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痛快に次ぐ痛快!いよいよエンジン全開「下町ロケット」第2話感想


今期見てるドラマで一番の大アタリになりそうな予感。

倒産の大ピンチに追い込まれた下町の中小企業が、圧倒的な不利をはねのけて大企業に勝利!

第2話はホント爽快でした。悪役ポジションとして登場した人たちが次々にコテンパンにされる様子がたまらないですね。良く出来た勧善懲悪モノは王道だけど面白い。

以下、ネタバレありなので、未見の方はお気をつけください。

今週放送分は下町ロケット公式サイトで無料視聴できます(次週放送開始まで)。

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絶望的ピンチに追い込まれた第1話

第1話をザッとおさらいすると、

  • 大企業の悪巧みにより(強引に特許侵害で訴えられる)
  • 風評で取引先が次々に離れ
  • メインバンク(白水銀行)から融資を断られ
  • 資金は1年ほどで尽きる見込みで倒産カウントダウン
  • 顧問弁護士が無能すぎて裁判も敗色濃厚…

と、まさに絶望的な窮地に追い込まれた、阿部寛社長率いる佃製作所。

具体的には、佃製作所が制作したステラエンジン(特許取得済み)が、後から特許を取得した大企業ナカシマ工業(通称マネシマ工業)に特許侵害で訴えられるという筋書き。

特許って、法の網をうまくかいくぐれば、似たようなモノを後出しで取得することができるんですってね。で、潰したい企業を潰すことも可能…と。ここは勉強になりました。といっても私なんかが特許を取る機会なんてまず無いですけども。

人間臭い痛快な逆転裁判!

そんな窮地の佃製作所でしたが。

有能な弁護士(ホンジャマカ恵俊彰)を味方に付けて、第2話で華麗に逆転!

結末は予想できていても、やはり圧倒的ピンチから大逆転する裁判ほど見ていて気持ちが良いものは無いですね。

第1話を見た時は「ああ、このエピソード、あと4~5話は引っ張るんだろうな」と予想していただけに、わずか2話で決着させたテンポの良さにも良い意味で裏切られました(1話は2時間SPだったので実質3話分ですけどね)。

佃社長のちょっぴり不器用だけど熱い性格が、役者(阿部寛)と見事にハマっているし、証人として指名された時の「えっ、俺が!?」とたじろぐ様子や、弁護士から渡されたカンニングペーパーをなかなか覚えられなくて苦労している様がとても人間臭くて、グッと親近感がわきました。

技術者は自分の無力さを知ってるよ!

証人台に立った佃社長の演説がアツい!

「技術者は自分の無力さを知ってるよ!毎日カベにぶつかってばかりだからな!」
「面白いんだよ!昨日できなかったことが、今日できるようになることが!」

初見でいじわるそうだった裁判官が、目頭を熱くさせながら佃社長の演説に「もっと聞きたい」と食いつくのは、ちょっぴりやり過ぎ? とも感じましたが、すぐ目の前であれだけ熱く語られたら裁判官でも圧倒されるのかもしれませんね。少なくともテレビの前にいる私はまんまと惹きつけられました。

先のセリフは工業技術者としての語りではありますが、絵描きやプログラマなどの創作系の仕事をやって来た私にもまんま通じる魂はありますもの。(と同時にそこまでの熱さが足りない自分の胸にグサグサ突き刺さるセリフ…!)

悪役がやり込められた時の「小物感」も最高!

先の小ずるそうな弁護士の冷や汗ダラダラ感や、ナカシマ社長への徹底的なオシオキっぷりも良かったですが、悪役MVPは白水銀行のお二人ですね。(春風亭昇太&東国原英夫)

晴れの日に傘を貸し、雨の日には傘を取り上げる

池井戸潤原作ドラマではすっかりお馴染みのフレーズですが、これを地で行く白水銀行さん。

訴訟を知るや否や冷たい顔で「融資は打ち切り!」と言い放ち、裁判に勝って数十億円の大金が転がり込むと知るや否や、ノコノコと佃製作所にやってきて「そのお金は是非ウチへ…」と作り笑顔の二人。描かれ方がゲスい。ゲスすぎるよ。

「その腐りきった態度を改めて出直してこい!」

と一蹴する佃社長ももちろんカッコ良いのですが、やはりこの場面はワケアリの殿村さん(立川談春)が良い。

白水銀行から佃製作所へ出向中の身で有りながら、白水へ辞表を叩きつけた上「(もう取引は)お断りします!今後ウチのメインバンクは東京中央銀行さんと」とタンカを切った殿村さんにシビレる憧れる!

配役もハマリ役ぞろい

主役の佃社長(阿部寛)をはじめ、佃製作所サイドの社員みんな、ナカシマ工業側、白水銀行誰もが役どおりのイメージを演じられているので、見ていて非常に気持ち良いです。

新たなる敵である帝国重工側も(吉川晃司、新井浩文)なかなか良い収まり。個人的に注目している娘役(土屋太鳳)はまだ露出控えめなのでこれからってところですね。

ところで、「ルーズヴェルトゲーム」では敵役だった立川談春師匠が今作では味方役っていう配置も面白いですね。

悪役イメージを払拭してあげる温情配役?

半沢直樹(悪役上司)→ルーズヴェルトゲーム(味方サイド)の時の石丸幹二氏もだし、池井戸潤作品はそういう傾向が多いのかしら。

たった2話で評価を決めるのは早い?

うん、早いですね。

でも第2話でグッと心を掴まれた面白さ。この勢いのまま最終回まで突っ走って欲しいと願うばかり!

原作は未読ですが、原作本のamazonレビューを覗いたら400件超で★4.5の超高評価っぷりなので、最後まで上手く映像化できれば、これはかなり期待できそうです。

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