スマホ・タブレットデジモノ

遺品のiPhone、パスワードが分からず四苦八苦!使用可能までの復旧顛末記

遺品のiPhone6
わが家に初めてのiPhoneがやって来ました。

しかし、それは遺品でした。

先月、相方(=ヨメ様)の弟さんが亡くなって遺されたスマホ、auのiPhone6。

お義母さんから相方に渡って後を任されました。

まだ比較的新しいし、このまま処分してしまうにはもったいない。ワケアリ物件的な感じなのでどこかへ売却するのは少しためらわれますが、まだ使おうと思えば十分使える。

が、次々に立ちはだかるカベ。

パスワードがわからん!

アクティベートって何!?

そんな少々厄介な遺品iPhoneをなんとか使えるようにしたので、その顛末を書き残してみます。

スポンサーリンク

まずは解約

持ち主が亡くなっても回線契約は生き続けます。

放っておけば延々請求され続けることになるのでショップへ持ち込んで契約解除手続きをしなければなりません。

支払が滞ったまま数ヶ月放置すれば請求額が膨れ上がるだけでなく、最悪そのiPhoneにバッテンが付いてしまい(ネットワーク利用制限がかかる)、電話機としての人生を永久に絶たれることになります。

このiPhone6はauの端末なので、auショップへ持ち込みました。

死亡が確認できる書類をショップ店員に見せると事はスムーズに進みました。今回持ち込んだ書類は「住民票除票」。役所で発行してもらえます。

ただ、持ち主、滞納癖があったようで月額2~3ヶ月分をまとめて請求されることに。

さらにiPhone端末自体の残債も一括で支払うことになり合計約6万円の支出が…。支払ったお義母さんも、これにはさすがに閉口。遺された人になるべく迷惑を掛けないよう月額はキッチリ支払っておかねばと心に堅く誓いましたね。

パスコードがわからない!

たいていの人ならスマホにロックをかけているはず。
パスコードを入力
弟氏のiPhone6も電源ボタンでパスコード入力画面がこんにちは。

手がかりは何も残されていないのでパスワードは分かりません。

生年月日、電話番号がらみ等、思い当たる数字を打ち込んでみても解除できず。

推測されやすい数字を入れないのがパスワードの鉄則なので、その辺り弟氏は優秀だったと言えます。

ただ、数撃ちゃ当たる作戦はiPhoneには通用しません。

5~6回目の失敗で1分間使用不可。その後失敗し続けると使用不可の時間が延びていって、たしか10回失敗するとiPhone自体が使えなくなるはず。

iPhone6のパスコードは6桁もあるので、そうそう当たるわけがありません。数撃ちゃ作戦早くも断念。

うーむ、こうなったら初期化するしか。

ネット検索してみると、PCのiTunesに接続すれば初期化できる云々の記事を見つけたのですが、Apple ID&パスワードが必要らしくこれも当然分かるわけがなく断念。

初期化すらすんなりさせて貰えないのか…。

Apple正規サービスプロバイダへ持ち込み初期化

auショップでは恐らく強制ロック解除は出来ないだろうってことで、色々調べてみるとApple製品の修理を受け付けてくれる「Apple正規サービスプロバイダ」なら出来そうだとの情報をキャッチ。

関西近辺で見つけたのは、JR大阪駅ビルのルクア9階、TSUTAYA内にあるカメラのキタムラが運営しているApple正規サービスプロバイダ。

アップル正規サービスプロバイダ [梅田 蔦屋書店]

持ち込んでみたらあっさり初期化!

故人が亡くなる直前のデータには永久にアクセス出来なくなりましたが、これはこれで良かったのかもしれません。

ちなみに料金は保証期間内だったので無料でした。ささやかなラッキー。

アクティベートって何?

見事ロック解除できたiPhone6。

立ち上げるとWi-Fiも設定できてネット接続が確認できたり、解決ムード満点。

が、次に立ちはだかったのが「アクティベート」のカベ。

何度も「アクティベートできませんでした」に弾かれて先へ進めません。

iPhoneをいじるのは初めてなので、その辺りのお作法は良く飲み込めていないのですが、どうやら有効なSIMカードを挿して認識させることが必要っぽい雰囲気。

しかし、auの正規SIMは手元に無し。

Amazonでアクティベーション用SIMカードってのが数百円ほどで売られていて、それを挿せば通過できるらしいとの情報をキャッチ。

※au、docomo、softbankの種別があるので注意。
※iPhone5用ですがiPhone6でも問題なく使えました。

数百円で通るなら安いもの、と早速ポチっとな。

iPhone6のSIMカード
届いたアクティベーションSIMをiPhone6に入れます。

SIMスロットはクリップの端をSIM穴にグイっと押し込んで開けました(付属品は無かったので)。


恐る恐る起動してみると……あっさりアクティベーション通過!
iPhone6のホーム画面
紆余曲折を経て、ようやっとiPhone6のホーム画面に見事たどり着き、これで最低限使えるように整備できました。

まとめ/解約はなるべく早く

  • 死亡が確認できる書類(住民票除票なと)を取得
  • ショップで解約
  • パスコードが分からなかったので初期化
  • アクティベーションSIMで認証

が今回の流れでした。

今回はうまく初期化にこぎ着けましたが、行程の途中でApple ID(とパスワード)がネックで先に進めなくなるケースもあるそうなので、運が良かったのかもしれません。

iPhone以外のスマホでも共通ですが、もし故人のスマホを誰かが引き継ぐ可能性があるなら、解約手続きだけは真っ先に済ませておいたほうが良いです。

というのも弟氏はau版iPhone6以外に、ソフトバンクでも別のAndroidスマホを契約されていたのですが、そちらは支払い滞納の末の最悪のペナルティ、利用停止措置(ネットワーク利用制限)が取られていました。俗に言う赤ロム化。

一度こうなると残債を全額支払っても解除できないので、電話機としては永久に使えなくなります。さぁ、そんな半置物状態のGalaxy S6 Edge、どうしてくれようかしら…。

月額800円でau版iPhone6を使うべく格安SIMのmineoと契約した!~申込みから開通まで~
古いスマホ(2011年製)を使い続けてきた相方が「そろそろ限界!」と、新しいAndroidスマホを物色中。そんな折、幸か不幸かこのタイミングでやって来たiPhone6(au版)の白ロム。このiPhone6、実は親族の遺品で行方が決まらないま...

コメント

  1. 京太郎 より:

    デジタル遺品、昨今 問題になっていますよねぇ。
    ネットバンクの預金もあるし。

    私もそろそろあれこれ身辺整理しておかないと…と思うくらいに ひよってます(笑)
    とりあえず、妹か義弟くんが私より長生きしてくれていたら なんとかなると思うのですが。
    ウチの年寄りだけだと どうにもならんやろなぁ。
    もし私が最後だったなら もうそれは 全部破棄してくれていいんだけど。

    PWは……知っている人は知っている的な番号やし。
    指紋の手形(?)を残しておけば Tuch IDで……スルーできるんやろか?(笑)

    滞納はしてないけど、本体の分割払いがあと半年。。。半年は生きておかねば。

    「アクティベート」というのんは まっっっったく知りませんでした。
    勉強になります。
    なんだかんだで やはり ややこしいですねぇ。

    ……っと。
    相方さんの弟さんというとまだまだお若いのでは。。。
    最近、働き盛り年代の方が鬼籍に入られることが多くなってきているような。
    気落ちするな…というのんが無理かもしれませんが、
    相方さんに ご自身の体調を崩されませんよう、ご自愛ください…と。

     ̄(=∵=) ̄ っちも 健康に十分気をつけてくださいね。

    • ひらら より:

      ▼京太郎さん
      まさかこういうことでiPhoneについて
      勉強させられるてしまうなんて私も予想外でした。

      最近、身近に他界される方が相次いでいて、
      そのたびに自分の持ち物もどうしておくべきか…と考えてしまいますね。
      豊富な鉄道玩具の数々をどうしたものか…とか(笑)

      弟さんは私とほぼ同世代なので、
      それほど親交は深く無かったとはいえ、人ごととは思えない重みを感じましたね。
      なるべく健康的な生活を送るようにせねば(^_^;

      あ、ご心配ありがとうございます。
      そこそこ日も経っているので、私も相方も元気に過ごせているので大丈夫です。

タイトルとURLをコピーしました