私にとって松本零士作品といえばやっぱり『銀河鉄道999』がナンバーワン。
面白さもさることながら、幼少期に鉄道趣味への道をさらに踏み固めてくれた作品であることは間違いありません。
先日、松本零士先生が亡くなられたのを機に、今まで集めた銀河鉄道999グッズ(主に車両モノ)を引っ張り出していました。
懐かしくもあり、どれもこれも今見ても素晴らしい出来!そんな999グッズたちを今一度振り返ってみました。
Nゲージ(マイクロエース)
マイクロエースから発売されていた鉄道模型(Nゲージ=1/150スケール)のスリーナイン号です。
2000年に初回品が発売。2009年に改良品が発売されました。
それぞれTV版・劇場版の2バリエーションがありましたが、私が購入したのは2009年の改良TV版です。
劇場版とも散々迷いましたが、TVアニメを見て育った身としてはテレビ版独自の要素(側面のGALAXY EXPRESS 999ロゴやグレー寄りのボディ色)を再現してくれたコチラに軍配!
TVアニメに999マーク付きの展望車は出てきませんが(TV版の最後尾はスハフ42タイプ)Nゲージだけでなく、以下に紹介する玩具どれも漏れなく展望車を付けてくれるのはやっぱり見た目がカッコイイからなんでしょうね。全然ありだと思います。
当時、TV版の客車の色がイマイチとの評も多く、私もパッケージを開けた瞬間違和感を覚えましたが、その後TVアニメを何度が見てみたら「時々こんな色に見えるときもあるなぁ」ってことで今は慣れてしまいました。
ミニフィギュアも付属するので、展望車に立たせたり車両に乗せたり楽しめます。
Nゲージは2009年のこの製品を最後に、今(2023年2月現在)まで再版や新たな改良品は出ていません。
カプセルプラレール(Yujin)
Yujin(現タカラトミーアーツ)のガチャ玩具『カプセルプラレール』にも銀河鉄道999シリーズが存在しました。
全4弾で、2001~2004年の4年に渡って発売されました。
カププラ版は車両はもちろん、この可愛らしくも美しく再現されたカタパルトレールがたまりません。
999号のみならず、111号から888号まで含めた脇役車両も全種製品化されたのは、もしかしたらアニメ放送当時のポピー社の玩具以来じゃないでしょうか。
「こ、これは全種類集めねば!」と興奮したのを今でも覚えています。
未来的な奇抜なデザインもカププラサイズに凝縮されて可愛くなりました。
222号は先頭車の門(?)のようなパーツがちゃんと抜けているのは、後述のレールウェイコレクションには無い再現度です。
カププラは基本3両編成(先頭車+中間車+後部車)。車番やロゴは付属のシールを貼る仕様でした。
シリーズ第1弾の頃は大人買いではなく、素直にガチャを回していたので、666ばかり出てきて恨めしい思いをしたのも今や良い思い出。
999号は第1弾~第4弾まで皆勤賞だったので、TV版・劇場版・メタリック版・マット仕様など各弾ごとに差を出していました。
オレンジ色が印象的な888号が全車赤色で再現されたのは少し残念でしたが、カププラならではの造形のかわいらしさ&後部車がしっかり貨車タイプなのはとても気に入っています。
レールウェイコレクション( ザッカ ピー・エイ・ピー )
2006~2007年にかけてザッカ ピー・エイ・ピーから発売された食玩です。
※一部、同社姉妹品の『松本零士メカニカルコレクション』も混じっています。
サイズ感はZゲージ(1/220)かそれより少し大きめです。
車輪固定の完全ディスプレイモデルですが、オール彩色済みで非常に良く出来ています。本気を出した森永スポーツマンクラブキャラメルといった雰囲気。
上にならんだ3種類の999号。真ん中が劇場版。左右がテレビ版。左だけ窓が青いので、地上昼間バージョンでしょうか。
このシリーズの素晴らしさはカププラ同様、111号から222・333……999号まで全種あること。
未来の乗り物感が濃い111・222・333がリアルに再現!どれもたまりません。
食玩の編成は、先頭1両+中間2両+後部車1両の4両編成が基本です(販売時は1箱につき前2両または後2両が入っていました)。
444の機関車は重連で動けなくなった999号を助けてくれました。ツノが生えたゴツイ芋虫のような555号のスタイルも個性的。
デフォルメの味が生きるカププラも、リアルテイストなレールウェイコレクションも、どちらもステキです。
日本のDD51のような666号、いかにも未来列車な777号、レトロな蒸気機関車タイプの888号。とてもバラエティに富んだ並び。
後部車までしっかり再現されているのがカププラ同様素晴らしい!
カププラとは異なる造形もチラホラありますが、どちらが正しいかは分かりません。(惜しむらくは888号はこちらでも貨車タイプを採用して欲しかった)。
111~888は原作アニメでも登場回数が少ない上、後ろまでハッキリ写らないことも多く、ある程度は想像に任せて作られたのかもしれません。(正面&サイドビューの設定資料はあるみたいです)
戦闘車と幽霊列車もラインナップされていました。
商品にはコレクションカードも1枚封入されていました。
かなり気合いの入った車両CGが素晴らしい!
この食玩のためだけに描かれたんだとしたら、並々ならぬ力の入れっぷりに感服です。
カード以外に展示レール(透明&車両名入り)も付属していますが、今回の発掘で見つからなかったので割愛します。
記念切手(日本郵便)
車両モデルから一転、日本郵便から2006年2月に発売された銀河鉄道999デザインの切手です。
2枚ずつ横につながるデザインも良い感じで、もったいなくて使えませんね。
今や封書用切手も84円に値上がりして、このまま(80円)では使えなくなってしまったのも時代を感じます。
プラモデル(バンダイ)
バンダイから発売されていたプラモデルです。
正確な発売日は分かりませんが、箱のクレジット表記は2005年です。
222号(ビオナス2号)と2種類の777号(プレアディス7号)、合計3種類購入していました。
中身をチラ見せ。
そう、まだ新品のまま手付かず、いわゆる「積みプラ」です。
3両セットの車両はNゲージより一回り大きい感じ。6両セットのほうは一回り小さい感じ。
積みプラらしく積み重ねてみました。
側面のタイトルがいかにも昭和のプラモ!って感じで良いですね。
この他に主役の999号もラインナップに書かれていますが、手元に無いということは既に完売していたんでしょう。
少し改造すればNゲージの線路も走らせられるかも? と思って安かった時に買っていましたが、果たして実際に組まれる日は来るのだろうか…。
おわりに
紹介した999グッズは大体2000年~2009年に集中していますが、この年代は食玩ブーム真っ盛りでもあり、999以外にも高品質で安価な玩具がたくさん登場した夢のような時代でした。
近年でも999号や主要キャラはたまに商品化されていますが、今思えば111号から888号までもがまとめて製品化されたのは時代の勢いのおかげだったのかもしれません。
物価高が続く今2020年代、あの時代が戻ってくる気配は感じませんが……これら集めたコレクションを大事にしつつ、夢と希望の時代の再来を信じたいですね!
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