出版社への就職が決まり、登場人物も一新。
ミッチー(及川光博)登場!
ぐっさん(山口智充)登場!
そして、唐沢寿明登場!
もうこの顔ぶれだけでゴハン3杯はいけますよ。
ミッチーがヒロインを口説いてる時点で期待できそうなニオイをプンプン感じましたが、これだけ芸達者な豪華メンバーを揃えて面白くなかったら許しませんよ。
この出版社も次へのステップなのでそう長く続かないことが予想されますが、濃い物語を見せてくれさえすればそれでOK。
滑走路からなかなか離陸できずに走り続ける飛行機を見てる感があった「とと姉ちゃん」前半戦でしたが、飛び立てる日がついに来る!?
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