3DSの鉄道運転ゲーム「鉄道にっぽん!路線たび」シリーズ。
最新作の「きかんしゃトーマス編 大井川鐵道を走ろう!」を買ってきました。
パッケージやDSカードをパッと見るとトーマス一色。子供向けのトーマスゲームな雰囲気がムンムンただよっています。
が、トーマスを遊びたくて買ったのではなく、お目当てはコチラ。
大井川鐵道のSL、C11 190を運転できる鉄道シミュレータが収録されているのです。
けしてトーマス編のおまけなどでは無く、ボリュームも従来の鉄たびシリーズと同等であり、これこそが本編!と言っても過言では無い仕上がり。
1本にトーマスゲームとSLゲームの2種類収録
ゲーム起動時のメニュー(下画面)ここで下の「SLで走る」を選ぶと、
C11で大井川鐵道の新金谷~千頭間をフル走行できるゲームのはじまり、はじまり。
一方、先のメニューでトーマスを選んだら、
子供向けのトーマスゲームが登場。
と、一粒で二度美味しい構造に。
対象年齢がまるで離れている2本のゲームなので、家族がいるなら子供がトーマスゲーム。お父さん・お兄さんがSLモード。そんな感じで楽しめるんだと思います。
今回はSL運転モードの紹介をしたいので、トーマスモードはザックリ割愛。
いざ、SL運転の世界へ。
煙の見えるSLビューにテンション増し増し!
まずは視点。運転時の視点は3種類。初期状態の運転室から見たリアルな光景。
が、あまりにも風景が小さすぎて運転しづらい!
いわゆる前面展望。
邪魔モノがなくスッキリしてて一番運転しやすい視点。だけど、せっかくのSL運転ゲームなのにこれは物足りない。
右側にSLボディ、左側に広がる風景。
両者の良いトコ取りな視点。うん、これだ。
しかも力行時(=加速時)に煙がモクモクあがるのが見えてすごくテンション上がる!
SLを走らせてる感も強いし、風景もそこそこ見えるしで、一番楽しいSLビューですよ。
SLのボディはCG合成な雰囲気ですが、きしむ効果音や揺れもわりとリアルで、実際ゲーム中それほど違和感は感じませんでした。運転が忙しくてじっくり見てるヒマが無いってのもありますけどね。
シリーズ最高の3D裸眼立体視
そうそう、SLボディが常に手前にあることで3D裸眼立体視がヒジョーに効果的!シリーズで一番、立体視の恩恵があると感じました。(叡山電車編以外の5本は体験版のみのプレイですけどね)
冒頭ムービーもすごく奥行き感が活きてて(一部ちょっと深度がキツいきらいもあるけれども)、3DSの「いつの間にテレビ」や「ニンテンドービデオ」や「3D体験映像」が好きだった方には是非お見せしたいくらい。
立体視フェチな方ならそれだけで満足できること請け合いです。
おっと、少し話しがそれました。SL運転に戻りましょう。
SLだけど意外と電車っぽく操作できる
先の画面は3DSの上画面でしたが、コチラは下画面(運転室)。SLの加速と減速は、加減弁(ザックリ言えばマスコン)とブレーキの2つで調整します。
3DSのボタンでの操作方法も、十字キーで加減弁の調整、AB(XY)ボタンでブレーキの調整なので、基本的に他の鉄たびシリーズとほぼ同じ感覚で運転できるのは意外でした。
現実のSLの操作には詳しくないので、もしかしたら大幅に簡略化されてるのかもしれませんけどね。
が、初めて遊んだときは異世界な雰囲気に呑まれて、意外なほどにオーバーランしまくりでゲームオーバーを連発。
視点が初期状態だったこともありますが、ブレーキの利きが甘い!
なるほど、これが重量級のSLならではのブレーキ感覚か。前もって減速するよう心掛ければ次第にA評価も取れるようになってきました。
「石炭くべ」が楽しい
そうそう、SLの操作はスピード調整だけでは無く、石炭をくべる作業もありました。左上の圧力計の数値が下がってきたら、下の燃えてる「火室」をタッチ。
石炭をくべて蒸気の圧力を維持できます。圧力計がゼロになるとSLは走れなくなります。(即ゲームオーバーではなく減点対象。石炭をくべればまた走れます)
けっこう忙しくガチャガチャくべるのかな、と勝手なイメージを抱いていましたが、実際はメーターの低下に気がついたときにたまにくべる程度でOK。距離にもよりますが、1駅区間で2~3回ほどでOK。
一番最初に遊べる区間運転モードでは駅到着のたびに圧力はリセットされるので、ノンストップ区間が多い「急行モード」だと頻繁にチェックする必要がありそうです。
「お腹空いてる? さぁお食べ」のように腹具合をチェックしてあげる感覚は、他の列車運転ゲームには無い新鮮さ。生き物相手みたいでなかなか楽しい要素です。
鉄たび新要素「コイン」
駅停車ごとに成績発表があるのは、これまでの鉄たびシリーズと同じ。
ですが、
コインが貰えるという新しい要素が加わりました。
良いランクを出せばたくさん貰えます(走行距離が長いとさらに増えるみたい)。
コインは何に使うかというと、
資料室の展示物との交換に使えます。
今までの鉄たびシリーズは、区間運転をクリアするたびにその駅周辺の観光名所が自動追加されていましたが、大井川鐵道編では貯めたコインで好きなものから自由に交換できることに。
サウンドテストもいきなり引き換えられるのはちょっと驚きました。
トーマス編で使える「ガチャチケット」とも引き換えられるので、お父さんが夜な夜な頑張って息子を喜ばせる。ってな使い方もありかも?
相変わらず優しい作りが◎
開始駅ごとに区間の特徴や注意点を教えてくれたり、
速度制限や圧力低下など危ない状態に陥る前に、あらかじめ下部にメッセージでアドバイス表示してくれる優しさは健在。
これらのおかげで、突然減点されたりゲームオーバーを迎える心配が少ないので、少し独特なSLの運転ですが慣れればクリアできる調整は相変わらずお見事。
もちろん、猛者向けに運転中のアドバイス(ガイド)をOFFにすることも可能。
まとめ/区間走行クリア時点
ひとまず区間走行モードを全区間Aランクでクリアしました。Aランクとはいえ、0cm/0秒を目指すいわゆるエクセレーンッ!への道のりは遙か彼方。とりあえず、全駅通し運転をガッツリ遊ぶ時間が取れなくても、1駅単位でサックリ遊べるのが鉄たびシリーズの良いところですね。
SL本来の停車駅を反映した「急行モード」がオープンしましたが長丁場になりそうなので、こちらはまたおいおい。
少し気になったのは運転中の背景がちょっと粗いかな。いつもの鉄たびシリーズ並といえばそれまでですけども、この辺りが3DS内に収められる限界なのかもしれないですね。
大井川鐵道といえば第2の人生を歩む全国の私鉄電車も目玉のひとつ。
ゲームの構成的に電車でプレイできそうな気配はありませんが、ゲーム内で家山駅に行けばいつでも元・京阪3000系に会えるから個人的にはそれだけでも満足。
なにより蒸気機関車が運転できるゲームを遊んだのはこれが初めてなので、プレイ中は常にハイテンション!
特にサウンドの一つ一つがたまらなくて、無意味に汽笛を鳴らしたり、駅から発車するたびに脳内には銀河鉄道999のオープニングが甦る!
なんて単純なんだと、書いてみて思わずニガ笑いですが、鉄道運転ゲームでこんなに楽しい気持ちを味わったのはひさびさかも。
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